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独ポルシェ ミュージアム、「901」として生産された最古の「911」をレストア
車台番号「300.057」の車両をポルシェ ミュージアムで特別展示
2017年12月19日 13:37
- 2017年12月13日(現地時間) 発表
独ポルシェAGが運営するポルシェ ミュージアムは、モデル名「901」として生産され車台番号が「300.057」となる最古の「911」を3年を費やしてレストアして公開。2018年4月8日までの期間「911(901 No.57)レジェンドのテイクオフ」と題した特別展示で披露される。
当初、ポルシェは「356」の後継モデルを「901」のモデル名で開発して、一般に披露。ところが、1964年の秋に生産開始からわずか数週間で、901は商標権の問題によって名称変更を余儀なくされ、「911」というモデル名を名乗ることになった。そのため、その時点までに生産された車両は全て901として生産されたものの、販売時には911の名称が用いられた。
公開される車両は、2014年にアンティークやコレクターズアイテムなどに関する番組を制作していたドイツのTVクルーが長年車庫に眠っていた物品を評価していた際、1960年代に生産された2台の911に出会い、その2台のスポーツカーのうち車台番号が300.057の1台は、モデル名が変更になる前の貴重な車両であることが判明した。
ポルシェ ミュージアムでは、911の誕生から50年が経過したタイミングでこのレアなモデルに出会うと、元の状態にレストアすることを視野に入れてその購入を決断。ひどく錆びついたスポーツカーを元の状態に戻すまでには、異なる車両から取った純正のボディパーツを使用するなどしたため、3年もの年月が費やされた。
歴史的に重要なスポーツカーを蘇らせるために、これほど長い時間を要したのは、パーツ交換を最小限にとどめ、できるだけ元のものを利用するという原則に基づいて、エンジンやトランスミッションのほか、電装品やインテリアの修理を施して、あえて復元作業に手間のかかる方法を採用したためとしている。