ニュース
BMW、新型ラグジュアリークーペ「8シリーズ クーペ」日本導入。1714万円
530PS/750Nmの新開発V8 4.4リッターエンジンで0-100km/h加速3.7秒を実現
2018年11月9日 14:05
- 2018年11月9日 発売
- 1714万円
ビー・エム・ダブリューは11月9日、新型ラグジュアリークーペ「8シリーズ クーペ」を発売した。グレードは「M850i xDrive」のみの設定で、価格は1714万円。ステアリング位置は左右から選択可能。
2018年のル・マン24時間レースで公開された8シリーズ クーペを日本にも導入。エクステリアでは低く伸びやかなシルエット、低めに配置されたキドニーグリル、クーペらしいルーフライン、精密なボディサイドのキャラクターライン、張り出しの強いリアフェンダーなどを組み合わせ、ルーフトップには往年のレーシングモデルに採用されてきた特徴的なダブルバブルルーフラインを採用。
また、フロントホイール背後のボディサイド面に陰影をつけ、空気を切り裂いて駆け抜けるイメージを与える一方で、リアホイールの周辺は駆動力を象徴する力感のあるデザインとすることで、車両全体のシルエットにダイナミックな動きを与え、たくましい重厚感を演出したという。ボディサイズは4855×1900×1340mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2820mm。
インテリアは前後方向への意識を強調するように設計され、乗員の視線が自然と前方へ向かい、高い走行性能への期待感をあおるようなデザインを採用。シフトノブは透明度が高いクリスタルで作られたクラフテッド・クリスタル・フィニッシュを採用し、その中に数字の「8」が浮かび上がる仕様とした。さらにベンチレーション付きの上質なメリノレザーシートや、ハーマン・カードン製オーディオ、アンビエントライトなどを標準装備する。
新たに装備された12.3インチのディスプレイを備えたフルデジタルメーターパネルでは、速度/回転数を表示する左右のメーターの間にナビゲーションマップの一部などを表示できるようになった。改良されたヘッドアップディスプレイとともに、より視認性が向上したとのこと。
一方で高い運動性能の実現を主たる目標に掲げ、ニュルブルクリンク北コースでのテスト走行をはじめ、過酷な状況を想定した試験によって鍛え上げたという。そのパワートレーンについては、新開発のV型8気筒DOHC 4.4リッターエンジンに8速ATの組み合わせで、4輪を駆動。
V8エンジンはM Performanceツインパワーターボテクノロジーを採用し、強烈な出力特性を実現するとともに、フラップ制御式スポーツエキゾーストシステムによって官能的なサウンドを発生。ターボチャージャー、ダイレクトインジェクションシステム、熱シールド/冷却システム、イグニッション、エンジンエレクトロニクスなど各所に改良が施され、先代エンジン比で出力を50kW(68PS)向上させて最高出力390kW(530PS)/5500-6000rpmを実現。最大トルクは750Nm/1800-4600rpmで、0-100km/h加速は3.7秒とした。
改良型の8速AT(ステップトロニック付)では、ギヤ比の幅が拡張されるとともに、油圧制御システムの最適化を図ることで走行状況に応じたシフトタイミングがより正確で俊敏になり、効率性と快適性が向上。4輪駆動システムであるxDriveも大幅に改良され、リアホイールを重視して調整された駆動力配分によってBMWのスポーツカーならではのドライブフィーリングを実現するとともに、ダイナミックな走行状況下でも最適なトラクションと走行安定性を実現した。リアアクスルには電子制御式ディファレンシャル・ロックが標準装備され、電気的にもたらされるロック作用により、コーナーの内側と外側のリアホイールの差動を制限することで、特にコーナーから脱出するときのダイナミックな加速が可能になった。
足まわりにはアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルを採用。これは従来のダンパーに加え、電子制御アクティブスタビライザーを装備したもので、ロール特性を調整し、俊敏な高速コーナリングから快適なクルージングまでを実現。また、同じく標準装備のインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、操車時の最小回転直径を小さく抑えることで取りまわしのよさと俊敏性を高め、正確なハンドリングを実現することで車線変更時と高速コーナリング時の走行安定性を向上させるという。
そのほか安全装備については、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニングといった最先端の運転支援システムを標準装備。
さらにパーキング・アシスタントには初めてリバース・アシスト機能を採用。これにより、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能になった。この機能を活用することで、例えば日本に多数点在する細い道に誤って迷い込んだ際など、安全で正確に元のルートに復帰することが可能という。