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BMW、“最もパワフル”な625HP/750NmのV8ターボエンジンを搭載する新型「M8 クーペ」「M8 コンバーチブル」

レースマシン「M8 GTE」開発の経験値を投入

2019年6月5日(現地時間)発表

「M8 コンペティション クーペ」(左)と「M8 コンペティション コンバーチブル」(右)

 独BMWは6月5日(現地時間)、「8シリーズ」をベースに「BMW M GmbH」が開発を手がけた「M8 クーペ」「M8 コンバーチブル」を発表した。

 レースマシン「M8 GTE」の開発で培った経験などを投入して生み出されたM8モデルは、2018年にデビューした「8シリーズ クーペ」「8シリーズ コンバーチブル」をベースとして、通常モデルとそれぞれのハイパフォーマンスモデル「M8 コンペティション クーペ」「M8 コンペティション コンバーチブル」を設定。計4モデルをラインアップする。

The all new BMW M8 Competition Coupe(1分22秒)

 エンジンは8シリーズにも設定するV型8気筒4.4リッターツインパワーターボを搭載するが、“これまでBMW M GmbHが開発してきた中で最もパワフル”と表現され、通常モデルでは最高出力441kW(600HP)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmを発生、コンペティションでは最高出力460kW(625HP)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmを発生する。

 トランスミッションは「Drivelogic」搭載の8速スポーツATで、ステアリングホイールにパドルシフトを備え、セレクターレバーに設置されたボタンを押すことで3種類のドライブモードを選択できる。駆動方式はリアバイアス方式の4WDシステム「M xDrive」を採用。これによってM8 コンペティション クーペの0-100km/h加速は3.2秒をマークする。

M8 コンペティション クーペ
タイヤサイズはフロントが275/35ZR20、リアが285/35ZR20
ドアミラーの一部をフィン形状としている
外装の要所にCFRP素材を用いる
M8 コンペティション クーペの走行イメージ
M8 コンペティションの技術ハイライト
V型8気筒4.4リッターツインパワーターボエンジンは最高出力460kW(625HP)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmを発生
セレクターレバーのボタンでドライブモードを変更可能
M8 コンペティションのインテリア
デジタルメーターを採用する
ホールド性を高めたシートを装着。乗車定員は4名

 このほか、M xDriveは「アクティブMディファレンシャル」と連動。ドライバーがデフォルトの「4WD」と「4WD スポーツモード」を選択可能で、さらにDSC(動的安定性制御)を無効にすると後輪駆動の2WDモードとなる。足まわりでは電子制御ダンパーを備えるMモデル向けのアダプティブ・サスペンションを標準装備し、Mサーボトロニック・ステアリングも採用する。

 新開発されたブレーキシステムでは、ドライバーが「より快適性を重視したもの」と「ダイレクトで瞬間的なもの」という2種類のペダル設定からペダルフィーリングを選択可能。また、標準設定する「Mコンパウンドブレーキ」のほかに、「Mカーボンセラミックブレーキ」をオプション選択できる。

M8 コンペティション コンバーチブルの走行イメージ
M8 コンペティション コンバーチブル
ソフトトップは15秒で開閉可能
M8 コンペティション コンバーチブルのインテリア