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GLMとボッシュが次世代EV量産車「G4」の車両制御ユニットを共同開発
協業によりボッシュ製のVCUを搭載した日本初のEVを目指す
2017年7月20日 19:54
- 2017年7月20日 発表
EV(電気自動車)メーカーのGLMとボッシュエンジニアリングGmbHの日本法人であるボッシュエンジニアリングは7月20日、GLMが2019年に量産を予定しているEVスーパーカー「G4」の車両制御の分野で協業すると発表した。
両社が共同開発しているEV専用のVCU(Vehicle Control Unit)は、バッテリーマネジメントシステム(BMS)やモーターを駆動するパワードライブユニット(PDU)、車載用充電器(OBC)等の協調制御を行なう。VCUで各機能を協調制御して車両全体のE/Eシステムを最適化することで、ワイヤーハーネスの簡素化による車体軽量化やECU搭載点数の削減による省スペース化、車内通信の最適化などが可能になるとしている。
なお、2019年にG4が量産された場合、EV乗用車向けVCUの搭載はGLMが日本の自動車メーカーで初めての量産プロジェクトとなる。
さらに両社は、協業範囲をVCUとE/Eアーキテクチャだけでなく自動運転の分野などでも協力関係を拡大させていきたいとしており、GLMはボッシュが開発しているクルマの機能をスマートフォン等であとから購入できるVCUと連動したサービスの搭載も視野に入れているとしている。
ボッシュエンジニアリング 代表取締役の龍﨑浩太郎氏は今回の協業について、「EVスーパーカーの開発を行なっているGLMとの協業は、ボッシュエンジニアリングGmbHがヨーロッパで培ってきたスーパーカー向けエンジニアリングのビジネスモデルを日本で実現し、カスタム開発のノウハウを日本の自動車メーカーに提供するチャンスだと捉えています。新しい発想に溢れるGLMのような創造的な企業との協業は、当社にとっても様々な洞察をもたらしてくれます」とコメント。
また、GLM 代表取締役社長の小間裕康氏は、今回の協業でボッシュエンジニアリングが貢献する役割について、「世界中の自動車メーカーに技術提供の実績があるボッシュのバックボーンを持つボッシュエンジニアリングとの協業は、GLMのビジネスモデルの実現を加速させることになります。完成車事業だけではなく、グローバルに技術モジュールを提供するプラットフォーム事業にとっても、品質向上と開発スピードを飛躍的に向上させることが出来ると考えています」とコメントしている。