イベントレポート
【ジュネーブショー 2019】横浜ゴム、欧州向け「ネオバ」など6つの新製品公開。政友部長がプレゼン
2019年3月11日 17:53
- 2019年3月5日~17日(現地時間)開催
- Palexpo
横浜ゴムは、3月5日~17日(現地時間)まで開催されている「ジュネーブモーターショー 2019」に出展し、3月5日のプレスカンファレンスでタイヤ消費財戦略に基づいた欧州向けの新商品を発表した。
横浜ゴムでは2018年度~2020年度までの新中期経営計画の「グランドデザイン2020(GD2020)」を策定し、それぞれの目標に対して進捗中。タイヤ消費財戦略ではプレミアタイヤ市場における存在感のさらなる向上を目指し、「プレミアムカー」「ウィンタータイヤ」「ホビータイヤ」「お客さまとのコミュニケーション活性化」の4つの戦略を推進している。
プレスカンファレンスでプレゼンテーションを行なった横浜ゴム タイヤ企画本部 消費財製品企画部の政友毅部長は、「横浜ゴムは、中期経営計画(グランドデザイン2020)によって会社の明確なビジョンを示しました。われわれは100年以上の歴史を持つグローバルカンパニーとして、創業の精神を大事にし、これからも前向きに挑戦を続けていきます。そして本日は、タイヤ消費財戦略についてお話しします。われわれはプレミアムタイヤの生産者として、革新的な技術や価値をプレミアムな自動車を生産するメーカーに提供することに注力してきました。これは新しいことではなく、長年に渡って世界中のプレミアムメーカーと一緒に続けてきたことです。また、モータースポーツ業界では世界的にヨコハマタイヤは知られています。モータースポーツはわれわれのDNAの1つであり、これまでの経験に誇りを持っています。長年に渡って世界中の主要なレースにタイヤを供給することによって、専門的な知見を得てきました。その1つがWTCR(FIAワールドツーリングカーカップ)で、今年もワンメイクにてタイヤの供給を行ないます。数多くの要求の厳しいサーキットで鍛え上がられた技術は、市販車用タイヤの開発にも活かされています。そして、2015年に伝統あるプレミアリーグのサッカーチームであるチェルシーフットボールクラブとのパートナーシップを結んだことによってヨコハマブランドは多くの人に知られることになりました」とスピーチの冒頭で語った。
続けて、中期経営計画のタイヤ消費財戦略で重要な柱となっている「プレミアムカー向けタイヤ」「ウィンタータイヤ」「ホビータイヤ」の欧州向け新製品の発表を行なった。
ADVAN NEOVA AD08RS
欧州専用モデルとなる「ADVAN NEOVA AD08RS」は、フェイスリフトされて登場した。優れたグリップ性能を誇るAD08RSは、コントロール性の高さとともにコーナリング性能も引き上げられている。また、サーキットではファーストラップから好タイムを発揮。欧州のタイヤ騒音規制となるR117にも適合している。
BlueEarth-air EF21
「BlueEarth-air EF21」は、従来のADVAN V551に対して25%の軽量化を達成したライトウェイトモデル。タイヤの軽量化によってトップレベルの環境性能を実現し、ウェットグリップと燃費性能のラベリングは共にAとなっている。
GEOLANDAR X-MT
マッドテレーンタイヤの「GEOLANDAR X-MT」も欧州向けに初公開された。オフロードレース用としても対応する同モデルは、アグレッシブなトレッドパターンとサイドウォールのデザインが特徴。オフロードでの究極のグリップを発揮するという。
GEOLANDAR X-CV
「GEOLANDAR X-CV」は、左右非対称のトレッドパターンと4本のグルーブからなるオールシーズンタイヤ。ウェット時のブレーキング性能に優れていて、ロードノイズも削減している。併せてロングライフも特徴の1つとなる。
ADVAN HF Type D
クラシックスポーツカー向けに開発された「ADVAN HF Type D」。クラシックカー向けのサイズ展開とともに、現代の技術を用いて優れたグリップ性能を約束するという。