ニュース
マツダの2021年3月期第2四半期決算、営業赤字529億円に
通期見通しは変更なし
2020年11月9日 21:13
- 2020年11月9日 発表
マツダは11月9日、2021年3月期第2四半期(2020年4月1日~9月30日)決算を発表。2021年3月期第2四半期累計実績として、売上高は1兆1158億円(前年同期比35%減)、営業利益は529億円の赤字、経常利益は533億円の赤字、親会社株主に帰属する四半期純利益は930億円の赤字となった。
グローバル販売台数については57万8000台(前年同期比21%減)、中間配当は見送りとなっている。
通期見通しは、7月公表の業績予想から変更なし。売上高は2兆8500億円、営業利益は400億円の赤字、経常利益は340億円の赤字、親会社株主に帰属する当期純利益は900億円の赤字となる見通し。
決算実績/見通しの総括
2021年3月期第2四半期の実績/2021年3月期の通期見通しの総括については、マツダ 常務執行役員 藤本哲也氏が説明。コロナ禍の学びを踏まえた今期の取り組みとして、「需要回復に合わせた在庫コントロール下の販売・生産の着実な回復」「徹底した支出抑制・効率化による固定費削減」「成長投資は効率化を織り込みながら継続」を実施したことを報告。
業績については、第1四半期から第2四半期にかけて回復傾向とあり、第2四半期は販売回復や固定費抑制が想定以上の進捗をみせたという。藤本氏は「第1四半期から第2四半期にかけて業績は回復傾向にございます。この第2四半期の3か月間では、米国などで販売機会を着実に取り込み、同時に固定費抑制の取り組みを加速し、業績は想定以上に改善いたしております」と説明した。
営業利益の改善、上期で500億円レベルの実績に
また、前年同期比で787億円減となった営業赤字の主な増減要因については、台数・構成などでマイナス1440億円、為替でマイナス39億円、コスト改善でマイナス7億円の減益要因、一方、固定費他で494億円、操業停止に伴う特別損失振替で205億円の増益要因があり計787億円となった。
この中で、藤本氏は営業利益の改善への取り組みとして、固定費ほかで500億円レベルの改善があったことを強調。藤本氏は「通期で650億円の抑制を計画しておりますが、上期で500億円レベルの実績と、固定費改善は順調に進捗しております。内訳としましては効率化の取り組みを継続して、広告宣伝費は200億円レベルの使用を抑制し、研究開発費も50億円レベルの改善効果が出ております。品質関連費用についても新世代商品群の出荷が安定しており、200億円レベル費用減少となっております。また、第1四半期に操業停止による生産ロスを205億円を特別損失に振り替えております」と説明した。
通期見通しについては、グローバル販売台数は130万台、7月公表値から北米で5000台増、中国で5000台減の変更を加えて、グローバル全体の台数に変更はなし。
2021年3月期の目標達成に向けて、藤本氏は「上期業績は順調に推移しましたが、欧米における新型コロナウイルス感染の再拡大や、ロックダウンの再開などにより、先行き不透明な環境が継続することから、通期の財務指標につきましては変更はございません。厳しい経営環境が続きますが、販売回復と固定費の効率化を継続、強化して、通期見通しの達成に向けて取り組んでまいります」と述べた。