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WEC第5戦モンツァ6時間、トヨタ7号車の小林可夢偉選手がポールポジション獲得

WEC第5戦モンツァでポールポジションを獲得した小林可夢偉選手の駆るTOYOTA GAZOO Racing 7号車GR010 HYBRID

世界耐久選手権第5戦モンツァ6時間

 WEC(世界耐久選手権)第5戦モンツァ6時間が7月7日~9日(現地時間)の3日間にわたって、イタリアのモンツァで開催されている。7月8日には予選を実施。日本時間で9日19時30分から行なわれる、決勝へ向けてのスタート順位が確定した。

 WECではル・マン24時間レース後の7月3日に、当初から予定されていたハイパーカークラスのBoP(Balance of Performance)見直しを実施。第5戦モンツァ、第6戦富士、第7戦バーレーンでのBoPが確定した。

第5戦モンツァ、第6戦富士、第7戦バーレーンのBoP

 第4戦ル・マン24時間では、予定されていなかったBoP見直しがFIA WEC COMMITTEEから急に入り、トヨタは1043kgから1080kgへ37kg増加。ライバルであるフェラーリは1040kgから24kg増加して1064kgへ、キャディラックは1035kgから11kg増となり1046kgへ、プジョーはまったく増えず1042kgで、ポルシェは3kg増の1048kgと、シミュレーション結果だというもののシミュレーション過程は公開されず、さまざまな意見が噴出したのは記憶に新しいところ。

 一方、今回のモンツァに向けてのBoP変更は当初の予定どおりとはいうものの、ル・マンのBoPが下敷きになっており、トヨタは1080kgと変わらないものの、ル・マンを優勝したフェラーリは5kg増と調整が行なわれている。ただし、出力についてはフェラーリは12kW減の497kW、トヨタは5kW減の507kWと非常に細かく調整が行なわれている。

小林可夢偉選手がコースレコードでポールポジションを獲得

 第5戦モンツァは新たなBoPの元での戦いとなるが、8日に行なわれた予選では、TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010 HYBRIDをドライブする小林可夢偉選手がハイパーカーの新たなコースレコードとなる1分35秒358を記録。見事ポールポジションを獲得した。

 2位はフェラーリAFコルセ 50号車フェラーリ 499Pのアントニオ・フオコ選手が記録した1分35秒375。実に0.017秒差という僅差だった。

 3位はTOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010 HYBRIDをドライブするブレンドン・ハートレー選手。1分35秒460というタイムを記録し、予選3位からの逆転優勝を狙う。

 決勝レースは日本時間7月9日19時30分スタート、J SPORTSなどでライブ中継が行なわれる。