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トムス、1423万円の「スープラ」、2816万円の「センチュリー」

2020年1月10日 発売

スープラ(限定99台)予価1423万円(税別)

センチュリー(限定36台):予価2816万円(税別)

TOM'S SUPRAフロントビュー。ボディーカラーは特別色「LEGEND GREEN」

 トムスは日本のトップレーシングチームとして46年に渡り、レースで鍛え上げてきた 「ヒト」「技術」「ノウハウ」を結集したハイパフォーマンスカー「TOM'S SUPRA」と「TOM'S CENTURY」を、東京オートサロン2020にて発表した。「TOM'S SUPRA」は限定99台で1台予価1423万円(税別)、「TOM'S CENTURY」は限定36台で予価2816万円(税別)となる。

TOM'S SUPRA

TOM'S SUPRAリアビュー

 トムスの歴史はスープラと共に戦った歴史でもあり、スープラの前身セリカ時代からレースシーンで活躍し、国内初代スープラ(A70型)で唯一、全日本ツーリングカー選手権グループAに参戦し1987年デビューウインを飾った。二代目スープラ(A80型)では1997年にスープラ初となる全日本GT選手権の年間チャンピオンを獲得。そしてLEXUS車両で戦ってきた、国内最高峰レース「SUPER GT」にも2020年はスープラでの参戦が決定。15年ぶりに新しい「TOM'S SUPRA」の歴史が始まる。

“THE SPORTS“がテーマの「TOM'S SUPRA」は、レースエンジンのスペシャリストである前田光彦氏がパワー部門を担当。レースで培った技術を活かして開発した3リッター直列6気筒ターボエンジンは、パワーアップとレスポンス向上のどちらも実現。エンジン内部には手を加えないことで耐久性を犠牲にせず、ノーマルよりも大きな風量を稼ぐ「ハイフロータービン」とインタークーラーの性能を向上させる「ヒートエクスチェンジャー」、エキゾーストシステム「トムス・バレル」に交換し、エンジンを電子制御する「ECU」をチューニングする事で、ノーマルの340PS/51.0kgfmから大幅にパワーアップした460PS/59.0kgfmを発生させる。

 また、1980年代~90年代に活躍したF1ドライバーのセナとプロストの片腕と呼ばれる寺本浩之氏がサスペンション部門を担当。専用「ブレース」で補強して剛性が増したシャシーは、ハンドリングレスポンスの向上と、コーナリング、ブレーキング、加速時に起きるボディのねじれを低減。さらに、車内より前後を独立した減衰力の調整ができる「ダンパーシステム」は、ショックアブソーバーやスプリングはもちろん、アウターチューブやピストンなど、細部まで見直され、スポーツ走行ではワインディングを意のままに操る事ができ、普段使いする街中ではストレスの無い乗り心地を実現させたという。同時に強化されたブレーキシステムは、フロントを「brembo製6ピストンキャリパー」と「380mm大型ディスクローター」に交換。強力なストッピングパワーで安心安全な走りをサポートする。最後にトヨタ自動車テストドライバーとして永年車両開発を手掛けてきた西島光義氏がセッティングを行なう。

 さらに、SUPER GT GT500車両と同サイズ、全幅1950mm(85mm増)まで広げられた「ワイドボディ」とレースや航空機でも採用される、高性能素材「ドライカーボン」で作られた、フロント・リヤ・サイドの「ディフューザー」で空力性能を高め、コーナリング性能を向上させるダウンフォース生み出す「GTウイング」をリヤに装着。フロントマスクを精悍にする、「バンパーガーニッシュ」でエアロダイナミクスに優れたデザインに仕上げられている。

 車内も随所にカーボン製「ガーニッシュ」を装着したインパネ周りは、スポーティな機能美を演出。標準のフロントシートを、サイドサポートが高く、運転時のホールド性を高め、好みのシート地に張替えが可能な「バケットシート(オプション設定)」への変更が可能となる。

TOM'S CENTURY

TOM'S CENTURYフロントビュー

 エンジンユニットはそのままだが、独自開発のエキゾースト「トムス・バレル」とスロットルレスポンスの向上で、さらなる走行性能と上質で重厚なサウンドを実現。

 エクステリアパーツの変更によりベース車の気品高きデザインをエレガントでアクティブなスタイリングへと変貌し、エアロ効果で走行安定性を高めた。フロントバンパーに追加されたデイタイムランプにより、存在感を高め。リアから見える4本のオーバルテールエクゾーストがスポーティーさを演出する。

 室内空間にも徹底的にこだわり、スポーティーにもエグゼクティブにも変更が可能なフルオーダーメイドシートは、国内のシート職人が手掛け「最高級ナッパレザー」をはじめとする素材と無数のカラー、ステッチの組み合わせにより、乗る人の好みに合わせた「自分好みのカスタマイズ」が可能となっている。

TOM'S CENTURYサイドビュー
TOM'S CENTURYリアビュー

「TOM'S SUPRA」「TOM'S CENTURY」ともに2020年夏頃からのデリバリー開始を予定している。