写真で見る
写真で見る マツダ「CX-5」(2018年商品改良)
2018年10月に追加された2.5リッターガソリンターボ車を中心に紹介
2019年1月2日 00:00
マツダ「CX-5」はミドルサイズのクロスオーバーSUV。2012年にデビューした初代モデルには「SKYACTIV」技術をフルに投入するとともに、現行マツダ車のアイデンティティとなっている「魂動デザイン」を初採用。多くの新技術を詰め込んだ意欲的なニューモデルだったが、中でも低圧縮比などにより高い環境性能と動力性能を実現したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」は国内外で高い評価を獲得した。
2代目となる現行型は2016年に登場。ボディサイズやパワートレーンをほぼ継承しつつも、よりスタイリッシュになったエクステリア、上質感を増したインテリア、熟成により深化したパワートレーンと、2代目らしい正統進化モデルと呼ぶにふさわしい仕上がりとなっていた。2018年春に行なわれた最初の商品改良では、主にパワートレーンをてこ入れ。ディーゼルエンジンは燃料噴射系や制御系などを変更したほか、ガソリンエンジンでは気筒休止技術を初採用した。
そして今回、2018年秋に行われたのが2回目の商品改良となる。大きなトピックとしては新たに国内向けとして初めて直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」(レギュラーガソリン仕様)が設定されたこと。
2.5リッター自然吸気エンジン「SKYACTIV-G 2.5」のスペックが最高出力140kW(190PS)/6000rpm、最大トルク252Nm(25.7kgfm)/4000rpmだったのに対し、このターボユニットは最高出力169kW(230PS)/4250rpm、最大トルク420Nm(42.8kgfm)/2000rpmを発生。出力でSKYACTIV-D 2.2を大幅に凌ぎ、トルクでは迫るスペックを手に入れている。
また、従来どおり直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジン「SKYACTIV-G 2.0」、直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴エンジンもラインアップ。トランスミッションは排気量に関わらず6速ATのみで、駆動方式は2WD(FF)と2.5リッターエンジン搭載車には4WDも設定。WLTCモード燃費は12.2km/L~14.6km/L。
直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボエンジンSKYACTIV-D 2.2においては、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を一部グレードにオプション設定。スペックは最高出力140kW(190PS)/4500rpm、最大トルク450Nm(45.9kgfm)/2000rpm。CX-5においては初となる6速MT車が設定されており、駆動方式は全モデルに2WD(FF)と4WDが用意される。WLTCモード燃費は16.6km/L~19.4km/L。
このほか、パフォーマンス面では車両の挙動を制御する独自技術「GVC(G-ベクタリング コントロール)」の作動範囲を、旋回中~ターンアウト時にも拡大した「GVC プラス(G-ベクタリング コントロール プラス)」へと進化。安全装備面では「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に夜間歩行者検知機能が追加されている。
グレードはガソリンエンジン車がエンジン別に3タイプ。2.0リッターエンジン車は「20S」「20S PROACTIVE」の2グレード、2.5リッターエンジン車は「25S」「25S PROACTIVE」「25S L Package」の3グレード、2.5リッターターボエンジン車が「25T L Package」に加え、特別仕様車として内外装の上質感を高めた「25T Exclusive Mode」を新設定している。価格は257万400円~387万7200円。ディーゼルエンジン車は「XD」「XD PROACTIVE」「XD L Package」「XD Exclusive Mode」の4グレード。価格は288万3600円~388万2600円。6速AT車と6速MT車は同価格となる。