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ニュル24時間2016の予選終了、ポールポジションはAMG-Team Black FalconのMercedes-AMG GT3
日本勢トップはNissan GT-R GT3の24位。決勝レースは日本時間5月28日22時30分スタート
(2016/5/28 21:37)
- 2016年5月28日~29日(現地時間)開催
第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースは、現地時間の27日夜に行なわれたトップ30の予選によって最終的なスターティンググリッドが決定した。
ニュルブルクリンク24時間耐久レースの予選は、トップ30が出場するワンラップアタックも含めると3回に分かれている。まず第1回目の予選は、26日の20時~23時30分の3時間半に渡って実施された。20時だが日の長いニュルブルクリンクはまだ夕暮れどきで、若干だが明るさが残ったなかでスタートした。路面コンディションはドライで、まずタイムを残すために多くのマシンがコースに出て行く。
日本勢でトップタイムをマークしたのはTOYOTA GAZOO Racing with TOM'SのLEXUS RC F(36号車)で、8分37秒386で総合33位につけた。RC Fに続いたのはNissan GT Academy Team RJNのNissan GT-R GT3(35号車)で、タイムは8分38秒616だった。2年連続のクラス優勝が期待されるSUBARU TECNICA INTERNATIONALのSUBARU WRX STI(106号車)は、4人のドライバーすべてがステアリングを握り、9分14秒712を記録。そのほかでは、TOYOTA GAZOO RacingのLEXUS RC(81号車)が11分4秒601、TOYOTA CH-R Racing(326号車)が11分6秒233をマークした。
1回目の予選は、20時のスタート直後こそドライコンディションだったが、その後コースの多くの場所で雨が降り、セミウェットからフルウェットへと変化し、序盤でマークしたタイムがベストとなった。
2回目の予選は、27日の9時30分から2時間に掛けて競われた。コースコンディションは昨夜の雨が残り、曇り空ながらウェット路面となった。そのため、有力チームの多くはコースコンディションが改善すると予想し、ピットで待機することを選択した。予選開始から1時間ほどすると路面も乾き始め、各車のアタックがスタートした。
ポールポジションを決めるトップ30の予選は、VLNやQFと呼ばれる事前のシリーズ戦の結果によりシードマシンが決められていて、トップ30に駒を進めるのは17台。そのため、2回の予選結果によってトップ30に進出できるのは、わずか13台となっている。
2回目の予選での日本勢は、LEXUS RC F(36号車)がエンジントラブルに見舞われタイムを伸ばすことができなかった。Nissan GT-R GT3(35号車)はQFレースの結果によりシード権が与えられているのでテスト走行に時間を費やしていた。タイムを伸ばしたのはSUBARU WRX STI(106号車)で、エースドライバーのカルロ・ヴァン・ダム選手のドライブにより9分8秒288をマーク。LEXUS RC(81号車)もタイムを9分38秒700まで伸ばした。
最終的な予選結果は、日本勢で唯一トップ30を走ったNissan GT-R GT3(35号車)が8分31秒377のタイムにより24位を獲得。RC F(36号車)が38位、WRX STI(106号車)が56位、LEXUS RC(81号車)が81位、TOYOTA CH-R Racing(326号車)が148位からスタートすることになった。
ポールポジションは、メルセデス・ベンツのワークスチームとしての役割を担っているAMG-Team Black FalconのMercedes-AMG GT3(9号車)が8分14秒515をマークして獲得した。2位には、こちらもBMWのワークス格となるSchubert Motorsport GmbhのBMW M6 GT3(18号車)。3位にはHARIBO Racing Team-AMGのMercedes-AMG GT3(88号車)が入っている。
24時間にわたって行なわれる決勝レースは、現地時間28日の15時30分(日本時間の22時30分)にスタートする。