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フェラーリ、「カリフォルニア T」をワールドプレミア
「F40」以来となる新開発ターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.6秒
(2014/3/17 21:48)
フェラーリは、2009年から販売を行っているカリフォルニアのニューモデル「カリフォルニア T」をジュネーブショーで世界初公開した。
エクステリアはこれまでのカリフォルニアをベースとはしているが、根本から見直すことで新たな個性を与えている。フロントフェンダーからサイドに流れる新たな抑揚のあるデザインは、「250 テスタロッサ」のボンツーン・フェンダーを想起させる造形となっている。ライトまわりやボンネットのデザインも変更されていて、リアディフューザーは空力特性を追求した結果、3つの垂直フィンが装備されるタイプとなった。
今回の新型で最も大きな変更を受けているのは、新規開発されたターボエンジン。従来モデルは、V型8気筒4.3リッター 自然吸気エンジンを搭載していたが、新型はV型8気筒3.9リッター(3885cc)の直噴ツインターボエンジンを採用している。ターボエンジンを搭載するフェラーリのモデルは「F40」以来となる。
新規開発された直噴ターボエンジンは、最高出力412kW(560PS)/7500rpm、最大トルク755Nm/4750rpmを発生。0-100km/h加速も3.6秒と従来モデルを上まわる。両バンクに設けられたターボチャージャーはツインスクロールタイプで、低速域からターボが加給してターボラグも取り除かれているという。ターボの制御に独自の可変ブースト・マネージメント・ソフトウェアを用い、速度を高めるほどパワフルなピックアップを見せる。
ターボ化を選んだ理由としては、高効率化と高性能の両立が挙げられており、新型ターボエンジンは従来モデルより70PS高出力化。トルクも7速ギヤ使用時で49%アップしているが、同時に燃料消費量は15%削減できるという。CO2の排出量は250g/kmとなる。
また、エンジン以外でも新型のトランスミッションとサスペンションが採用されている。最新のマグネライド・ダンパーとスプリングの組み合わせにより、車体のピッチングとロールが抑えられ、ステアリング操作量の少ないクイックなレスポンスを実現している。
新規開発された直噴ターボエンジンとトランスミッションで構成されるパワートレーン、進化した足まわりなどにより、カリフォルニア Tは真のスポーツカーのハンドリングと性能を体感できるという。