自工会、東京モーターショーの規模を縮小
展示面積を半減、会期を短縮

自動車国内需要見通しや第41回東京モーターショー2009について発表する自工会の青木哲会長

2009年3月24日発表




 自工会(日本自動車工業会)は3月24日に会見を行い、2009年度自動車国内需要見通しの発表や、第41回東京モーターショー2009の概要の一部変更、4月3日にオープンする「ワクエコ・モーターランド」について発表した。

2009年度自動車国内需要見通しは前年度を大きく下回る
 自工会の青木哲会長は2009年度の自動車国内需要見通しについて、乗用車は普通・小型乗用車の227万6000台と軽四輪車133万6000台の計361万2000台、トラックが計67万2000台、バスが1万3600台で計429万7600台の見込みとなり、前年度比は全体で92%となる見通しと発表した。

 青木会長はこの見通しについて、「米国金融危機に端を発する世界的な景気後退による影響が大きい」と述べ、「2009年度に実施が検討されている低炭素車促進税制による需要の喚起に期待したい」としながらも、「早期景気回復の見通しは立っておらず、前年度に比べ、2009年度の需要見通しも大きく下回っている」と述べた。

第41回東京モーターショー2009を会期、会場ともに縮小
 青木会長によると、第41回東京モーターショー2009の会期は2009年10月23日~11月4日(一般公開は10月24日から)となり、2008年4月に発表した予定より4日間短縮された13日間となる。さらに出展社は日野自動車や三菱ふそう トラック・バスなど国内商用車メーカー4社が出展を取りやめたほか、、アメリカビッグ3のGM、フォード、クライスラー、一部の欧州メーカーも出展を取りやめ、出展数は前回に比べ120(1政府、119社)減った126(3政府、1団体、122社)となる。これにともない大型商用車と車体部門の展示を取りやめ、会場は前回と同様幕張メッセとなるが、展示面積を約半分の2万2594m2とする。また、入場料はこれまで小学生以下までが無料だったところを、中学生まで無料にすると言う。

●第41回ショーに出品する乗用車メーカー(順不同)
ダイハツ、ホンダ、マツダ、三菱、日産、スズキ、スバル、トヨタ、アルピナ、フェラーリ、ヒュンダイ、ロータス、マセラティ、ポルシェ

●第41回ショーに出品しない前回実績乗用車メーカー(順不同)
GM、フォード、クライスラー、プジョー、シトロエン、ルノー、サーブ、アルファロメオ、ベントレー、ジャガー、ボルボ、ランドローバー、ランボルギーニ、光岡、BMW、メルセデスベンツ、AMG、スマート、ロールスロイス、フォルクスワーゲン、アウディ

4月3日よりワクエコ・モーターランドをオープン
 自工会は、子供たちが実際に見て触って体験できることをテーマにした「ワクエコ・モーターランド」を4月3日にオープンする。場所は東京都千代田区にある科学技術館の自動車コーナー。展示室では、シミュレーターを使って乗用車や大型トラックの運転を体験できたり、車ができるまでの模様や、リサイクルといった環境への対策を学んだりすることができると言う。

(編集部:瀬戸 学)
2009年 3月 24日