特別企画
【特別企画】今週末開幕、タイヤ戦争の激化やGT500現行規定最終年で盛り上がるSUPER GT
SUPER GT 2013シーズンプレビュー
(2013/4/3 00:00)
SUPER GTは市販車ベースのGTカーを利用したレースで、毎年熱い戦いが繰り広げられていることもあり、多くのファンに支持されてているシリーズとなっている。SUPER GTはレクサス(トヨタ)、ニッサン、ホンダの3社が参戦するGT500と、FIA-GT3とよばれるFIAにより規定されている市販車ベースのレーシングカーなどが参戦するGT300という2つのクラスがあるが、いずれのクラスも競争が激しく、どちらのクラスを見ていても楽しめるのが大きな特徴だ。
今シーズンのSUPER GTは、今週末(4月6日~7日)に岡山国際サーキットで行われる「OKAYAMA GT 300km RACE」で開幕し、すでに各チームなどは今シーズンの体制などを決定し開幕戦に備えている。本リポートでは、そうした今シーズンのSUPER GTの各チームの体制や今シーズンの展望などについて考えていきたい。
メーカー同士が争うGT500、プライベーターが争うGT300
SUPER GTのコンセプトは、街中を走っている市販車をベースとしたレーシングカーによるレースというもので、1994年に全日本GT選手権(JGTC)として始まった。当初はプライベーターによる選手権となっていたが、1998年に自動車メーカーが参戦していた全日本ツーリングカー選手権(JTCC)が終了したことにより、トヨタ、ニッサン、ホンダなどが相次いで上位クラスであるGT500に参戦し、その後大きな発展を遂げることになる。
アジアをはじめとして世界への展開を睨み2005年からSUPER GTの名称に変更され、現在に至っている。現在は日本のサーキットとマレーシアのセパン・サーキットで行われているが、近年はアジアでの開催に力を入れており、今年は韓国でエキシビション・レースが開催予定となるなど新しい展開も始まっている。
●SUPER GT 2013年スケジュール
開催 | 日付 | サーキット名 |
---|---|---|
第1戦 | 4月6日、7日 | 岡山国際サーキット |
第2戦 | 4月28日、29日 | 富士スピードウェイ |
第3戦 | 6月15日、16日 | セパンサーキット |
第4戦 | 7月27日、28日 | スポーツランドSUGO |
第5戦 | 8月17日、18日 | 鈴鹿サーキット |
第6戦 | 9月7日、8日 | 富士スピードウェイ |
第7戦 | 10月5日、6日 | オートポリス |
第8戦 | 11月2日、3日 | ツインリンクもてぎ |
スプリントカップ | 11月15日~17日 | 富士スピードウェイ |
SUPER GTのGT500、GT300というクラス名称だが、元々は馬力がGT500は500馬力、GT300は300馬力に制限されていたことに由来している。現在ではそうした形での制限はされていないため、500と300の違いはカテゴリーの違いでしかない。
GT500は日本の3大メーカーが参戦するSUPER GTのトップカテゴリーだ。現在利用されているクルマは、外形こそ市販車に似せてあるが、実質的にはプロトタイプカーそのもので、そこに市販車のイメージを持たせたボディー(レクサスはSC430、ニッサンはGT-R)をかぶせるという形になっている(適当なスポーツカーを持っていないホンダはHSV-010というプロトタイプカーそのもの)。
現在の規定は2009年から始まったもので、FR(フロントエンジンで後輪駆動)で3.4リッター自然吸気エンジンを採用した車両となっており、今年はこの規定で戦われる年の最終年となる。というのも、2014年からはドイツのDTMと車両規定を統合した新規定が開始される予定で、いずれのメーカーも新型のシャシーを投入することになるからだ。このため、現行規定での総決算として、どのメーカーもチャンピオンを狙って、激しい競争が繰り広げられることになりそうだ。
メーカーの戦いの場となっているGT500に対して、GT300はプライベーター向けのクラスとなり、プライベートチームがレーシングカーを購入してそれを元に戦うクラスとなっている。GT300向けの車両には複数の規定があるが、現在では大きく分けてFIA-GT3、JAF-GTという2つの規定の車両に分けることができる。
FIA-GT3は世界自動車連盟(FIA)が規定している市販車ベースのレーシングカーの規定に基づいた車両で、比較的安価に販売されていることもあり、世界中のレース・シリーズで人気を博している。BMW、メルセデス、アウディ、アストンマーチン、ランボルギーニ、マクラーレンなど多くのメーカーがこのFIA-GT3規定に基づいたレーシングカーを販売しており、SUPER GTにもそうしたレーシングカーが多数参加している。JAF-GTは日本のコンストラクターやレーシングチームなどがGT300向けの車両を作成する際に利用される規定で、現在はこれに基づいてBRZ、プリウス、CR-Zなどの日本の市販車が改造されて参戦している。
このFIA-GT3とJAF-GTでは、車両間の性能差が大きいため、BOP(Blance Of Performance)とよばれる規定に基づいて性能調整が行われている。FIA-GT3はFIAが規定するBOPを利用して調整されており、その上でJAF-GTとバランスをとる作業が行われている。近年ではJAF-GTにやや厳しい性能調整になっていたため、その調整が見直される予定だが、それが正しかったのかどうかは岡山での開幕戦の結果を待つ必要があるだろう。
現行規定最終年となるGT500は激戦必至、ミシュラン vs ブリヂストンも激化必至
