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【MOVIN'ON 2017】3Dプリンターでトレッドを補充するタイヤ「MICHELIN VISIONARY CONCEPT」発表
サンゴなど自然の形態をイメージしたハニカム構造採用
2017年6月15日 13:37
- 2017年6月13日~15日(現地時間)開催
仏ミシュランは同社主催の「MOVIN'ON 2017」(現地時間:6月13~15日開催)で、3Dプリンターでトレッド面を補充するタイヤ「MICHELIN VISIONARY CONCEPT」を発表。会場では、ミシュラングループ R&D EXECUTIVE VICE PRESIDENTのTerry K.Gettys氏がそのコンセプトについて説明した。
MICHELIN VISIONARY CONCEPTは、ホイールとタイヤを一体化した空気の入っていない車輪となり、その構造は、サンゴなど自然の生育プロセスを模倣した形態のハニカム構造。リサイクルされた材料を使用するとともに完全にリサイクルが可能という。
特徴となるトレッドは3Dプリンターで「補充」が可能。低温硬化技術を利用する材料は、従来のトレッドと同じ性能を発揮。また、摩耗時の補充にとどまらず、道路状況の変化(オフロード、雨、雪など)に合わせて必要なトレッドパターンを数分で印刷可能。
さらに、MICHELIN VISIONARY CONCEPTは車両と通信してトレッドの摩耗を知ることや、その時に必要なトレッドパターンのタイプを選択できるなどのアプリも提供できるという。
MICHELIN VISIONARY CONCEPTについて、Gettys氏は「将来の持続可能なモビリティを想像した、ミシュランのビジョン」と紹介。必要な場所に必要な量の材料を無駄なく追加できるソリューションであると強調した。