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ホンダ、新型「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」

超低床プラットフォームと両側スライドドアで“次世代マルチシーター・サルーン”に進化

オデッセイ G
2013年11月1日発売

オデッセイ:249万円〜350万5000円

オデッセイ アブソルート:295万円〜373万円

 本田技研工業は、上級ミニバンの「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」をフルモデルチェンジして11月1日に発売する。価格はオデッセイが249万円〜350万5000円、オデッセイ アブソルートが295万円〜373万円。

オデッセイ

モデル 乗車定員 エンジン 変速機 駆動方式 価格
B 8人 直列4気筒DOHC 2.4リッター CVT 2WD(FF) 2,490,000円
4WD 2,740,000円
G 7人 2WD(FF) 2,819,000円
8人 2,690,000円
4WD 2,940,000円
G EX 7人 2WD(FF) 3,360,000円
8人 4WD 3,505,000円

オデッセイ アブソルート

モデル 乗車定員 エンジン 変速機 駆動方式 価格
アブソルート 7人 直列4気筒DOHC 2.4リッター直噴 CVT(7速モード付) 2WD(FF) 3,154,000円
8人 2,950,000円
4WD 3,275,000円
アブソルート EX 7人 2WD(FF) 3,585,000円
8人 4WD 3,730,000円
オデッセイ G EX
オデッセイ B
オデッセイ アブソルート
オデッセイ アブソルート EX

 5代目となる新型オデッセイ/オデッセイ アブソルートでは、パワートレーンまで含めてプラットフォームを大幅刷新。3代目オデッセイに採用してミニバンに新しい概念を持ち込んだ低床プラットフォームをさらに進化させた「超低床プラットフォーム」をコアテクノロジーとして採用したほか、初代モデルからオデッセイのアイデンティティとなっていた4枚のヒンジドアを、新たにフロントヒンジドア、リアスライドドアを組み合わせたスタイルに変更。これまでに磨き上げてきた定評ある「乗用価値」を押し進めつつ、これまでにない「ユーティリティー価値」の獲得を追い求めて開発を実施。新型モデルを“次世代マルチシーター・サルーン”と表現している。

 超低床プラットフォームでは、フロア下に配置する燃料タンクや排気システムの薄型化、基本となるフロアの骨格構造などを追求し、セカンドシートのステップ位置で高さを先代モデルから60mm下げた約300mmというさらなる低床化を達成。これによって最高で室内高を105mm拡大し、上級ミニバンらしいゆとりのある車内空間を手に入れている。

 また、外観面での大きな変化でもある全高の向上は、先代モデルの1545mm(FF)/1565mm(4WD)から150mmアップした1695mm(FF、アブソルートは140mmアップの1685mm)/1715mm(4WD)となっている。これについて開発陣は、「新しく採用した超低床プラットフォームにより重心が下がり、ルーフを高めてもオデッセイらしい走行性能を実現できるようになったため」と説明。ミニバンでも開発思想の軸足が走行性能に置かれている点はホンダらしいといえる部分だ。

リアドアを初代から続くヒンジ式からスライドドアに変更。全高を高めるとともに床面高を下げた「超低床プラットフォーム」で上級ミニバンに求められる室内のゆとりを向上

 ボディーカラーは全7色が用意され、「プレミアムヴィーナスブラック・パール」がアブソルート専用になるほかは全車共通設定となる。

アブソルート専用のプレミアムヴィーナスブラック・パール
クリスタルブラック・パール
グラマラスモーブ・パール
プレミアムディープロッソ・パール
ホワイトオーキッド・パール
スーパープラチナ・メタリック
モダンスティール・メタリック
LEDヘッドライトはアブソルート全車とオデッセイ G EXに標準装備。オデッセイ Gはオプション装着可能。導光タイプのLEDポジションランプは全車で装着する
アブソルートはフロントグリルと前後バンパーの形状が変更され、バンパー両サイドにはクロームメッキ調の加飾パネルを設置する
アブソルートの2WD(FF)車は10mmローダウンの専用セッティングでさらにスポーティな走りを実現

 パワートレーンでは、エンジンに新開発の直列4気筒DOHC 2.4リッターの「K24W」を採用。排気量は同じだが、アブソルートでは直噴化によって出力を向上。オデッセイ搭載のK24Wは最高出力が129kW(175PS)/6200rpm、最大トルクが225Nm(23.0kgm)/4000rpm。アブソルートの2WD(FF)は最高出力が140kW(190PS)/6400rpm、最大トルクは237Nm(24.2kgm)/4000rpm、同4WDは最高出力が136kW(185PS)/6400rpm、最大トルクは235Nm(24.0kgm)/4000rpmとなる。トランスミッションも従来型比で変速比幅を19%広げた新開発CVTを全車に搭載。アブソルートでは7速マニュアルモード付きとなる。

 足まわりも超低床プラットフォームの開発に合わせて設計を見直し。サスペンションのアームやロッド類などの剛性を強化し、前後サスペンションにザックス製の振幅感応型ダンパーを採用して操縦安定性と快適な乗り心地を高いレベルで両立させた。このほかにも液封コンプライアンスブッシュの採用、リア側のダンパーマウントを入力分離式に変更、バネ下重量の低減などにより、セダン感覚の走行性能を実現している。

アブソルートに搭載される直列4気筒DOHC 2.4リッターK24W型直噴エンジン
前後サスペンションにザックス製の振幅感応型ダンパーを設定
アブソルート専用の17インチアルミホイール
アブソルート EXの2WD(FF)車は18インチアルミホイールを標準装備