すでに説明したとおり、GT500の現行車両規定(09年規定)は今年が最終年度で、2014年からはDTMと車両規定を統合した新規定がスタートすることが決定している。このため、現行の車両(SC430、GT-R、HSV-010)で戦うのは今年が最後であるため、各社とも有終の美を飾るべくより一層気合いの入る年だ。
●GT500のエントリーリスト
号車 | マシン名 | シャシー | エンジン | ドライバー | エントラント | タイヤ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | REITO MOLA GT-R | NISSAN GT-R | VRH34B | 本山 哲 | 関口 雄飛 | MOLA | MI |
6 | ENEOS SUSTINA SC430 | LEXUS SC430 | RV8KG | 大嶋 和也 | 国本 雄資 | LEXUS TEAM LeMans ENEOS | BS |
8 | ARTA HSV-010 | Honda HSV-010 GT | HR10EG | ラルフ・ファーマン | 松浦 孝亮 | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | BS |
12 | カルソニックIMPUL GT-R | NISSAN GT-R | VRH34B | 松田 次生 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | BS |
17 | KEIHIN HSV-010 | Honda HSV-010 GT | HR10EG | 塚越 広大 | 金石 年弘 | KEIHIN REAL RACING | BS |
18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | Honda HSV-010 GT | HR10EG | 山本 尚貴 | フレデリック・マコヴィッキィ | ウイダー モデューロ 童夢 レーシング | MI |
19 | WedsSport ADVAN SC430 | LEXUS SC430 | RV8KG | 荒 聖治 | アンドレ・クート | LEXUS TEAM WedsSport BANDO | YH |
23 | MOTUL AUTECH GT-R | NISSAN GT-R | VRH34B | 柳田 真孝 | ロニー・クインタレッリ | NISMO | MI |
24 | D'station ADVAN GT-R | NISSAN GT-R | VRH34B | 安田 裕信 | ミハエル・クルム | KONDO RACING | YH |
32 | Epson HSV-010 | Honda HSV-010 GT | HR10EG | 道上 龍 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | DL |
36 | PETRONAS TOM'S SC430 | LEXUS SC430 | RV8KG | 中嶋 一貴 | ジェームス・ロシター | LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S | BS |
37 | KeePer TOM'S SC430 | LEXUS SC430 | RV8KG | 伊藤 大輔 | アンドレア・カルダレッリ | LEXUS TEAM KeePer TOM'S | BS |
38 | ZENT CERUMO SC430 | LEXUS SC430 | RV8KG | 立川 祐路 | 平手 晃平 | LEXUS TEAM ZENT CERUMO | BS |
39 | DENSO KOBELCO SC430 | LEXUS SC430 | RV8KG | 脇阪 寿一 | 石浦 宏明 | LEXUS TEAM SARD | BS |
100 | RAYBRIG HSV-010 | Honda HSV-010 GT | HR10EG | 伊沢 拓也 | 小暮 卓史 | TEAM KUNIMITSU | BS |
※MI=日本ミシュランタイヤ、BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマタイヤ(横浜ゴム)、DL=ダンロップ(住友ゴム工業)
今シーズンのGT500の見所は、昨年同様タイヤ戦争の激化だろう。GT500は2010年まで、JGTC時代も含めてブリヂストンのタイヤを履いた車両が独占して獲得してきた。ところが、2011年、2012年と連続してミシュランを履いたGT-Rがタイトルを獲得したことで“ミシュラン時代”となっており、かつてとは攻守を入れ替え、王者ミシュラン、チャレンジャーのブリヂストンという構図に変わりつつある。言うまでもなく、ブリヂストンはミシュランと世界市場でシェアを争うライバル企業であり、ブリヂストンとしてはお膝元の日本のシリーズであるSUPER GTで負け続けているという現状は容認できる訳がなく、今年もタイヤメーカーの戦いはより熱いことになりそうだ。
そうした観点から見ていくと、今年のラインアップは非常に興味深い。最も大きな動きは、その王者ミシュラン陣営のチームが、昨年までのニッサン1台、レクサス1台から、ニッサン2台(MOLA、ニスモ)+ホンダ1台(童夢)に変わったことだろう。これにより、ミシュランは同じ車両(GT-R)2台をサポートすることになるので、テストや実戦でのデータが増えていくことになる。GT-Rへの対応が進むことになり、昨年よりもトータルでのパフォーマンスアップを期待することができる。ホンダに関しては、ミシュランとの組み合わせが初年度ということもあり、今回のスイッチは来年以降を見据えた動きと考えるのが正しいだろう。
