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SUPER GT第3戦セパン、カルソニックIMPUL GT-Rが今季初優勝
GT300クラスは55号車 ARTA CR-Z GTが初優勝
（2013/6/19 13:05）
- 2013年6月16日（現地時間）決勝開催
6月16日、2013 AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝レースがセパン・インターナショナル・サーキット（マレーシア）で行われた。GT500クラスはポールスタートの12号車 カルソニックIMPUL GT-R（松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）が後続とのバトルを制し今季初優勝。GT300クラスは55号車 ARTA CR-Z GT（高木真一/小林崇志）が16号車 MUGEN CR-Z GT（武藤英紀/中山友貴）とのCR-Z同士の争いに勝ち初優勝を飾った。
GT500クラス
16時（日本時間17時）、予定どおりフォーメーションラップを終え、54周の決勝がスタートした。ポールポジションからスタートした12号車 カルソニックIMPUL GT-R（松田次生）がトップをキープ、2位 38号車 ZENT CERUMO SC430（平手晃平）、3位 37号車 KeePer TOM'S SC430（アンドレア・カルダレッリ）が続き、予選6位の1号車 REITO MOLA GT-R（関口雄飛）が4位にジャンプアップした。
スタート直後から2位の38号車 ZENT CERUMO SC430がトップの12号車 カルソニックIMPUL GT-Rを攻め立てる展開。4周目の最終コーナーで2台は軽く接触、加速が鈍った12号車 カルソニックIMPUL GT-Rを38号車 ZENT CERUMO SC430がストレートで半車身リードするが、1コーナーのインをキープした12号車 カルソニックIMPUL GT-Rがトップをキープした。
トップ2台のバトルが激しくなり後続の3位、4位もトップ争いに肉薄。5周目のヘアピンで1号車 REITO MOLA GT-Rが37号車 KeePer TOM'S SC430のインに飛び込み3位に浮上した。上位陣の接近戦は続き、6周目の1位コーナーで18号車 ウイダー モデューロ HSV-010（山本尚貴）が100号車 RAYBRIG HSV-010（伊沢拓也）のインに入り6位に浮上、18号車 ウイダー モデューロ HSV-010はバックストレートに入る手前の14コーナーで39号車 DENSO KOBELCO SC430（石浦宏明）も抜き、5位までポジションをアップした。
その直後、3位の1号車 REITO MOLA GT-Rが2位の38号車 ZENT CERUMO SC430にノーズを入れたところで2台が接触。38号車 ZENT CERUMO SC430はスピンしコースアウト、1号車 REITO MOLA GT-Rもペースダウンし4位に後退。37号車 KeePer TOM'S SC430が2位、18号車 ウイダー モデューロ HSV-010が3位にポジションアップした。38号車 ZENT CERUMO SC430は12位に後退し走行を続けたがタイヤバーストによりピットイン、大きく後退し戦列から離脱した。
快調に飛ばす3位の18号車 ウイダー モデューロ HSV-010は9周目のヘアピンで37号車 KeePer TOM'S SC430に並びかけ立ち上がりで2位に浮上、その勢いでトップの12号車 カルソニックIMPUL GT-Rを追走した。
14周目にはトップ2台はテール・トゥ・ノーズの争いとなり、19周目の14コーナーで18号車 ウイダー モデューロ HSV-010が12号車 カルソニックIMPUL GT-Rのインをすり抜けトップに浮上。そのままリードを広げる展開となった。
レース中盤に各車ルーティンのピットイン。トップを快走していた18号車 ウイダー モデューロ HSV-010だったが、エンジンの再始動に手間取り大きくタイムロス、コースに戻ると7位まで後退してしまった。
12号車 カルソニックIMPUL GT-R（ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）はこれでトップに再浮上。2位に39号車 DENSO KOBELCO SC430（脇阪寿一）、3位に100号車 RAYBRIG HSV-010（小暮卓史）、4位に37号車 KeePer TOM'S SC430（伊藤大輔）となった。
トップに返り咲いた12号車 カルソニックIMPUL GT-Rは安定したペースでトップをキープ。大きく後退した18号車 ウイダー モデューロ HSV-010（フレデリック・マコヴィッキィ）は徐々に順位を上げ、33周目には5位までポジションを回復。終盤は2位から5位までが数珠つなぎの展開となった。
最終ラップ、18号車 ウイダー モデューロ HSV-010の猛攻をしのいで4位をキープしていた37号車 KeePer TOM'S SC430が300クラスのマシンと接触しタイヤバースト。18号車 ウイダー モデューロ HSV-010が4位に浮上した。
12号車 カルソニックIMPUL GT-Rは終盤は危なげない走りでトップチェッカー。GT-Rとして今季初優勝となった。2位は39号車 DENSO KOBELCO SC430、3位に100号車 RAYBRIG HSV-010となり、日産、レクサス、ホンダが表彰台を分けあった。
