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三菱自動車、縦型マルチLEDヘッドライトなど採用した新型「デリカD:5」説明会
新型デリカD:5を三菱自動車本社ショールームに展示中
2018年11月22日 05:00
- 2018年11月21日 予約開始
- 約385万円~約425万円(予定)
三菱自動車工業は11月21日、同日予約受け付けを開始した新型「デリカD:5」について、同社 商品戦略本部 CPS 大谷洋二氏と同デザイン本部 PDD 松延浩昭氏が商品概要やデザインについて紹介する説明会を開催した。
商品概要については商品戦略本部 CPS 大谷氏が説明。従来モデルのデリカD:5については、2012年にディーゼルを投入して以降、ディーゼル4WDの販売がほぼ90%を占めていることを示すとともに、アウトドア色が強くユーザーを限定している面もあったと振り返った。
大谷氏は「デリカといえば4WDディーゼルが定着している。また、悪路走破性はデリカD:5の唯一無二の個性として高く評価されている。一方で安全装備、質感、静粛性が弱点であり、改善要望があった」と話し、新型デリカD:5の主な訴求点については「プレステージ性を高め、洗練されたアクティブな外観」「先進安全/便利装備」といった要素を新たに追加するとともに、「圧倒的な走破性」「上質で開放感のあるインテリア」を維持向上させたという。
1番の商品価値となる悪路走破性については、アプローチアングル21度、最低地上高185mm(従来型はアプローチアングル24度、最低地上高210mm)と、他社ミニバンと比較して十分な数字を確保したことを紹介。大谷氏は「従来モデルと比べると若干の数値の低下はあるが、ほかのミニバンに対しては十分な数値を持っており、安心して悪路や雪道に入っていけるミニバンである」と話した。
また、パワートレーンについては2.2リッタークリーンディーゼルと新開発の8速ATを組み合わせて、JC08モード燃費13.6km/L(WLTCモード燃費12.6km/L)を実現。大谷氏は「従来モデルの最大トルク360Nmから、380Nmを達成して、非常に乗りやすく滑らかな加速を楽しめる」とその印象を語った。
そのほかにも、インテリアでは、インストルメントパネルを機能性と上質さをコンセプトに刷新したことや、予防安全技術「e-Assist」を装備して安全性を向上させたことなどを紹介。
大谷氏は「本年でデリカシリーズは50週年を迎えました。デリカはさまざまな道路環境で乗員や荷物を目的地に運ぶクルマというコンセプトが受け入れられ、50年にわたって歴史を重ねてきました。今回投入する新型デリカD:5も今後の歴史にぜひつなげていきたい」との意気込みを話した。
縦型マルチLEDヘッドライトの採用や都会的な「デリカD:5 アーバンギア」を新規設定
新型デリカD:5のデザインについては、同デザイン本部 PDD 松延浩昭氏が説明。大きく印象を変えたエクステリアのフロントデザインは、ポジションランプを高い位置に配置して視認性を向上させるとともに、ハイビーム4灯、ロービーム5灯の縦型マルチLEDヘッドライトを採用している。
松延氏は「ライトの位置は対向車に対して眩しくない高さに配置してワイドで特徴的なライティングとなり、照らされたものを上から見ることによりモノの凹凸や影を立体的に把握できる、機能に配慮したデザインとした」と、機能的なデザインであることを説明した。
また、新規設定された「デリカD:5 アーバンギア」のデザインの狙いについて、松延氏は「ソリッドかつクリーンなサーフェスのメッキグリルにより都会的で洗練したイメージを表現。塊感と押し出し感のあるワイドなバンパーにより低重心かつ安定感を表現した」などと、都会的で高級感のあるデザインを目指していることなどを話した。
なお、新型デリカD:5は三菱自動車本社ショールーム(東京都港区芝5丁目33番8号)に展示されている。