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BMW、“最もパワフル”な625HP/750NmのV8ターボエンジンを搭載する新型「M8 クーペ」「M8 コンバーチブル」
レースマシン「M8 GTE」開発の経験値を投入
2019年6月14日 05:00
- 2019年6月5日(現地時間)発表
独BMWは6月5日(現地時間)、「8シリーズ」をベースに「BMW M GmbH」が開発を手がけた「M8 クーペ」「M8 コンバーチブル」を発表した。
レースマシン「M8 GTE」の開発で培った経験などを投入して生み出されたM8モデルは、2018年にデビューした「8シリーズ クーペ」「8シリーズ コンバーチブル」をベースとして、通常モデルとそれぞれのハイパフォーマンスモデル「M8 コンペティション クーペ」「M8 コンペティション コンバーチブル」を設定。計4モデルをラインアップする。
エンジンは8シリーズにも設定するV型8気筒4.4リッターツインパワーターボを搭載するが、“これまでBMW M GmbHが開発してきた中で最もパワフル”と表現され、通常モデルでは最高出力441kW(600HP)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmを発生、コンペティションでは最高出力460kW(625HP)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmを発生する。
トランスミッションは「Drivelogic」搭載の8速スポーツATで、ステアリングホイールにパドルシフトを備え、セレクターレバーに設置されたボタンを押すことで3種類のドライブモードを選択できる。駆動方式はリアバイアス方式の4WDシステム「M xDrive」を採用。これによってM8 コンペティション クーペの0-100km/h加速は3.2秒をマークする。
このほか、M xDriveは「アクティブMディファレンシャル」と連動。ドライバーがデフォルトの「4WD」と「4WD スポーツモード」を選択可能で、さらにDSC(動的安定性制御)を無効にすると後輪駆動の2WDモードとなる。足まわりでは電子制御ダンパーを備えるMモデル向けのアダプティブ・サスペンションを標準装備し、Mサーボトロニック・ステアリングも採用する。
新開発されたブレーキシステムでは、ドライバーが「より快適性を重視したもの」と「ダイレクトで瞬間的なもの」という2種類のペダル設定からペダルフィーリングを選択可能。また、標準設定する「Mコンパウンドブレーキ」のほかに、「Mカーボンセラミックブレーキ」をオプション選択できる。