●GT500クラス最終順位
| 順位 | マシン名（ドライバー名） |
|---|---|
| 1位 | 12号車 カルソニックIMPUL GT-R（松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ） |
| 2位 | 39号車 DENSO KOBELCO SC430（脇阪寿一/石浦宏明） |
| 3位 | 100号車 RAYBRIG HSV-010（伊沢拓也/小暮卓史） |
| 4位 | 18号車 ウイダー モデューロ HSV-010（山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ） |
| 5位 | 17号車 KEIHIN HSV-010（金石年弘/塚越広大） |
| 6位 | 1号車 REITO MOLA GT-R（本山哲/関口雄飛） |
| 7位 | 6号車 ENEOS SUSTINA SC430（大嶋和也/国本雄資） |
| 8位 | 8号車 ARTA HSV-010（ラルフ・ファーマン/松浦孝亮） |
| 9位 | 23号車 MOTUL AUTECH GT-R（柳田真孝/ロニー・クインタレッリ） |
| 10位 | 37号車 KeePer TOM'S SC430（伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ） |
GT300クラス
前戦の富士で、31号車 Panasonic apr PRIUS GT（新田守男/嵯峨宏紀）がハイブリッド車として初優勝を飾ったGT300クラスは、予選で55号車 ARTA CR-Z GT（高木真一/小林崇志）、16号車 無限 CR-Z GT（武藤英紀/中山友貴）の2台のハイブリッド車がフロントローを独占した。
決勝のスタートでもフロントローの2台が先行。序盤から後続を引き離し、CR-Z同士のマッチレースとなった。トップ2台はサイド・バイ・サイドの争いとなるが順位は変わらず、前半は55号車 ARTA CR-Z GT（高木真一）、16号車 無限 CR-Z GT（武藤英紀）が予選順位をキープした。一方、前戦の勝者31号車 Panasonic apr PRIUS GTは8周目にマシントラブルでリタイヤとなった。
3位争いは、予選5位からジャンプアップした88号車 マネパ ランボルギーニ GT3（織戸学）と、61号車 SUBARU BRZ R＆D SPORT（佐々木孝太）がスタート直後から折返しとなるピットインまで接近戦を展開した。
22周目、2位の16号車 無限 CR-Z GTがピットイン、続く23周目にトップの55号車 ARTA CR-Z GTもピットインするが、ピット作業に手間取り実質のトップは16号車 無限 CR-Z GT（中山友貴）となった。
上位陣のピット作業が終わって時点の順位は、トップが16号車 無限 CR-Z GT、2位に55号車 ARTA CR-Z GT（小林崇志）。3位はピット時間の短さを生かした61号車 SUBARU BRZ R＆D SPORT（山野哲也）がポジションアップ。予選7位からジワジワと順位を上げていた11号車 GAINER DIXCEL SLS（平中克幸）が4位。88号車 マネパ ランボルギーニ GT3（青木孝行）は5位に後退した。
3位の61号車 SUBARU BRZ R＆D SPORTは、35周目の最終コーナーで周回遅れを抜きに掛かってスピン。すぐに走行を開始するが4位に後退した。一方、2位に後退した55号車 ARTA CR-Z GTは徐々に差を詰め、トップ争いは再びテール・トゥ・ノーズの争いとなった。41周目、1コーナーで55号車 ARTA CR-Z GTが16号車 無限 CR-Z GTのインに飛び込み逆転。トップの座を奪い返した。
55号車 ARTA CR-Z GTはそのままトップをキープしてチェッカー。CR-Zとして初優勝を飾った。第2戦富士に続きハイブリッド車が2戦連続で優勝となった。16号車 無限 CR-Z GTは2戦連続の2位。11号車 GAINER DIXCEL SLSが3位表彰台を獲得した。
●GT300クラスの最終順位
| 順位 | マシン名（ドライバー名） |
|---|---|
| 1位 | 55号車 ARTA CR-Z GT（高木真一/小林崇志） |
| 2位 | 16号車 MUGEN CR-Z GT（武藤英紀/中山友貴） |
| 3位 | 11号車 GAINER DIXCEL SLS（平中克幸/ビヨン・ビルドハイム） |
| 4位 | 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT（山野哲也/佐々木孝太） |
| 5位 | 88号車 マネパ ランボルギーニ GT3（織戸学/青木孝行） |
| 6位 | 4号車 GSR 初音ミク BMW（谷口信輝/片岡龍也） |
| 7位 | 10号車 GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS（田中哲也/植田正幸） |
| 8位 | 62号車 LEON SLS（黒澤治樹黒澤翼） |
| 9位 | 86号車 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3（山西康司/細川慎弥） |
| 10位 | 3号車 S Road NDDP GT-R（星野一樹/佐々木大樹） |
第4戦は7月27日、28日にスポーツランドSUGO（宮城県）で開催される。