イベントレポート
【ジュネーブショー 2019】次世代スバルデザインの始まり、新デザイン要素「ボールダー」採用第1弾コンセプトカーを石井守デザイン部長が詳説
2019年3月6日 12:20
- 2019年3月5日~17日(現地時間) 開催
- Palexpo
スバルはジュネーブモーターショーにて、次世代モデルのデザインキーワードとなる「BOLDER(ボールダー)」を採用した新コンセプトカー「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT(スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)」を世界初公開した。
2014年に策定したデザインフィロソフィーの「DYNAMIC×SOLID」は、その後に登場したインプレッサやXV、レガシィ、フォレスターに取り入れられ、スバルの「安心」や「愉しさ」を表現する重要な要素となってきた。2018年7月に発表した新中期経営計画では、「DYNAMIC×SOLID(ダイナミックソリッド)」を活かしつつもさらに大胆なデザイン表現に進化させていくことをうたい、そのキーワードに「BOLDER(ボールダー[大胆])」を掲げる。
このBOLDERという新しいエッセンスを採用した第1弾のコンセプトカーが「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT(スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)」になるのだ。
SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPTは、アクティブ志向のオーナーが大自然の中を想いのままに走りまわりたいという気持ちを沸き立たせるスポーツヴィークルだという。
ダイナミックソリッドで大事にしていた力強いスタンスやフロントからリアを一本の軸とした骨格、ヘキサゴングリルを中心としたフロントフェイスはそのままに、より大胆なフェンダーやアグレッシブなボディラインを取り入れている。タイヤはオールテレインを履き、SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPTの非日常感を演出するのに一役買っている。
ルーフは全面的にガラスとなっていて、その上にストラクチャーと呼ばれる骨格を被せた構造。デザインを統括した石井守部長によると「ルーフキャリアを使うことなく、そのまま荷物を載せて固定するようなアグレッシブな使い方も想定している」という。
フェンダーや前後のバンパープロテクターは、マッド塗装のように写るが、実際に触ってみると和室の砂壁のような手触りで、ここからも非日常感を味わえる。
ダイナミックソリッドを採用した現行モデルは、あえて似たデザインテイストを用いることでスバルとしてスタイルを確立してきた。だが、今後のモデルについてはオーナーの求める方向性や車種によって表現を変えていくそうで、その先鋒となるのがSUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPTになる。