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2015年3月開通へ向け、工事の進む首都高中央環状品川線大井ジャンクション

工事は仕上げ段階に。一般公開も実施

2014年11月3日公開

2015年3月開通へ向け、仕上げ段階に入った中央環状品川線大井JCT

 首都高速道路は11月3日、2015年3月開通へ向けて工事の進む首都高中央環状品川線大井JCT(ジャンクション)の一般公開および報道公開を行った。大橋JCT(ジャンクション)と大井JCTを結ぶ延長約9.4kmの中央環状品川線開通により、首都圏三環状(内側から中央環状線、外環道[東京外かく環状道路]、圏央道[首都圏中央連絡自動車道])の最初の環となるC2中央環状線が完成する。

 この開通効果は大きく、新宿~羽田空港間の移動時間が従来の約40分から約20分へ短縮されると試算されているほか、美女木JCTと羽田空港間は約70分から約40分になるという。また、環状道路の完成により、C1都心環状線の渋滞緩和が期待されている。開通後渋滞の名所となった大橋JCTの渋滞解消が見込めるのも大きなポイントだ。

 今回公開されたのは、大井JCTの地上部と山手トンネル。2015年3月開通へ向け路面の舗装も終わりつつあり、ペイントや照明類の取り付けもいくつか行われている。それでは、以下に大井JCTの今を写真でお届けしていく。

一般公開および報道公開が行われた中央環状品川線 大井JCT。地上部の公開は南行きとなる内回りの横浜方面連結部で写真では左側の部分。奥から手前にクルマが走る形になる。右に見えているのは同じ南行きの千葉方面連結部
大井JCT側を歩いていると、南行き内回りの品川線が見えてくる
南行き内回りの中央環状品川線。表層の舗装がまだ終わっていない部分
照明類は取り付けられている
横浜方面と、千葉方面の分岐部。いずれも湾岸線に接続する。今回の公開では横浜方面への分岐を進む
横浜方面への分岐は2車線で作られている。千葉方面は1車線だったので、羽田空港へと向かう横浜方面の交通量が多いと予測していることが分かる。表層の高機能舗装が終わり、左側のみ警戒色が塗り終わっている。右も同様の塗装が行われる
右側のみ遮音壁が取り付けられている。これは右側に住宅街が広がっているためだろう。左側は首都高湾岸線や工場が広がっているので遮音壁はない
一般公開の終点部。ここで記念写真が撮れるよう撮影ポイントが用意されていた
報道公開はもう少し先まで。表示板や非常電話の設置も終わっている。ここは2車線とも路面の塗装も終わっていた
千葉方面への連結部は左カーブの後ピークを迎え右カーブへ
左には倉庫などが見えてくる
新幹線の車両基地も見えてきた
遠くに湾岸線が見える。真っ直ぐ進むと湾岸線に合流できるほか、左車線を進むと中環大井南出口から一般道の国道357号に出ることができる

 大井JCTの南行き横浜方面の接続部は以上のような形で流れていく。中環大井南出口から一般道に出ることもでき、使い勝手もよさそうだ。湾岸線(西行き)から1号羽田線東京方面を結ぶ道路は残される。一方、2013年11月19日に閉鎖された湾岸線(東行き)から1号羽田線を結ぶ連結路(大井のUターンや大井ターンと呼ばれていた道)の復活はなく、湾岸線(東行き)からは大橋JCT方面へ向かうのみとなる。

湾岸線(東行き)への合流部。右に見えるのが首都高湾岸線、左が国道357号

(編集部:谷川 潔/Photo:高橋 学)