これに対してブリヂストン陣営はレクサスが4台から5台に増え、ホンダ、ニッサンはそれぞれ1台ずつ減ることになる。もちろんタイヤメーカーとしては各メーカーを公平に扱っていますと公式には言うだろうが、レクサスの台数が増えることになると、その分だけデータが増えることになるので、ミシュランとは逆の意味でレクサスでのマッチングが進む可能性が高い。こう考えていくと、シリーズの展開はニッサン+ミシュラン vs. レクサス+ブリヂストンという形で推移していく可能性が高く、そこにブリヂストンを利用するホンダや、ヨコハマ、ダンロップ装着勢がどのように絡んでいくかがシーズンの焦点となるだろう。
長年在籍したチームから移籍した選手、ステップアップしてきた新人ドライバーに期待
このほか、2013シーズンはチームを移籍したドライバーが多いのも特徴だ。昨年のチャンピオン、柳田真孝選手/ロニー・クインタレッリ選手のペアはMOLAからニッサンワークスのニスモへと移籍し、逆にこれまで一貫してニスモに在籍してきた本山哲選手がMOLAへと移籍し、GT300からステップアップした新人の関口雄飛選手とコンビを組む。関口雄飛選手は2011年の全日本F3チャンピオンでもある期待の若手で、昨年はGT300でニッサンのFIA-GT3のGT-Rに乗って大活躍を見せた選手だ。ニッサンの将来のエースになり得る人材と期待されており、本山選手の薫陶の元でどれだけ大化けするのか楽しみな存在だ。
ホンダでは、これまでホンダワークスと見られてきた童夢で走ってきた小暮卓史選手が、チームクニミツへと移籍したことが大きな話題だ。小暮選手は、ホンダの若手ドライバーの筆頭でもある伊沢拓也選手とコンビを組む。童夢はタイヤ変更を行ったことですぐにチャンピオン争いは難しいと思われ、ホンダがチャンピオンになるとすればチームクニミツだと考えている関係者は多い。なお、小暮選手と入れ替わりで山本尚貴選手が童夢へと移籍し、ミシュランタイヤをよく知るフランス人ドライバーのフレデリック・マコヴィッキィ選手とコンビを組む。
レクサス陣営はクラフトがGT300への移行を決定したため、その代わりにトムスが2台に増えることになった。これにより、これまでチーム・ルマンで走っていた伊藤大輔選手が移籍し、アンドレア・カルダレッリ選手と37号車を走らせる。エースカーとなる36号車には昨年に引き続き中嶋一貴選手が乗るが、チームメイトはジェームス・ロシター選手に変わった。ロシター選手はF1のテストドライバーも努めたことがある逸材で、アウディからWECに参戦することになったロイク・デュバル選手の穴を埋められると期待されている。
バラエティに富んだFIA-GT3 vs ハイブリッド車中心のJAF-GTというGT300
GT300は、昨年までと同じで、FIA-GT3の車両が増え、そこにJAF-GT勢が絡んでいく。注目はBOPによる性能調整の結果で、昨年までは明らかに一部車両に有利で、JAF-GT勢に不利という構図が見ていたが、それがどのぐらい補正されたかが開幕戦で明らかになるだろう。
●GT300のエントリーリスト
号車 | マシン名 | シャシー | エンジン | ドライバー | エントラント | タイヤ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | ENDLESS TAISAN PORSCHE | PORSCHE 911 GT3 R | M97/79 | 峰尾 恭輔 | 横溝 直輝 | Team TAISAN 剣 ENDLESS | YH |
2 | エヴァRT初号機アップルMP4-12C | McLaren MP4-12C GT3 | M838T | 高橋 一穂 | 加藤 寛規 | Cars Tokai Dream28 | YH |
3 | S Road NDDP GT-R | NISSAN GT-R NISMO GT3 | VR38DETT | 星野 一樹 | 佐々木 大樹 | NDDP RACING | YH |
4 | GSR 初音ミク BMW | BMW Z4 GT3 | P65B44 | 谷口 信輝 | 片岡 龍也 | GSR&Studie with TeamUKYO | YH |
5 | マッハGoGoGo車検Ferrari458 | Ferrari 458 GT3 | F142 | 玉中 哲二 | 山下 潤一郎 | TEAM MACH | YH |
7 | OGT Bonds Racing GT-R | NISSAN GT-R NISMO GT3 | VR38DETT | イゴール・スシュコ | 折目 遼 | Bonds Racing | YH |
9 | NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ | PORSCHE 911 GT3 R | M97/79 | 密山 祥吾 | 横幕 ゆぅ | PACIFIC DIRECTION RACING | YH |
10 | GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS | Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | M159 | 田中 哲也 | 植田 正幸 | GAINER | DL |
11 | GAINER DIXCEL SLS | Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | M159 | 平中 克幸 | ビヨン・ビルドハイム | GAINER | DL |
