ニュース

トヨタ、新型「ハイラックス」「ランドクルーザープラド」が日本初披露された「TOYOTA SUVシリーズ PRイベント」

「FJクルーザー」の特別仕様車「Final Edition」の展示も

2017年9月12日 開催

9月12日に発売された新型「ハイラックス」

 トヨタ自動車は9月12日、メガウェブ(東京都江東区)において報道関係者向けとなる「TOYOTA SUVシリーズ PRイベント」を開催した。

 同イベントは13年ぶりの復活を遂げたピックアップトラック「ハイラックス」をはじめ、同日にマイナーチェンジを実施した「ランドクルーザープラド」および「FJクルーザー」の特別仕様車「Final Edition」、シリーズの旗艦となる「ランドクルーザー 200」を展示するもの。また、ハイラックスおよびランドクルーザープラドの開発責任者による車両概要の説明も行なわれた。

ベールを纏った2台が用意された

マイナーチェンジしたランドクルーザープラド

まずはランドクルーザープラドをアンベール
トヨタ自動車株式会社 CV Company CV製品企画 ZJ チーフエンジニア 小鑓貞嘉氏

 ランドクルーザープラドのアンベール後、ランドクルーザーの開発責任者であるトヨタ自動車 CV Company CV製品企画 ZJ チーフエンジニア 小鑓貞嘉氏からのビデオメッセージを放映。小鑓チーフエンジニアはランドクルーザーについて「トヨタでもっとも長い歴史を持つクルマ」「昨年末世界生産累計900万台を突破」「世界中のお客様からもっとも信頼されるクルマであり、トヨタといういち自動車メーカーのイメージを形成してきたシリーズ」であると紹介。また、世界で認められる本物の本格派4WDを作り続けるためには「信頼性、耐久性、悪路走破性」を犠牲にすることなく時代のニーズを反映、「乗用車では考えられない性能・機能を実現していくことが何より需要」であるとした。

 続けて、「“行きたいときに、行きたいところに行く”という人類の夢を叶えられ、“命・荷物と夢を運ぶために壊れない、もし壊れてもなんとかして必ず帰ってくる”ことができるクルマとなり得る」「世界中のあらゆるところで使うことを想定し、もっとも厳しい基準を持ってクルマづくりを行なうこと。これこそが、常に変わらないランドクルーザーのポリシーです」と、ランドクルーザーの開発思想を述べた。

 最後に「プラドを所有することで“人類の夢”を共有でき、また、自分の大切な家族を守ることができるかけがえのないパートナーとなるはずです」とメッセージを締めくくった。

トヨタ自動車株式会社 CV Company CV製品企画 ZJ 主幹 横尾貴己氏

 小鑓チーフエンジニアの挨拶を受け、トヨタ自動車 CV Company CV製品企画 ZJ 主幹 横尾貴己氏が、ランドクルーザープラドの概要説明を行なった。横尾氏は「お客様から信頼され愛されるようこのクルマの性能と魅力をさらに高めることが我々開発の役割」と前置き。今回のマイナーチェンジでは「Advanced Robustness(先進の力強さ)」を開発のキーワードに、「ランドクルーザーらしい力強さは継承しつつ先進方向の進化」を狙いとしたと述べた。

 新型のポイントとしてエクステリア、インテリア、安全機能の3点を挙げ、先進的なデザインの採用や衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」などについて説明。ボディカラーに新色を2色追加したほか、ディーゼルに2グレードを追加することで「お子様が多いお客様や趣味の幅が広いお客様のニーズにも応えるグレード体系としている」とした。

 また、ランドクルーザープラドは「目線が高く、しかも取りまわしがしやすい」ことから「大きなクルマに苦手意識を持つ女性のお客様からも大変支持いただいています」と説明するとともに、「安全機能を強化したことで、小さなお子様がいらっしゃるファミリー層のお客様にもぜひ興味を持っていただきたいと考えております」と、幅広いユーザー層にマッチするとコメント。最後に「これからもランドクルーザーシリーズは世界で鍛え世界をリードする、もっとも信頼される本格派4WDを目指して参ります。この取り組みのなかで新たなランクルファンが増えていっていただければと思っております」と締めくくった。

新型ランドクルーザープラドの商品概要説明
新型ランドクルーザープラドの開発キーワード
新色「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」「アバンギャルドブロンズメタリック」を追加
インパネまわりのデザインを変更
Toyota Safety Sense Pを全車標準化
新グレードを追加

13年ぶりに復活したハイラックス

トヨタ自動車株式会社 CV Company CV製品企画 ZB チーフエンジニア 前田昌彦氏

 ランドクルーザープラドに引き続きハイラックスのアンベールを実施。商品説明をトヨタ自動車 CV Company CV製品企画 ZB チーフエンジニア 前田昌彦氏が行なった。

 前田チーフエンジニアはハイラックスが2004年に日本市場から姿を消したことで「長年にわたりお客様から再販のご要望をいただいていた」とコメントするとともに、「大変お待たせいたしました。ようやく日本に導入することができました」と述べた。

 ハイラックスは前述のように日本市場からはいったん姿を消したものの、グローバルでは約180カ国で年間50万台、累計1700万台を販売しており「世界の皆様にそれだけ認めていただけるクルマに成長してきた」とし、新型についても「どのような地域で乗っていただいても耐えうる、そんなタフな作り込みをやってまいりました」とコメント。具体的には「なんといってもタフ、いかに壊れないクルマにするか、そんなテストを行なっております」といい、「オフロードの走破性能」「川を渡る」「衝突安全」「低温、高温」など厳しい条件下においても「実車でも確認する試験を行ないながらハイラックスのタフさを作り上げてきた」と説明した。

 今回、13年ぶりの復活となった背景には、現在でも9000台あまりのハイラックスが日本で登録されており、そのほとんどが仕事で使われていることから「現在ワークで使われている方に新型のハイラックスをお届けしたい」との想いがあったと明かした。また、「1ナンバー」「5m超え」「毎年車検」「雨が降ればデッキの荷物は濡れる」と、ネガティブな部分を挙げ「実用性があるかと言われればちょっと厳しいかも知れない。しかし、ピックアップとしての佇まい、このファッション性、こうしたもので興味を抱いていただける方に道具として使っていただけないかと思っている」と、プライベートでもハイラックスに乗ってほしいとアピール。「お客様ご自身のライフスタイルをどこまで彩るか。その演出者としてこのクルマがあってもよいのではないか、が私の強い思い」であると締めくくった。

前田チーフエンジニアによる商品説明
商品説明後はULTRA JAPAN クリエイティブディレクター 小橋賢児氏をゲストに招いたトークセッションを実施
ハイラックスの地域別販売台数
49年の歴史
Zグレードにバンパープロテクターなどを装着したモデル。ボディカラーはクリムゾンスパークレッドメタリック
TRDパーツを装着した車両。Zグレード。ボディカラーはスーパーホワイトII
荷台にはハードトノカバーを装着
フロントバンパーカバーとフロントアンダーカバー
17インチアルミホイール
本革シフトノブ
TRDパーツロゴが入ったプッシュスタートスイッチ
アジアクロスカントリーラリー2017で総合2位となったToyota Cross Country Team Thailandの102号車
純正用品装着車。グレードはZ。ボディカラーはシルバーメタリック
荷台をキズから守る樹脂製のベッドライナー
ソフトトノカバー
実際の使われ方をシミュレーションした展示車。ボディカラーはアティチュードブラックマイカ
6代目ハイラックス
ランドクルーザー200
FJクルーザーの特別仕様車「Final Edition」