東京モーターショー2015

トヨタの新型「プリウス」で採用される部品を紹介

燃費40km/L達成に向けた部品メーカーの挑戦

2015年10月30日~11月8日一般公開

 トヨタ自動車の新型「プリウス」が展示されている東京モーターショー2015では、新型プリウスに部品を供給する関連メーカーも出展。新型プリウスで採用された各種の部品を確認できる。

アイシングループブース

 アイシングループのブースでは、新型プリウスのトランスミッションなどを展示。今回のフルモデルチェンジで、ハイブリッドシステムにおけるトピックの1つとなるのが、駆動用モーターと発電機の複軸化。モーターと発電機の配置を見直ししたことで、従来型に対して小型化や損失低減を実現させたという。

 また、新たに新型プリウスの4WD仕様に採用された「E-Four(電気式4輪駆動方式)」も展示されている。プリウスに採用された4WDシステムは、主に雪道における発進をアシストするタイプで、走行抵抗を減らすため発進加速後は2WD(FF)で走行する。高速走行時には内部のオイルがフリクションとなるため、オイルキャッチタンクを用意して不要としたオイルを回収するなどによってフリクションを低減させた。

新型プリウスに採用された部品がアイシングループブースに並べられた
複軸化されモーターと発電機の配置が変更された、新型プリウスのハイブリッドシステム
各種補機類の部品も並ぶ
新型プリウスの4WDに採用された「E-Four(電気式4輪駆動方式)」
アイシングループブース

豊田自動織機ブース

 豊田自動織機は、新型プリウスに搭載される電動コンプレッサー、DC-DCコンバーター、リア走行インバーター、ACインバーターを展示している。

新型プリウスに搭載される電動コンプレッサー、DC-DCコンバーター、リア走行インバーター、ACインバーターを展示した豊田自動織機

トヨタ紡織ブース

 トヨタ紡織は、新開発のシート骨格を採用する新型プリウスのシートを出展している。

新開発のシート骨格を採用する新型プリウスのシートを出展したトヨタ紡織

燃費40km/Lの達成を目指したTNGAの結晶

 各ブースに展示された新型プリウスの部品は、説明文に従来モデルより「小型化」「軽量化」を果たしたことを示す言葉が並び、トヨタブースのステージプレゼンテーションにおいても、各種部品の製図画面をイメージした映像が示され、新型プリウスが部品レベルで磨きあげられたTNGA(Toyota New Global Architecture)の結晶であることを強調していた。

編集部:椿山和雄