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トヨタ、新型コロナウイルスの重症患者向け移送用車両を医療機関に提供

「ハイエース」ベースの「飛沫循環抑制車両」

2020年4月30日 発表

新型コロナウイルス感染症の重症患者向け移送用車両

 トヨタ自動車は4月30日、新型コロナウイルス感染症の重症患者の移送用車両1台を昭和大学病院に提供したと発表した。

 この移送用車両は「ハイエース」をベースに、運転席・助手席のある車両前方スペースと車両後方スペースの間に隔壁を設置。排気ファンで後方の空気を常に外部に排出することで、後方の空気が前方に循環しないようにコントロールした「飛沫循環抑制車両」とした。

 同車両は医療機関からのさまざまな要望を受け、トヨタ車体がハイエースをベースに開発・架装を行なったもの。同社ではこれまでに軽症患者向けの移送用車両11台を医療機関や地方自治体などに提供してきたが、重症患者向けの移送用車両の提供は今回が初めてという。

 同社では、今後も少しでも医療現場の役に立つ車両が提供できないか、現場のニーズを聞きながらさまざまな検討を進めていくとしている。

フロントシート後方に隔壁を設置。後方の空気が前方に循環しないようコントロールした「飛沫循環抑制車両」となっている

軽症用車両提供実績

JPN TAXI 7台:東京都内特定機能病院・大学病院など6病院(トヨタ自動車)
JPN TAXI 1台:千葉県(トヨタ自動車)
シエンタ 1台:宮城県(トヨタ自動車東日本)
JPN TAXI 2台:江戸川区(トヨタモビリティ東京)

重症用車両提供実績

ハイエース 1台:昭和大学病院(トヨタ自動車)