トヨタ、東京モーターショーに12月発売の新ハイブリッド「AQUA」出展 燃費40km/L程度。“つながる”コンセプトカーや小型FRスポーツなど |
トヨタ自動車は11月15日、「第42回東京モーターショー」(一般公開日:12月3日~11日)の出展概要を発表した。
今回の東京モーターショーでは、「FUN TO DRIVE,AGAIN」の考えのもと、クルマの持つ「夢・楽しさ」を改めて提案。ヒトとクルマと社会が“つながる”将来の夢を具現化したコンセプトカー「TOYOTA Fun-Vii(トヨタ ファンヴィー)」、運転する楽しさ、所有する喜びを提案する小型FRスポーツカー、CO2抑制・エネルギー多様化への対応などを念頭にした「プリウス プラグイン ハイブリッド」、12月の発売予定しているハイブリッド専用コンパクトカー「AQUA(アクア)」などを出展する。
また、同社は東京モーターショーの会期中に、メガウェブ(東京都江東区)で、一部の出展車両に試乗できる参加・体験型イベントを開催。東京モーターショーのポータルサイトも同社サイト内に開設し、さまざまな情報を発信するとともに、「GAZOO METAPOLIS(ガズーメタポリス)」(http://metapolis.toyota.co.jp/)でのバーチャルイベントを紹介する。
■アクア(世界初出展)
アクアは、12月下旬に日本で発売を予定しているコンパクトクラスのハイブリッド専用車種。日本での発売を皮切りに、順次各地域、各国で「Prius c」の車名で発売していく。
より多くのお客様にハイブリッドカーのうれしさを届けるため、圧倒的な低燃費を実現したとし、1.5リッターエンジンとハイブリッド10・15モードで40km/L、JC08モードで35km/L程度になると言う。
ボディーサイズは、3995×1695×1445mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2550mm。全高を低く抑えることで、空力性能を高めるとともに、軽快なフットワークを得た走りとスタイリッシュなプロポーションを創出したとする。
■プリウス プラグイン ハイブリッド(日本初出展)
2012年初めの市販開始を予定しているモデル。燃費57km/L(プラグインハイブリッド車の燃料消費率として定められた試験条件委基づき算定)や、満充電でのEV走行距離23.4kmを上回る環境性能を目標に開発されている。
家庭用電源などから充電でき、高容量リチウムイオンバッテリーを搭載。近距離は電気自動車として、中・遠距離はハイブリッド車として走行できるため、バッテリー残存量や充電インフラを気にせず利用可能としている。同社はプラグインハイブリッド車を、「ハイブリッド車に次ぐ次世代環境車の柱」と位置づけている。
ボディーサイズは、4480×1745×1490mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2700mm。
■FCV-R(世界初出展)
次世代燃料電池車のコンセプトカー。2015年ごろからの市場導入に向け、実用性の高い燃料電池専用車として提案する。専用セダンボディーにFC(燃料電池)ユニットを床下に配置することで、4名乗車を可能とした。水素タンクは70MPaの高圧タイプ。燃料電池スタックの効率向上により、航続距離は700km以上を達成(JC08モード、社内測定値)すると言う。
ボディーサイズは、4745×1790×1510mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2700mm。
■FT-EVIII(世界初出展)
同社では近距離移動に適したクルマとして2012年の市場導入を目指してEVの開発を推進しており、FT-EVIIIは、リチウムイオンバッテリーを搭載するEVコンセプトカー。1充電あたりの走行距離としては、105kmを想定する。
ボディーは、「iQ」をベースにしたもので、ボディーサイズは3110×1680×1500mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2000mm。
(編集部:谷川 潔)
2011年 11月 15日