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ちょっと写真で見る トヨタ「ハイラックス」「ランドクルーザープラド」

2017年9月12日 発売

ハイラックス Z

 既報の通り9月12日に「TOYOTA SUVシリーズ PRイベント」が開催された。当日、短時間ながら新型「ハイラックス」および、マイナーチェンジを受けた「ランドクルーザープラド」を撮影することができたので、“ちょっと写真で見る”として短縮版でお届けする。

ハイラックス

 ハイラックスは1968年に発売を開始したピックアップトラック。現在では約180の国および地域で販売され、累計生産台数は約1730万台を数える。日本市場では2004年で販売を終了していたが、このたび13年ぶりに復活を遂げることになった。

 新型ハイラックスは前後に座席を持ついわゆるダブルキャブと呼ばれるモデルで、ボディサイズは5335×1855×1800mm(全長×全幅×全高)と迫力のビッグボディを持ち、乗車定員は5名となる。ホイールベースも3085mmと長いものの、フロントおよびリアオーバーハングをそれぞれ965mm、1185mmと比較的短い構造とすることで、アプローチアングルとデパーチャーアングルを確保している。最低地上高は215mm。

 直列4気筒 2.4リッター直噴ディーゼル「2GD-FTV」型エンジンを搭載し、最高出力110kW(150PS)/3400rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1600-2000rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションは電子制御6速ATのみとなる。JC08モード燃費は11.8km/L。

 駆動方式はパートタイム4WDを採用しており、切り替えはダイヤル式スイッチによる電気式。上級グレードにはスリップを検知すると自動的に他のタイヤに駆動力を配分する「アクティブトラクションコントロール」、下り坂で一定の車速を自動的にキープする「DAC(ダウンヒルアシストコントロール)」、デフをロックして左右後輪を直結状態とする「リヤデフロック」など、オフロード向けの機能を搭載する。

 タフさをウリとするモデルだけにシャシーは高剛性フレーム構造、いわゆるラダーフレームを採用。サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアがリーフリジッドで、期待を裏切らない仕様となる。

 機能面でトピックと言えるのが安全装備の充実だ。「VSC&TRC」「EBD(電子制動力配分制御)付ABS&ブレーキアシスト」「緊急ブレーキシグナル」などを標準装備とするほか、上級グレードにはミリ波レーダー&単眼式カメラを用いて車両だけでなく歩行者も認識する「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の危険を警告する「レーンディパーチャーアラート」を搭載している。

 グレードは上級グレードの「Z」とベーシックグレードの「X」の2タイプ。ZグレードにはLEDヘッドライト&フロントフォグランプ、オートエアコン、クルーズコントロールといった快適装備が標準。価格は326万7000円~374万2200円。ボディカラーは「ネビュラブルーメタリック」「クリムゾンスパークレッドメタリック」「スーパーホワイトII」「シルバーメタリック」「アティチュードブラックマイカ」の計5色。

SUVらしい精悍なフロントマスク。撮影車両はZグレード。ボディカラーはスーパーホワイトII
リアビューはまさにピックアップトラック
フロントには補助確認装置が付く
フロントウィンドウ上部に単眼カメラを装備。撮影車両はアンテナが装着されていないため台座部分のみ
アンテナ装着時はこの状態
フロントドアのバッジ
サイドステップを装備。メッキドアハンドルはZグレードのみ
立体的な造形のリアコンビランプ。リアゲートには最大積載量表示も
Zグレードはメッキ仕様のリアバンパーが標準。ハンドル部にはオプションのナビゲーションと接続可能なバックカメラが標準装着されている
亜鉛メッキ鋼板を採用したデッキスペース。広さは最大床面長1565mm、開口幅1380mm、最小床面幅1105mm
荷台高は480mm。左右に2つずつフックが付く
直列4気筒 2.4リッター直噴ディーゼルエンジンを搭載
環境表示
Zグレードはアルミホイールが標準。タイヤサイズは265/65 R17で共通
燃料はもちろん軽油。タンク容量は80L
乗用車然としたインパネ。インテリアカラーはブラック
ステアリングは本革巻。スイッチも数多く付く
本革巻&シルバー加飾のシフトまわり。マニュアル感覚のシフトチェンジが行なえる「シーケンシャルシフトマチック」を採用してモードセレクトボタンも装備
オートエアコンが標準。Xグレードはマニュアルエアコンになる
最下段にはDC12Vソケットやデフロックスイッチなどが並ぶ
エアコンパネル横にダイヤル式のトランスファー切り替えスイッチがある
最上段に時計とハザードスイッチ
Zグレードは自発光式のオプティトロンメーターが標準。中央には4.2インチ液晶のマルチインフォメーションディスプレイ
乗用車ライクな上級ファブリックを採用したフロントシート
リアシート
アームレストも装備
Zグレードは左右6:4分割でチップアップが可能。Xグレードは一括のチップアップ
ハイラックスの走破性能を確認できる特設コース
13年ぶりの日本市場投入となったハイラックス。ボディカラーはネビュラブルーメタリック
アプローチアングルも十分
リアサスペンションはリーフリジッドなだけに伸びが大きい

ランドクルーザープラド

ランドクルーザープラド TZ-G

 4代目となる150系プラドが登場したのは2009年。以来、内外装のリファインやクリーンディーゼルエンジンの搭載など、幾度かのマイナーチェンジが実施されてきた。

 今回のマイナーチェンジでは、エクステリア&インテリアデザインを見直したほか、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備化。また、リアディファレンシャルにランクルシリーズとして初めて「トルセンLSD」を採用、上級グレードには5つの走行モードを選べる「ドライブモードセレクト」を装備。

 パワートレーンや駆動方式は従来どおり。グレードはガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車ともに「TX」「TX“Lパッケージ”」の2タイプで、それぞれ7名乗車モデルと3列目を省略して積載性を重視した5名乗車モデルを設定。ディーゼルエンジン車のみ最上級グレードとなる「TZ-G」が用意される。価格は353万8080円~536万3280円。ボディカラーは新色の「ブラキッシュアゲハガラスフレーク(オプション設定)」「アバンギャルドブロンズメタリック」など計9色。

撮影車両はTZ-G。ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン
ヘッドライト形状が変わりスッキリとした顔付きに
グリルデザインも変更。トヨタマーク部分にミリ波レーダーを備える
LEDヘッドライト
リアコンビランプ
TZ-G専用となる19インチのアルミホイール。タイヤサイズは265/55 R19
インパネ中央部を中心にリファイン。スッキリと上質な質感となった
TZ-Gは本木目&本革巻ステアリングが標準
シフトレバー後方にドライブモードセレクトスイッチを装備
路面状況に応じた走行支援を行なう「マルチテレインセレクト」がTZ-Gにオプション設定される
ステアリングコラム左側のスイッチパネル
TZ-Gのシートはベンチレーション&ヒーター付き
2列目はリクライニング&前後スライドが可能
7名乗車モデルは3列目シートを装備。2列目のウォークイン機構は助手席側のみ装備。
TZ-Gは電動で3列目の格納・復帰が行なえる
TZ-Gのみスタビライザー効果をON/OFFできる「KDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)」を備える。サスペンションストロークも大きい