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ランボルギーニ、PHEVのスーパーSUV「ウルスSE」日本初上陸 ダビデ・スフレコラHead of Japanが解説

2024年5月23日 公開

ランボルギーニ初のPHEVモデル「ウルスSE」の解説を行なったHead of Japanのダビデ・スフレコラ氏

 ランボルギーニ ジャパンは5月23日、プラグインハイブリッドSUVモデル「ウルスSE」の日本初披露を行なった。価格は為替で変動するが、発表時点では約3150万円からで、デリバリーは2025年開始予定。

 Head of Japanのダビデ・スフレコラ氏は、「今、人類は非常に大きな課題に直面しています。その課題というのはCO2排出量で、私たち全ての人間が排出しているものです。またランボルギーニはニッチなメーカーなのでCO2排出量はわずかですが、少しでも排出する以上、その責任があると考えており、世界に貢献すべく責任感をもって排出量の削減を実行しています。数年前に導入したランボルギーニの電動化戦略『コル・タウリ』により、CO2の排出量を削減するだけでなく、お客さまにより喜びを与えているだけでなく、車両のパフォーマンスを高めることにも取り組んでおります」とあいさつ。

ランボルギーニのCO2排出量はグローバルで見ると微々たる量だが、社会的責任をしっかり果たすと説明

 また、ランボルギーニの電動化は、“サステナブル”と“パフォーマンス”の2つの意味があり、その第1弾として2023年に初のハイブリッドパフォーマンスビークル「レヴェルト(REVUELTO)」を、さらに今回はスーパースポーツSUVの電動化モデル「ウルスSE」を導入した。加えて2024年は、2台目のHPEV(ハイパフォーマンス電動車両)モデルとして「ウラカン」の後継モデルが導入される予定であると明かされた。

ランボルギーニの電動化戦略の進捗

 今回導入されたスーパーSUVモデル「ウルス」は、2012年の北京モーターショーでコンセプトが発表されたが、ダビデ氏は、「実は当時ウルスがここまで大きな成功を収めるとは、誰も思っておりませんでした。しかし実際には、ランボルギーニの中でも最も成功を収めたモデルにまで成長しました」と振り返る。

ウルスは2012年の北京モーターショーでコンセプトが発表された

 ウルスSEは、新たなハイブリッド用パワートレーンを搭載しており、V型8気筒4.0リッターツインターボエンジン(最高出力620CV/最大トルク800Nm)と、電動モーター(最高出力192CV/最大トルク483Nm)の組み合わせ。車両後方に搭載するリチウムイオンバッテリは25.9kWh。この電動化により「ウルスS」よりも80%のCO2排出量削減に成功したほか、EV航続距離は60kmを実現した。システム全体の最高出力は800PS、最大トルク950Nm、パワーウエイトレシオ3.1、0-100km/h加速3.4秒、最高速312km/hのパフォーマンスを誇る。

新たなハイブリッド・パワーユニット概要
ウルスSEのパフォーマンス

 またウルスSEでは、初めて“ハングオン(HANG-ON)”という4WD用トルクベクタリングを導入。前後のトルク調整をハングオンが、左右のトルク調整を“Eディファレンシャル”が行なうとしており、ダビデ氏は「よりドライバーがコントロールしやすく、より乗って楽しいエクスペリエンスが得られるようになりました」と解説した。

Head of Japanのダビデ・スフレコラ氏

 また、ドライビングモードも従来の6種類(STRADA、SPORTS、CORSA、SABBIA、TERRA、NEVE)に加え、電動ユニットのモードとして「EV」「HYBRID」「RECHARGE」「PERFORMANCE」の4つが加わり、最大11種類の組み合わせから選択できるという。

ウルスSEでは多彩な走行モードが用意されている

 デザインはレヴェルトと同様に、新しい未来のデザインフィロソフィー「エッセンシャルで象徴的(ESSENTIAL AND ICONIC)」というチェントロスティーレ(ランボルギーニのデザイン部門)の理念を継承。フロントまわりはレヴェルトのエッセンスを生かしていて、ダビデ氏は「ドライバーがまるでパイロットかのような感覚を得られると同時に、スポーティでエレガントなデザインに仕上げた」と紹介する。

 ランボルギーニはすべてのモデルで、象徴的な印象を付与するヘッドライトを採用しているが、ウルスSEは“闘牛の尾”からインスピレーションを得たデザインになっているという。

象徴的なヘッドライトのデザインは、ランボルギーニのエンブレムでもある闘牛の尾からインスピレーションを得だという

 インテリアについてダビデ氏は、「ウルスSよりも大きなセンターディスプレイを採用したことで、ドライバー中心でコックピットから全体をコントロールできるパイロット的な感覚を味わえる」と解説。また、ボディカラーは100種類以上を設定し、オーナーは好みの色を選択できるとしている。

ウルスSEのデッサン
エクステリアディテール(フロント)
エクステリアディテール(リア)
選べるボディカラーは100色以上
インテリアディテール