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トヨタ紡織、多彩なレイアウトができる次世代の車室空間やコンテンツ体験バスなどジャパンモビリティショー2023に出品

2023年10月11日 発表

トヨタ紡織のMaaSシェアライド空間コンセプト「MX221」

自動運転を想定した近未来の移動空間を提案

 トヨタ紡織は10月11日、東京ビッグサイトで開催されるジャパンモビリティショー 2023(プレスデー:10月25日~26日、特別招待日:10月27日、一般公開日:10月28日~11月5日)の出展概要を発表した。

 今回はトヨタ紡織が考える未来のモビリティライフを展示テーマとして、自動運転を想定した近未来の移動空間や電動化対応製品などが展示される。

 主な展示品として、MaaSシェアライド空間コンセプト「MX221」は、自動運転レベル4を想定したライドシェアモビリティのための車室空間で、多様なユーザーのニーズに合わせて、シートモジュールやシート構成部品を脱着・交換することにより、短時間で空間レイアウト、機能のアップデートを行ないつつ、さまざまなグレードの車室空間を提案するもの。

MaaSシェアライド空間コンセプト「MX221」では、シートモジュールやシート構成部品を脱着・交換することでさまざまな車室空間を実現する

 MX221の最上級グレードとなる「MX Prime」では、短時間で快適な仮眠に誘導するシステムのほか、パーソナル音響やリフレッシュ機能などを搭載し、上質な移動時間を提供。さらに車いす仕様の「MX Access」では、介助者のサポートなしでも車いすを固定でき、安全で快適な移動を提供するとしている。

最上級グレードとなる「MX Prime」

 また初出品となる「VODY2.0」は、ユーザーの体形や姿勢、移動中の動作にあわせてシートが最適な形状に変化するコンセプトモデル。人中心の考えのもと、シートの制御技術により、座面の形状や硬さを自在に変化させることで乗り心地を追求し、ユーザーとシートが一体となるような感覚を体感できるという。

自在に変化するシート「VODY2.0」(イメージ)

 さらに、ユーザーの体に直接触れる部分で温度をコントロールする「サーマルコンフォートシート」や、誰もが簡単に持ち運べる小型低圧水素タンクを用いた「FCアシストモビリティ」も初出品する。

 そのほかにも、会場の西ホールにて「LIFE(ライフ)、EMERGENCY(エマージェンシー)、PLAY(プレイ)、FOOD(フード)」の4つの切り口で、モビリティが変える未来をショー仕立てのコンテンツで体験できる主催者プログラム「Tokyo Future Tour」にも参加。車両の位置情報に合わせて、モニターや透明ディスプレイ、天井にコンテンツが再生され、車窓の景色に連動したVR(Virtual Reality:仮想現実)/AR(Augmented Reality:各超現実)体験を提供するコンテンツ体験バス「MOOX-RIDE」を初出品するほか、自動運転レベル4・5を想定し、車室内のシートやテーブルなどを変形・回転させることで、乗車中のさまざまな用途に最適なレイアウトを提供する「T-FAS(Tailored Flexible Autonomous Space)」も初出品する。

初出品のコンテンツ体験バス「MOOX-RIDE」
コンテンツ体験バス「MOOX-RIDE」のインテリア
初出品のT-FAS
T-FASの車室内