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写真で見る トヨタ「歴代ラリー車両」

2016年6月24日~9月4日 開催(休館日:7月19日)

場所:メガウェブ ヒストリーガレージ 2階

入場料:無料

 トヨタ自動車は6月24日~9月4日の期間、ヴィーナスフォート内にある「メガウェブ ヒストリーガレージ」(東京都江東区)において、「トヨタ WRC参戦の系譜~2017年新たな挑戦へ~」と題した特別企画展を実施している。この記事では会場に展示されている車両9台を紹介する。イベントについては別記事を参照していただきたい。

トヨペットクラウン RSD(豪州ラリー参戦車 レプリカ)/1957年

 1957年に開催された第5回豪州一周ラリーに日本車として初めて参戦。47位で完走を果たした。

スペック(市販モデル)

全長:4285mm
全幅:1680mm
全高:1525mm
ホイールベース:2530mm
車両重量:1240kg
エンジン型式:水冷4気筒OHV
排気量:1453cm3
最高出力:36kW(48HP)/4000rpm

トヨペットクラウン RSD

MR2(222D)/1985年

 当時、車両規制を統括していた国際自動車スポーツ連盟(FISA)が発表した「グループS」構想に基づいて開発された。AW11型MR2をベースに「3S-GE」エンジンにターボユニットの追加などにより500PS以上の出力を実現したパワーユニットを搭載。1tあまりの軽量ボディ、そしてフルタイム4WD(後にトルクスプリット化)の組み合わせでチャンピオンシップの獲得を目指した。だが、1986年にグループSがキャンセルされ「グループA」に移行することが決定。222Dは実戦投入することなく、その役割を終えることになった。

スペック

全長:3985mm
全幅:1880mm
全高:1290mm
ホイールベース:2470mm
車両重量:1023kg(1次試作目標値)
エンジン型式:水冷4気筒DOHC+ターボチャージャー
排気量:2053cm3
最高出力:398kW以上(500PS以上)
サスペンション:ダブルウイッシュボーン(フロント/リア)

MR2(222D)

セリカツインカムターボ(TA64)/1985年

 1983年からWRCのトップカテゴリーとなった「グループB」規定に合わせて開発されたモデル。4WDやミッドシップを採用するライバルがひしめくなか、トラディショナルなFRを採用。耐久レースではその実力を遺憾なく発揮し、特にサファリラリーでは3連覇という偉業を成し遂げている。

スペック

全長:4284mm
全幅:1785mm
全高:1310mm
ホイールベース:2500mm
車両重量:1150kg
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHC+ターボチャージャー(4T-GTTE改)
排気量:2090cm3
最高出力:240kW(326PS)/7200rpm
サスペンション:マクファーソンストラット(フロント)/4リンクリジッド(リア)

セリカツインカムターボ(TA64)

セリカ GT-Four(ST165)/1990年

 グループBの廃止を受けて採用された「グループA」規定での参戦用に開発されたマシン。実戦投入車両としてはトヨタ初のフルタイム4WDを採用したのが特長。1990年にはカルロス・サインツ選手が見事にドライバーズタイトルを獲得している。

スペック

全長:4365mm
全幅:1710mm
全高:1300m
ホイールベース:2525mm
車両重量:1100kg以上
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー(3S-GTE改)
排気量:1988cm3
最高出力:217kW(295PS)/6000rpm
サスペンション:マクファーソンストラット(フロント/リア)

セリカ GT-Four(ST165)

セリカ GT-Four(ST185)/1993年

 ST165型ラリーカーの後継モデルとして1992年にデビュー。カルロス・サインツ選手が自身2度目となるドライバーズタイトルを獲得した。続く1993年、1994年もパフォーマンスを発揮。合計13勝を挙げ2年連続でマニュファクチャラーズ&ドライバーズの両タイトルを獲得している。

スペック

全長:4410mm
全幅:1745mm
全高:1300mm
ホイールベース:2525mm
車両重量:1200kg以上
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー(3S-GTE改)
排気量:1988cm3
最高出力:220kW(299PS)/5700rpm
サスペンション:マクファーソンストラット(フロント/リア)

セリカ GT-Four(ST185)

セリカ GT-Four(ST185)/1995年(サファリラリー優勝車)

 ST185型では4年目のシーズンとなる同年。すでに新型ST205型のラリー車両がデビューしていたが、サファリラリーにおいて日本人ドライバー、藤本吉郎が見事に優勝を飾る。アニマルガードやシュノーケル、スペアタイヤキャリアなど、ラリーレイドを思わせる数々の装備を施した「サファリ仕様」と呼ばれるエクステリアが特長。

スペック

全長:4410mm
全幅:1745mm
全高:1300mm
ホイールベース:2525mm
車両重量:1200kg以上
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー(3S-GTE改)
排気量:1988cm3
最高出力:220kW(299PS)/5700rpm
サスペンション:マクファーソンストラット(フロント/リア)

セリカ GT-Four(ST185)サファリラリー優勝車

セリカ GT-Four(ST205)/1995年(コルシカラリー優勝車 レプリカ)

 ST185型ラリーカーの後継モデルとして1994年のシーズン途中にデビュー。1995年のツールド・コルス(コルシカラリー)で優勝している。

スペック

全長:4424mm
全幅:1770mm
全高:1350mm
ホイールベース:2545mm
車両重量:1200kg
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー(3S-GTE改)
排気量:1988cm3
最高出力:217kW(295PS)/5600rpm
サスペンション:スーパーストラット(フロント)/マクファーソンストラット(リア)

セリカ GT-Four(ST205)

カローラ WR-Car/1997年(プロトタイプ)

 1997年から実施された「WRカー」規定に合わせて開発されたモデル。欧州向けカローラをベースに、ST205型でも使用されていた3S-GTE改エンジンや4WDシステムを組み合わせている。1999年にはマニュファクチャラーズタイトルを手にしている。

スペック

全長:4100mm
全幅:1770mm
全高:1365mm
ホイールベース:2465mm
車両重量:1230kg
エンジン型式:水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー(3S-GTE改)
排気量:1988cm3
最高出力:220kW(299PS)/5700rpm
サスペンション:マクファーソンストラット(フロント/リア)

カローラ WR-Car
カローラ WR-Car

ヤリス(WRCテストカー)/2015年

 2017年からのWRC復帰を受け開発中のテストカー。カローラ WR-Carよりさらにコンパクトなヤリス(日本名ヴィッツ)をベースに、1.6リッターエンジンや4WDシステムが組み合わされている。

スペック

全長:3910mm
全幅:1820mm
全高:1470mm
ホイールベース:ー
車両重量:1200kg以上
エンジン型式:水冷直列4気筒ターボチャージャー
排気量:1.6リッター

ヤリス WRCテストカー