レビュー

【ナビレビュー】「ストラーダ CN-F1X10BGD」などパナソニックの新カーナビに触れてみた 自宅レコーダーとリンクする「レコーダーリンク」機能って? 画質は?

2022年11月1日 実施

最上位モデルとなる「CN-F1X10BGD」。装着車両はスバル「フォレスター」

 パナソニック オートモーティブシステムズは11月1日、オンラインにて「カーナビステーション ストラーダ 2022年秋の新製品発表会」を実施した。同時に報道陣向けの内覧会も実施されており、実際に商品に触れることができたので簡単にだが紹介したい。

 カーナビステーション ストラーダは2021年、クルマでいうところのフルモデルチェンジが行なわれており、ハードウェアおよびソフトウェアを一新。そのため、2022年のモデルはベース部分はそのままに「熟成を深めた」ということになる。

 ラインアップは10V型HD有機ELディスプレイ搭載&Blu-ray対応の「CN-F1X10BGD」、DVD対応版となる「CN-F1X10GD」、9V型HD液晶ディスプレイ搭載&DVD対応の「CN-F1D9GD」、7V型HD液晶ディスプレイ搭載の「CN-HA02WD」「CN-HA02D」、同特定販路向けの「CN-HE02WD」「CN-HE02D」となっている。

CN-F1X10BGD
CN-F1X10GD
装着例。スズキ「ソリオ」
トヨタ「RAV4」
トヨタ「ハイエース」

 10V型ディスプレイを搭載するためのフローティング構造「DYNABIGスイングディスプレイ」は変わらず、前後角度調整はもちろん、左右の首振り、上下奥行き調整も可能でベストポジションへの調節が可能。また、2021年は装着可能車種を470車種以上としていたが、2022年はさらに増加して490車種以上に。10インチ大画面が楽しめるクルマがこれまで以上に増えたことになる。

新モデルの特徴。高速レスポンス
HDディスプレイ(1280×720ピクセル)対応の「HD美次元マップ」を採用
490車種以上に装着可能
業界唯一の有機ELディスプレイを採用

 2022年モデルで一番大きなトピックは、自宅レコーダーとリンクして録画番組や放送中の番組が楽しめる「レコーダーリンク」機能の搭載だ。これは専用アプリをインストールしたスマホをカーナビにつなぐことで実現するもので、録画してある番組はもちろん、地デジやBS、CSでリアルタイムに放送されている番組も見ることができるのが嬉しい。つまり、たとえば旅行などで遠くに出かけている時でも、レコーダーがある自宅の放送を見ることができるワケで、毎週見ている番組を放送されていない旅先でも見逃さずにチェックできるのだ。

 もちろん、視聴にはインターネット接続が必要になるため、通信料の負担が必要だ。画質設定が「低画質」「標準画質」「高画質」と3タイプ用意されており、順に約500MB、約700MB、約1GB(すべて1時間当たり)を消費する。割と大きい数字ではあるものの、最近では容量の多い契約をしているユーザーが増えているから、あまり問題にならないのかもしれない。ちなみに実際に映像を確かめてみたところ、低画質だと「1セグよりはずっとキレイだけどじっくりと見るには残念」な感じ。それが標準画質になると「ほぼ元映像と変わらない、かも!?」ぐらいな感じに。デモではサッカーの映像が流れていたが、10インチの大型有機ELディスプレイの威力と相まって文句なく楽しめる画質だった。

 肝心のカーナビ機能の方は、ほぼ2021年モデルを踏襲といった印象。目立つ部分ではルート案内時に行なわれる交差点でのレーンガイドが1つ増え、2つ先の交差点まで表示されるようになったこと。地味ではあるものの、交差点が複雑な都市部ではとても役に立つ変更といえる。

 操作性については2021年モデルと大きく変わっていないとはいえ、地図のスクロールや拡大縮小、2D/3D変更と、改めて触ってみてもとにかくスムーズ。目的地検索やルート探索も爆速で、ストレスを感じさせない仕上がりだ。個人的には同社のカーナビがしばらく前のモデルから搭載している「ダブルタッチ」「2点タッチ」による縮尺変更が引き続き可能となっているのも嬉しい。

 もう1つ、地味ながらもうれしいのが無料地図更新期間の変更。「3年間」という点は変わらないのだけれども、従来は「製品発売時から」だったのが、「製品使用時から」になったのだ。なかなかお店に製品が入荷しなくて半年経ってしまった、なんて場合でもフルに3年間更新を受けることができるわけだ。で、これがありがちな「製品をウェブなどで登録した時」ではなく、カーナビ側に使用開始を検知するシステムが搭載されていること。電源が接続され、GPSである程度の移動を検知することでチェックするのだろうけれど、ちょっと面白い試みだ。もしかすると、この後に搭載されることになる何かしらの機能の前フリだったりするのかもしれない。

 といったヨタ話はさておき、完成度を高めた2022年のストラーダ。車内で大画面を楽しみたいなら真っ先にチェックしたいモデルであることは間違いない。とくにエンタメを重視する傾向が強いファミリー層には間違いなくオススメといえる1台だ。

フローティング構造を採用した初代モデル「CN-F1D」との比較。照明の映り込みが違うことに注目
Blu-ray再生時。映り込みだけでなく表現力の差も大きい
画面OFF時。「AGAR低反射フィルム」により映り込みを低減している
屋外。見やすさの違いは歴然。額縁と呼ばれる枠部分も映り込みが少ない
本体の仕上げも異なる。初代ではピアノブラックパネルや照明を採用していたが、現在はシンプルな仕上げに。クルマ側のインパネが変化しつつあることに合わせているとか
有機ELパネル。驚くほどの薄さ!
有機ELパネルを支えるバックパネルは金属製。ハニカム構造は強度と放熱を考慮してとのこと
バックパネルの内側。顔のように見えるのが正しい向きになる
音声基盤
専用アプリをインストールしたスマホとつなぐことで自宅レコーダーの映像を視聴できる
専用アプリ
レコーダーはパナソニック、シャープ、東芝製に対応。アイ・オー・データ機器とバッファロー製のNASにも対応する
実際の映像。これが標準画質
レコーダーのファイル
データ通信量の確認もできる
接続状況の表示
画質などの設定画面
直進する交差点のレーンを2つ表示する
方面案内看板表示時も分かりやすい
直近の交差点拡大図に加え「その先」で曲がる方向も表示
9V型HD液晶ディスプレイ搭載&DVD対応のCN-F1D9GD
ワイド2DIN対応となる7V型HD液晶ディスプレイ搭載のCN-HA02WD。通常の2DIN対応となるCN-HA02Dも用意
ディスプレイを倒したところ。こちらは電動
7V型モデルは新たにデジタルパワーアンプを搭載するとともに回路設計を最適化することにより高音質化を実現
安田 剛

デジモノ好きのいわゆるカメライター。初めてカーナビを購入したのは学生時代で、まだ経路探索など影もカタチもなかった時代。その後、自動車専門誌での下積みを経てフリーランスに。以降、雑誌やカーナビ専門誌の編集や撮影を手がける。一方でカーナビはノートPC+外付けGPS、携帯ゲーム機、スマホ、怪しいAndroid機など、数多くのプラットフォームを渡り歩きつつ理想のモデルを探索中。