 安全装備や運転支援機能の充実は新しいオデッセイの大きな見どころ。アブソルート全車とオデッセイ G EXにオプション設定する「スマートパーキングアシストシステム」では、マルチビューカメラシステムのカメラ画像を利用し、映像内に映る駐車枠を自動検出。音声ガイダンスに従ってセレクトレバーとブレーキ操作を行うと、システムがステアリングを自動操作してスムーズに駐車してくれる。バック駐車、縦列駐車の両方に対応し、切り返しが必要になる狭い場所でも利用可能となっているなど、家族で使うファミリーカーで嬉しい機能となっている。また、EXグレードに標準装備される「後退出庫サポート」は、リアバンパー内側に備えるレーダーを使い、駐車スペースからバックで車両を出すときに死角になりやすい後方側面をチェック。接近してくる車両などがある場合には警告音とナビ画面に警告表示を出して注意喚起してくれる。

 このほか、6月に発売されたアコード ハイブリッドから投入された「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」もさらに進化。従来からある前方車両との衝突回避・ダメージ軽減に加え、ミリ波レーダーの検知幅を広げて対向車線を走る車両にも対応。自車との衝突が予測された場合、回避方向に対するステアリングアシストを高めて危機回避を支援してくれる。ステアリングアシストはVSAとも協調し、コーナーリング中のアンダーステア/オーバーステア時に適正な方向のステアリング操作をアシスト、逆方向は操作を重くする制御を実施する。

白線で囲まれた駐車スペースがある場所でセンターコンソールのスイッチを押すと「スマートパーキングアシストシステム」が起動。あとは音声ガイダンスに従ってセレクトレバーとブレーキ操作を行うと、駐車スペース内に車両が収まる
「後退出庫サポート」の画面表示では車両などが接近してくる方向もアナウンス。国内メーカーでは初めて採用する機能となっている
シティブレーキアクティブシステムではフロントガラス内側のセンサーで車両前方の状況を認識。緊急ブレーキは5km/h〜30km/hでの走行中に作動する
CMBSでは新たに対向車も検知できるようになった
「Motion Adaptive EPS」はドライバーの姿勢制御操作をアシスト
車内には標準装備やオプションの多彩なエアバッグを用意。運転席用i-SRSエアバッグシステムは「連続容量変化タイプ」、助手席用i-SRSエアバッグシステムは「2段式デュアルインフレーター」を採用する
リアバンパー内側に備えるレーダーが死角位置の車両を検知してドアミラー内にインジケーター表示する「ブラインドスポットインフォメーション」はEXグレードに標準装備
エマージェンシーストップシグナルは全車で標準装備する

 超低床プラットフォームでスペースを大幅拡大した車内では、サードシートの乗員を2人から3人に増やして8人乗りを設定。さらにセカンドシートには、3人用のベンチタイプに加えてセパレートタイプの「プレミアムクレードルシート」を用意する。車両の全長は先代から約30mm拡大、ホイールベースは70mm拡大されたことで、車内スペースはフロントシートとサードシートの間隔であるタンデムディスタンスが155mm拡大し、長時間の乗車でも疲労が少ないくつろぎの空間となっている。

オデッセイの内装色はアイボリー。インパネやドアトリムの加飾パネルも明るい色合いの木目調パネルを設定する。7人乗り車に装着されるプレミアムクレードルシートは740mmのロングスライド機構を持つ
アブソルートの内装色はブラック。加飾パネルも内装色とコーディネートした黒木目調パネルとなる。8人乗り車に装着されるセカンドベンチシートはシートバックが座面まで倒れるフォールダウン機能を持ち、2人乗車で「最大ラゲッジモード」にするとクラストップレベルのラゲッジ容量を手に入れる
EXグレードには本革シートをオプション装備。運転席と助手席にはシートヒーターが内蔵される
シートバックに中折れ機能を持つプレミアムクレードルシート。シートバックを後方に倒すと同時に座面が上昇して下半身を支えるほか、シート表皮裏面には30mm厚のソフトウレタン層を設定し、乗員を柔らかく包み込むような座り心地を実現
7人乗り車はセカンドシートのセンターウォークスルーが可能
アブソルートのシート表皮はファブリックとプライムスムースのコンビタイプ
アブソルート全車とオデッセイ G EXに標準装備する本革ステアリング。ステアリング奥のパドルシフトはアブソルート専用のアイテム
エアコンの操作パネルは全車タッチパネルタイプ。フロント・フルオートエアコン+リア・マニュアルクーラーのほか、EXグレードではトリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンを標準装備する
インターナビ・リンク+リンクアップフリー+ETC車載器はEXグレードで標準装備、Gグレードとアブソルートでオプション設定する
ラゲッジ容量はフル乗車状態でも330L。サードシートを使っている状況でもゴルフバッグ4個を収納可能
センターコンソールの「リフトアップトレイ」はウォークスルーのじゃまにならないよう格納できるほか、ボタンを押して引き出すと着座状態でも手が届きやすい位置にリフトアップする
ルームランプにもLEDを採用。フロントシートからサードシートまでそれぞれに設定されている
オデッセイではBグレード以外でアイドリングストップを標準装備。エンジン停止中でもエアコンから冷風を車内に送れる「蓄冷エバポレーター」を使うことで室温上昇によるエンジン再始動を抑制し、アイドリングストップ時間を長くして約10%の燃費向上を達成する
リア左側パワースライドドアはBグレード以外に標準装備。リア右側パワースライドドアはEXグレードに標準装備、Gグレードとアブソルートはオプション設定となる
夜間の乗降性を向上させるLEDアウターウエルカムライト。アブソルート EXに標準装備、アブソルートではオプション設定
Bグレード以外に標準装備する「ホンダ スマートキーシステム」

(編集部:佐久間 秀)