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写真で見る マツダ「CX-5」(2018年商品改良)

2018年10月に追加された2.5リッターガソリンターボ車を中心に紹介

「CX-5」商品改良車。撮影車両は25T Exclusive Mode(右)とXD L Package(左)

 マツダ「CX-5」はミドルサイズのクロスオーバーSUV。2012年にデビューした初代モデルには「SKYACTIV」技術をフルに投入するとともに、現行マツダ車のアイデンティティとなっている「魂動デザイン」を初採用。多くの新技術を詰め込んだ意欲的なニューモデルだったが、中でも低圧縮比などにより高い環境性能と動力性能を実現したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」は国内外で高い評価を獲得した。

 2代目となる現行型は2016年に登場。ボディサイズやパワートレーンをほぼ継承しつつも、よりスタイリッシュになったエクステリア、上質感を増したインテリア、熟成により深化したパワートレーンと、2代目らしい正統進化モデルと呼ぶにふさわしい仕上がりとなっていた。2018年春に行なわれた最初の商品改良では、主にパワートレーンをてこ入れ。ディーゼルエンジンは燃料噴射系や制御系などを変更したほか、ガソリンエンジンでは気筒休止技術を初採用した。

 そして今回、2018年秋に行われたのが2回目の商品改良となる。大きなトピックとしては新たに国内向けとして初めて直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」(レギュラーガソリン仕様)が設定されたこと。

 2.5リッター自然吸気エンジン「SKYACTIV-G 2.5」のスペックが最高出力140kW(190PS)/6000rpm、最大トルク252Nm(25.7kgfm)/4000rpmだったのに対し、このターボユニットは最高出力169kW(230PS)/4250rpm、最大トルク420Nm(42.8kgfm)/2000rpmを発生。出力でSKYACTIV-D 2.2を大幅に凌ぎ、トルクでは迫るスペックを手に入れている。

 また、従来どおり直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジン「SKYACTIV-G 2.0」、直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴エンジンもラインアップ。トランスミッションは排気量に関わらず6速ATのみで、駆動方式は2WD(FF)と2.5リッターエンジン搭載車には4WDも設定。WLTCモード燃費は12.2km/L~14.6km/L。

 直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボエンジンSKYACTIV-D 2.2においては、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を一部グレードにオプション設定。スペックは最高出力140kW(190PS)/4500rpm、最大トルク450Nm(45.9kgfm)/2000rpm。CX-5においては初となる6速MT車が設定されており、駆動方式は全モデルに2WD(FF)と4WDが用意される。WLTCモード燃費は16.6km/L~19.4km/L。

 このほか、パフォーマンス面では車両の挙動を制御する独自技術「GVC(G-ベクタリング コントロール)」の作動範囲を、旋回中~ターンアウト時にも拡大した「GVC プラス(G-ベクタリング コントロール プラス)」へと進化。安全装備面では「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に夜間歩行者検知機能が追加されている。

 グレードはガソリンエンジン車がエンジン別に3タイプ。2.0リッターエンジン車は「20S」「20S PROACTIVE」の2グレード、2.5リッターエンジン車は「25S」「25S PROACTIVE」「25S L Package」の3グレード、2.5リッターターボエンジン車が「25T L Package」に加え、特別仕様車として内外装の上質感を高めた「25T Exclusive Mode」を新設定している。価格は257万400円~387万7200円。ディーゼルエンジン車は「XD」「XD PROACTIVE」「XD L Package」「XD Exclusive Mode」の4グレード。価格は288万3600円~388万2600円。6速AT車と6速MT車は同価格となる。

25T Exclusive Mode。撮影車両のボディカラーは特別塗装色のマシーングレープレミアムメタリック
LEDヘッドライトは全車標準。L PackageとExclusive ModeはLEDフォグランプも標準となる
360°ビュー・モニターを特別装備。グリルにカメラが付く
フロントウィンドウ上部に設置したカメラにより、先行車や歩行者を検知して衝突回避を行なうアドバンストSCBS。新たに夜間歩行者検知機能が追加された
テールゲートにSKYACTIV技術採用車であることを示すバッヂが付く
ヘッドカバー形状や吸気系の取り回しはSKYACTIV-D 2.2と同様に見える
ターボ車ながらガソリンはレギュラー仕様。4WD車のタンク容量は58L
タイヤサイズは225/55 R19。高輝度ダーク塗装が施された専用アルミホイールが標準
インテリアはExclusive Mode専用となるナッパレザー×ディープレッドのコンビネーション
ホーンボタンにメッキリングが付くなどステアリングも専用タイプ
本革巻きシフトノブは全車標準
ガソリン車はモード切り替え用のドライブセレクションスイッチを装備
Exclusive Modeは中央部を7インチ液晶としたマルチスピードメーターを装備。中央部がマルチインフォメーションディスプレイとなる
ペダルまわり。アクセルはもちろんオルガンタイプ
全車標準の7インチWVGAセンターディスプレイ
ダイヤル形状やパネルデザイン、ボタン配置など一新されたエアコンパネル
マツダコネクトのインターフェースとなるコマンダーコントロール
Exclusive ModeはBoseサウンドシステムが標準。その他のグレードもAピラーにツイーターが付く6スピーカーが標準となった
シートはディープレッドのナッパレザーで高級感あふれる仕上がり
Exclusive Modeはドアトリムにも本杢やクロームメッキ加飾を採用
リアシート。1段階リクライニングすることもできる
中央にアームレストを内蔵
カップホルダーや小物入れを装備
内部にはUSB端子も
ラゲッジスペースはリアシートのアレンジで容量を変更可能
ラゲッジ側からリアシートを前倒しするためのハンドルを装備
ラゲッジ壁面も起毛仕上げとすることでキズ防止と共に静粛性もアップ。DC12Vソケットや収納スペースも用意
ラゲッジフロア下にはツール類など。Boseサウンドシステム装着車はサブウーファーが収まる
上級グレードにはパワーリフトゲートを装備
XD L Package。撮影車両のボディカラーは特別塗装色のソウルレッドクリスタルメタリック
春先に変更が加えられたSKYACTIV-D 2.2はそのまま
バッヂに「D」の文字が入る
タイヤサイズは225/55 R19。ガンメタリック塗装が施されたアルミホイールが標準
オーソドックスな3眼メーターを採用。右側がインフォメーションディスプレイとなる
シフトまわり。ガソリンエンジン車とほぼ同じだがモード切り替えスイッチは付かない
レザーシートが標準。撮影車両のインテリアカラーはピュアホワイトだがブラックも選択可能