16 | MUGEN CR-Z GT | Honda CR-Z | J35A | 武藤 英紀 | 中山 友貴 | TEAM 無限 | BS |
21 | ZENT Audi R8 LMS ultra | Audi R8-LMS ultra | CJJ | 都筑 晶裕 | リチャード・ライアン | Hitotsuyama Racing | HK |
22 | グリーンテック SLS AMG GT3 | Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | M159 | 和田 久 | 城内 政樹 | R'Qs MotorSports | YH |
30 | IWASAKI apr R8 | Audi R8-LMS ultra | CJJ | 岩崎 祐貴 | ファイルーズ・ファウジー | apr | YH |
31 | Panasonic apr PRIUS GT | TOYOTA PRIUS | RV8K | 新田 守男 | 嵯峨 宏紀 | apr | YH |
33 | HANKOOK PORSCHE | PORSCHE 911 GT3 R | M97/79 | 影山 正美 | 藤井 誠暢 | HANKOOK KTR | HK |
48 | DIJON Racing IS GT-R | NISSAN GT-R NISMO GT3 | VR38DETT | 高森 博士 | 千代 勝正 | DIJON Racing | YH |
50 | Exe Aston Martin | Aston Martin V12 Vantage GT3 | V12 | 加納 政樹 | 安岡 秀徒 | Arnage Racing | YH |
52 | OKINAWA-IMP SLS | Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | M159 | 竹内 浩典 | 土屋 武士 | OKINAWA-IMP RACING with SHIFT | YH |
55 | ARTA CR-Z GT | Honda CR-Z | J35A | 高木 真一 | 小林 崇志 | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | BS |
61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | SUBARU BRZ GT300 | EJ20 | 山野 哲也 | 佐々木 孝太 | R&D SPORT | MI |
62 | LEON SLS | Mercedes-Benz SLS AMG GT3 | M159 | 黒澤 治樹 | 加藤 正将 | LEON RACING | YH |
86 | クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3 | GALLARDO GT3 | CEH | 山西 康司 | 細川 慎弥 | JLOC | YH |
87 | ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3 | GALLARDO GT3 | CEH | 山内 英輝 | 吉本 大樹 | JLOC | YH |
88 | マネパ ランボルギーニ GT3 | GALLARDO GT3 | CEH | 織戸 学 | 青木 孝行 | JLOC | YH |
96 | 未定 | CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3 | LS7 | 未定 | 未定 | DIJON Racing | YH |
360 | RUN UP GROUP GT-R | NISSAN GT-R NISMO GT3 | VR38DETT | 白坂 卓也 | 田中 篤 | TOMEI SPORTS | YH |
※MI=日本ミシュランタイヤ、BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマタイヤ(横浜ゴム)、DL=ダンロップ(住友ゴム工業)、HK=ハンコック
FIA-GT3に関しては、昨年までのアウディ R8-LMS、メルセデス-ベンツ SLS AMG GT3、BMW Z4 GT3、アストンマーチン Vantage GT3、ランボルギーニ ガヤルド GT3、ニッサンGT-RニスモGT3に加えて、マクラーレンMP4-12C GT3が新たに加わることになる。マクラーレンMP4-12C GT3を走らせるのは、昨年まで紫電を走らせていたCars Tokai Dream28チームで、これまでもチャンピオン争いの常連だったチームだけに大きな期待が寄せられている(余談だが、今年も同チームは大人気のエヴァンゲリヲンカラーだ)。JAF-GT勢に関しては昨年同様、スバル BRZ、トヨタ プリウス、ホンダCR-Zの3車が参戦する。ホンダのCR-Zは昨年までGaraiyaを走らせていたARTAもチームに加わり2台となった。
GT300も見所はタイヤ戦争だろう。昨年までのヨコハマタイヤ、ダンロップ、ハンコック、ブリヂストンの4社に加えて、今年からミシュランがR&D SPORTのBRZにタイヤを供給することを決定し、5社による競争が始まる。これは世界的に見ても最もタイヤ戦争が激しいシリーズになる。昨年まで1台ずつだったダンロップ、ハンコック、ブリヂストンも2台に供給を増やしており、多くのエントラントにタイヤを供給しているヨコハマタイヤとの競争は激しくなっていきそうだ。