ブリヂストン、雨の日にスリップを経験した人は約7割
タイヤの安全に関する調査結果より

新品タイヤとすり減ったタイヤの制動距離を比較したところ、すり減ったタイヤの停止距離は24%も長くなる

2011年6月8日発表



 ブリヂストンは6月8日、タイヤの安全に関する調査結果を発表した。

 この調査は自家用車を所有し、月に1回以上クルマを運転する人を対象に行ったもので、5月13日~15日にインターネット調査を実施し、総計1000人(男女各500名)から回答を得ている。質問内容は「雨天時の運転でスリップ経験はありますか」「タイヤの接地面にある溝・模様は排水のためにあることを知っていますか」の2つ。

 その結果、前者の問いに対して「たまにある」と回答した人が18.6%、「あまりない」が51.7%と、約7割の人が雨天時のスリップを経験していることが判明。また、後者の質問に対しては「知らない」と回答した人が32.8%(男性18.6%、女性47.0%)いることが分かった。

 そのことから、同社ではとくに雨の多い梅雨の時期はタイヤの溝の点検が重要であること、溝が限界に達していなくても、溝の深さが新品と比べて半分を過ぎると雨の日の性能低下幅が大きくなることから注意が必要であることを呼びかけている。

 なお、新品タイヤとすり減ったタイヤの制動距離を比較(80km/hで走行、水深2mm、アスファルト)してみたところ、新品タイヤ(溝深さ8.0mm)が27.1mだったのに対し、すり減ったタイヤ(溝深さ1.6mm)は33.6mとその差は24%で、クルマ1台分ほど停止距離が変わると言う。

(編集部:小林 隆)
2011年 6月 8日