ニュース

BMW、新型「7シリーズ」にレベル3の高度自動運転機能「パーソナル・パイロット・L3」が搭載可能に

2023年11月10日(現地時間) 発表

BMWの7シリーズがレベル3自動運転機能「パーソナル・パイロット・L3」を搭載可能になる

高速道路上で60km/hまでの自動運転機能をドイツ国内限定で提供開始

 独BMWは11月10日(現地時間)、SAE Internationalが定義するレベル3の運転能力を備えた高度自動運転機能「パーソナル・パイロット・L3」が、新型「7シリーズ」に搭載できるようになると発表した(ただしi7 eDrive50およびi7 M70 xDriveは除く)。ドイツ国内限定のオプション機能として設定され、2023年12月から注文受け付けを開始し、2024年3月以降の車両に搭載される。価格は6000ユーロ。

 BMWはすでにレベル2の自動運転機能「ハイウェイ・アシスタント」を、新型「5シリーズ」全モデルに提供しているが、ハイウェイ・アシスタント使用中ドライバーは、常に道路上で何が起こっているかを注視して、いつでも運転を引き継げる状態になければならない。

まずはドイツ本国でのみだがBMW「7シリーズ」のオプション機能として設定される
高度自動運転機能パーソナル・パイロット・L3は60km/hまで利用可能

 しかし、高度自動運転機能パーソナル・パイロット・L3は、高速道路上で60km/hまでならドライバーを運転から解放し、クルマの速度、先行車との距離、車線の位置などを代わりに制御。ドライバーは一時的に他の車載アクティビティ、例えば電子メールを編集したり、電話をかけたり、センターディスプレイでさまざまな動画を鑑賞するなど、デジタルサービスを利用でき、通勤時の高速道路の渋滞時間を有効活用できるとしている。

レベル2のように常にステアリングを保持しておく必要がない

 パーソナル・パイロット・L3搭載車には、従来のカメラに加えて、最新世代の超音波センサー、レーダーセンサー、高感度3D LiDARを装備し、車両周辺や道路状況のモニタリングを行なうので夜間も使用可能という。また、パーソナル・パイロット・L3が使用可能かは、運転席のメーターディスプレイにアイコンが表示されるようになっていて、ステアリングにあるボタンでON/OFFが可能。

最新世代の超音波センサー、レーダーセンサー、高感度3D LiDARを装備する

 ただし、パーソナル・パイロット・L3を使用中で、道路状況によっては自身での運転が必要になったり、パーソナル・パイロット・L3使用可能区間が終了したらドライバーは運転に復帰しなければならない。そのためドライバー自身での運転が必要になった場合は、ディスプレイやステアリングの光り、警告音で知らせるが、それでもドライバーの応答がない場合は、車両は停止するようになっている。

ディスプレイやステアリングの光り、警告音で運転への復帰が必要だと知らせる
障害物などがありドライバーに運転の復帰をうながしても、ドライバーの反応がない場合は停止する設定
【BMW】レベル3自動運転「パーソナル・パイロット (7シリーズ搭載)」&レベル2自動運転「ハイウェイ・アシスタント(5シリーズ搭載)」紹介動画(2分11秒)