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アウディ、直列3気筒1.0リッターターボも搭載する新型「A1」&「Q3」発表会
ゲストの道端ジェシカさんは「都会はコンパクトなモデルの方が向いている」
(2015/5/13 00:00)
- 2015年5月12日開催
アウディ ジャパンは5月12日、同日発表した新型「A1」シリーズおよび新型「Q3」シリーズの記者発表会を、アウディフォーラム東京で開催した。この発表会でアウディジャパンの大喜多寛代表取締役社長が両モデルのプレゼンテーションを実施するとともに、ゲストとして登壇したファッションモデルの道端ジェシカさんとトークショーを行った。
両モデルと、同時に発表された軽量レーシングバイク「Audi Sport Racing Bike」の詳細については関連記事を参照されたい。
●アウディ、「A1」「A1 スポーツバック」にアウディ初の1.0リッターターボを搭載
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150512_701476.html
●アウディ、燃費とパワーを向上させた「Q3」「RS Q3」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150512_701477.html
●アウディ、約237万円の「Audi Sport Racing Bike」を日本初公開
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150512_701513.html
出力と燃費の向上に成功したQ3シリーズ
今回フェイスリフトを行ったQ3について、大喜多社長は「よりパワフルでスポーティになったエクステリアデザイン」「パワーと燃費を両立する高性能・高効率エンジン」「アウディの先進性を表現するLEDライティングテクノロジー」の3点にポイントを絞って紹介した。
まずエクステリアではシングルフレームグリルのデザインを変更。これまで縦基調だったデザインが横基調となり、力強くワイドで立体的なものになった。同デザインは、今後登場するSUVモデルで採用されていくという。
エンジンに関しては、これまで直列4気筒DOHC 1.4リッター直噴ターボの「1.4 TFSI」、170PS仕様と211PS仕様の2種類が用意される直列4気筒DOHC 2.0リッターターボの「2.0 TFSI」、アウディのスポーツモデル開発生産部門である「quattro GmbH」が手掛ける直列5気筒 DOHC 2.5リッター直噴ターボの「2.5 TFSI」の4バリエーションが設定されていたが、「1.4 TFSI」をのぞく全エンジンの出力・燃費が改められた。
具体的には170PS仕様の「2.0 TFSI」が+10PS/+40Nmの180PS/320Nmに、211PS仕様の「2.0 TFSI」が+9PS/+50Nmの220PS/350Nmに、そして「2.5 TFSI」が+30PS/+30Nmの340PS/450Nmにそれぞれ出力が引き上げられた。その一方で、JC08モード燃費は170PS仕様の「1.4 TFSI」が従来の12.7km/Lから15.0km/L(+18%)、211PS仕様の「1.4 TFSI」が従来の12.6km/Lから14.9km/L(+18%)、「2.5 TFSI」が従来の11.5km/Lから13.0km/L(+13%)に向上している。
一方、Q3シリーズもライト類のLED化が進められ、ロー/ハイビーム、ポジショニングライト、ウインカー、コーナリングライトをLEDで構成する「LEDヘッドライト」と、クルマが曲がる方向に内側から外側に流れる光を作り出す「LEDリヤダイナミックターンインジケーター」を、パッケージオプションの「LEDパッケージ」に含む形で設定(RS Q3は標準装備)。
また、Q3シリーズ全車の運転席と助手席のメイクアップミラー、フロントとリアのインテリアライト、エントランスライト、フロント/リアのフットウェルライト、カップホルダー、ラゲッジコンパートメントライトにもLEDを採用するとともに、460Lという実用性のあるラゲッジスペースを備え、さらに音響にもこだわって「BOSEサラウンドサウンドシステム」を搭載(RS Q3に標準装備。その他のモデルではオプション設定)するなどしたことで、「アウトドアでもアーバンな生活でも楽しんでいただけるSUVをマーケットに投入する」と、大喜多社長は自信を覗かせた。
A1シリーズでは「1.0 TFSI」エンジンをラインアップに追加
同時に発表されたA1シリーズのハイライトは、「1.0 TFSI 3気筒ターボ(ダウンサイジング)エンジンを新採用」「249万円のエントリー価格設定」「ワイド&ローでスポーティさを増したエクステリアデザイン」の3点。
注目はアウディ初採用となる、直列3気筒DOHC 1.0リッター直噴ターボ「1.0 TFSI」エンジンをラインアップに追加したことで、同エンジンは最高出力70kW(95PS)/5000-5500rpm、最大トルク160Nm(16.3kgm)/1500-3500rpmを発生。この新エンジン搭載と同時に軽量化も推し進め、「1.0 TFSI」搭載車は従来の車重である1200kgから1120kgに引き下げられた。その結果JC08モード燃費は22.9km/Lと、アウディ ジャパンとして史上最高の数値を達成しており、大喜多社長は「このクルマはエコでありながら、スポーティなドライビングも楽しむことができる」と評した。
この「1.0 TFSI」エンジン搭載車のラインアップ追加により、3ドアのA1は従来では281万円のスタートだったところ249万円から、5ドアのA1 スポーツバックは従来では301万円スタートだったところ269万円からと、魅力的な価格設定になっていることもトピックの1つとして紹介。
そしてエクステリアでは、バンパーの変更によって全長が20mm長くなるとともに、シングルフレームの形状や前後バンパーのデザイン変更を実施。さらにA1ではルーフアーチ部が、A1 スポーツバックではルーフ全体がボディーカラーと異なるカラーリングになる「コントラストルーフカラー」をオプション設定するなど、さらに魅力的な仕様に仕上がっていることが報告されている。
道端ジェシカさんがゲストとして登場
発表会の後半には、「アウディのイメージにピッタリ合う」(大喜多社長)とともに、Q3/A1シリーズのターゲットユーザーである都市生活者(アウディではアーバンライフエクスプローラーと表現)を実際に体現しているゲストとして、道端ジェシカさんが登場。トークショーを開催した。
そのなかで、道端さんが「Q3のデザインがかっこよく、刺激を受けている」と話したことに対し、大喜多社長は「アウディのデザインチームがよく言うのですが、クルマが街の美しさを壊してはならない、むしろクルマが街のデザインをプラスαするデザインにしなければならないと言っている。アウディのクルマは街に溶け込むデザインなので、よく運転をする道端さんにもおすすめしたい」と、アウディ車のデザインについて紹介。
また、最近運転する機会がないという道端さんは、「家族を連れて葉山や鎌倉にドライブへ行きたい」と述べるとともに、都会の生活でクルマに求めることとは? との問いに「都会は道が狭かったりするので、クルマはコンパクトな方が逆に都会的なのではないか」と持論を展開した。
なお、発表会会場では同日に日本初公開された軽量レーシングバイク「Audi Sport Racing Bike」(世界限定50台/参考価格は約237万円)が、大喜多社長から道端さん紹介された。道端さんは「デザインが素敵で、カラーリングもマットとシャイニーのバランスがよいですね」との感想を口にしている。