まるも亜希子の「寄り道日和」
デカいバイクがわが家にやってきた
2021年2月18日 00:00
わが家に新型レヴォーグがやってきたことは、いろいろなところでレポートさせてもらっているんですが、実はもう1台、時を同じくしてやってきたのが……「なんかものすっごいデカいバイク!」
すみません、私は4輪以外の乗り物にはあんまり執着がなく、2輪の免許も持ってないもので、ハーレーということのほかは不明です。夫は数年前、「レースをやめる代わりに大型バイクを趣味にする」と大嘘をつき(笑)、教習所で限定解除。まもなく「昔から憧れていた」という最初のバイクがやってきました。
その後、もう少し排気量の大きなバイクにステップアップすると言い、1年くらい前に買い換えたばかりだったんですが、コロナ禍で通勤や通学にバイクを利用する人が増え、中古のバイクが売れて売れて仕方がないとかで、夫のバイクもなんと、購入した時より価格が高騰しているとのこと。バイク屋さんから「売ってもらえませんか」と電話までかかってきたので、それじゃあと「いつか乗りたい」といちばん憧れていたモデルに買い換えたんだそうです。売るだけで終わらせれば儲かったのに、なんでまた新たに買っちゃうんですかね~。
そして納車の日にハーレーのディーラーへ夫を送って行き、「これが今度のバイクだよ」と見せられた瞬間の衝撃といったら! こんなデカイのがウチに来るの……。ってゆーかどこに停めるの~~。口あんぐりですよね。
でも一緒に連れて行った娘の反応は、私とはまったく違っていて、「へ~、いいじゃん。乗ってみたい!」とノリノリ。「え、そう、乗ってみたい?」と夫も嬉しそうで、この時からちょっとイヤな予感はしていたんです。
数日後、夫と一緒に出かけた娘が、帰ってくるなり「ママ見て~!」と得意げに見せびらかしてきたのは、キッズ用のバイクのヘルメット。これがいちばん可愛かったんだ~とウキウキで、しばらく家の中でも被っているほどでした。
そして夫が手にしていたのは、「タンデムサポートベルト」という商品。子供をバイクの後ろに乗せて2人乗りするためのサポート器具です。運転者と子供をベルトでつないで、転落しにくくしてくれるというもの。以前からこういうものがあることは知っていたんですが、さすがに小学生以上じゃないと使えないだろうと思っていたら、ちょうど娘の年齢である5歳ぐらいから使えるとのことなんです。夫は「いや~、ようやく乗せられる!」と大喜び。でも私は内心、不安でいっぱいに……。
もちろん、バイクが楽しい乗り物であることはわかっているけれど、いろいろ危険が伴うのも事実なわけで、母としてはまだ早いのではないか、もう少し成長してからの方がいいのではないか、と思ってしまうのでした。
そんな私の気も知らず、夫と娘は翌日、大興奮でバイクにまたがり、まずは試しに近いところまで行ってみようということに。クルマで20分程度のバァバ宅が目的地です。
まず娘の上半身に肩ベルトをつけ、腰ベルトをバックルで固定。バイクの後ろに座らせたら、夫が運転席に座ったところで、娘の腰ベルトから伸びている大人用ベルトを夫の腰に装着。これで準備完了です。娘が手で持てるようにグリップもついています。
出発が近づくにつれて、私の心臓はバクバクと早打ちしはじめていましたが、恐る恐る娘に「大丈夫? 怖くない?」と聞いてみると、「ドキドキする~」と言いつつ、けっこうあっけらかんとしていて拍子抜け(笑)。親の心子知らずとは、こういうことなんですね。
まぁ、私もここまできたら夫を信用して送り出すしかないと覚悟を決め(←大げさ)、ブルルル~ンといい音をさせて走り去る後ろ姿を見送ったのでした。
無事にバァバの家に着いた娘にすかさず「どうだった?」と聞くと、「気持ちよかった~」とテンション高め。こりゃ、将来が心配……いや、楽しみですと言っておきましょう。
以前、「ahead」の企画で元AKB48の平嶋夏海さんにインタビューしたことがあったのですが、彼女も幼い頃から父親とタンデムを楽しんで育ち、今ではバイクレースにも出るほどの腕前。娘もそんな風になるのかどうなのか、それは本当に楽しみです。