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ランボルギーニ、スーパーSUV「ウルス」の氷上最高速298km/hが正式記録に登録

2021年5月6日(現地時間)発表

スーパーSUV「ウルス」

 アウトモビリ・ランボルギーニは5月6日(現地時間)、ロシアのバイカル湖の氷上で2021年3月に計測されたスーパーSUV「ウルス」の最高速298km/hが、RAF(ロシア自動車連盟)の正式記録に登録されたと発表した。

 ウルスは氷の滑りやすい状態と強い突風によってトラクションが低下したにも関わらず、並外れたパフォーマンスとハンドリングを発揮して、スタンディングスタートから1000mの距離で平均速度114km/hに達し、最高速は298km/hに到達した。

 また今回の記録登録に合わせて、ステアリングを握ったロシア人ドライバーで、FIA(国際自動車連盟)のバイカル湖での「デイズ・オブ・スピード」にて18回の記録保持者であるアンドレイ・レオンティエフ選手のインタビューコメントも発表された。

アンドレイ・レオンティエフ選手

 モスクワで生まれ育ったレオンティエフ選手は、子供の頃にエンジンやクルマを分解したり、トラックでレースしたりするなど常にクルマに対して情熱を持っており、彼の目標と夢は、世界最速のクルマを運転し、極限状態で記録を樹立することだったという。

 レオンティエフ選手は「凍ったバイカル湖を初めて見たとき、すぐに完璧なコースだと思いました。世界では、完璧な品質のアスファルト道路や塩湖で記録が更新されていますが、ロシアにはそのようなものはありません。代わりにたくさんの氷があります。そこで、友人と一緒にバイカルに来て、レースをしてみようと思ったことがあります。誰もそんなことで成功するとは思っていませんでしたが、私たちは何か大きなことを成し遂げようと決意しました。この10年間で、私たちはFIAの承認を得て、アイストラックの記録を公式にしました。私たちはすべてのFIA規制を完全に順守し、合法的な記録を打ち立てるジャンルを築きました」とコメント。

 続けて「モータースポーツには、ドライバーと車両という2つの等しく重要なコンポーネントがあります。記録を打ち立てる場合は、1つだけに集中することはできません。ドライバーのスキル、車両の信頼性と安全性、そしてドライバーのパフォーマンスを最大限に引き出すための搭載機器、これらが魔法のように組み合わされているのです。私たちのレースでは、標準的な動作条件をはるかに超えて、機器やクルマの限界に挑戦します。そして、その結果を出すのは人間であることを忘れてはなりませんが、素晴らしいクルマがなければ、何も達成できないのです」とコメントしている。

スーパーSUVウルスが搭載するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンは650HPを発生し、アスファルト舗装であれば0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒、最高速305km/hをマークする

 また、レオンティエフ選手は「ウルスの最大の利点は、その絶対的な汎用性で、強力なユニットでありながら、どのような状況でも操作が非常に簡単で快適なことです。その大きな力、スーパーカーのルーツ、スーパーカーの振る舞いにも関わらず、ウルスは寛容であり、ドライバーに寄り添います。経験の浅いドライバーがサーキットに足を踏み入れても、ウルスならうまく走れると確信しています。しかも、そのドライバーは、友人と一緒に夏の別荘や田舎まで同じウルスで行くこともできます。これらを両立させるための妥協は気が遠くなるようなものだと思いますが、この車両はすべての機能が完璧に開発されていて、何も犠牲にしていません。私はランボルギーニが成し遂げたことに非常に敬意を表します。この記録を持っている私と同じように、彼らはこれまで誰もできなかったことを成し遂げました」とウルスの汎用性の高さを語っている。

氷上で記録を樹立することは、スポーツへの愛情とアドレナリンへの渇望に由来する個人の趣味だけではなく、自動車工学への重要な貢献でもあるという

 最後にレオンティエフ選手は「私たちはオフグリッドのテストラボのようなものです。自動車エンジニアは、豪雨の中のアスファルトよりも10倍滑りやすい路面で、製品が限界まで追い込まれたときの挙動を見ることができます。つまり、自然の凹凸がある氷の上を300km/hで走り、サスペンションを常に限界まで働かせながら段差を飛び越えていくクルマをコントロールし続けることができれば、濡れたり凍ったりしたアスファルトの上を90km/hで走ることも、それほど大したことではないと思えるのです。過酷な状況下で身につけたテクニックは、日常生活でも簡単に応用でき、運転をより安全に、よりシンプルに、そしてより楽しくすることができます。現代のカーデザイナーやエンジニアは、自動車の安全性を確保しつつ、運転の楽しさを実感してもらうためにあらゆる努力をしています。運転の楽しさは、決して諦められるものではありません」と締めくくっている。

【ランボルギーニ】ウルスがバイカル湖の氷上で最高速度298km/hを達成(43秒)