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米GM、237HP/350Nmを発生する2.0リッター直4ターボ搭載の新型コンパクトSUV「キャデラック XT4」
日本導入時期未定。2021年まで半年ごとにニューモデルの情報を発信予定
2018年3月28日 22:05
- 2018年3月27日(現地時間)発表
米ゼネラルモーターズは3月27日(現地時間)、米国・ニューヨークのマンハッタンにあるキャデラックハウスで次世代のラグジュアリーカー購入層に向けた新型コンパクトSUV「キャデラック XT4」を発表した。日本導入時期は未定。
独自のコンパクトSUVスペースフレーム構造の開発をベースにした新型XT4のモデルラインアップは、「LUXURY」「PREMIUM LUXURY」「SPORT」の3種類。ボディサイズは4599×1881×1627mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2779mm。車両重量は1660kg(全て米国参考値)。
キャデラックが新開発した最高出力177kW(237HP)/5000rpm、最大トルク350Nm(258lb-ft)/1500-4000rpm(どちらも米国参考値)を発生する直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジンを搭載。トランスミッションには次世代型の電子制御式エレクトロニック・プレシジョン・シフトを備えた9速ATを組み合わせ、駆動方式は4WDとなる。
エンジンは、直噴システムやアクティブ・サーマル・マネジメント、オートスタート/ストップ機能に加え、低回転域でも大きなトルクを発生できるツイン・スクロール・ターボ・チャージャーも採用し、ほぼフラットのトルクカーブを描くとしている。
また、業界初となるトライパワーシステムを採用し、大小2通りのバルブリフトとアクティブ・フューエル・マネージメント(気筒休止)を含んだ3つの作動モードで、パフォーマンスと効率性を最適化するように設計。ツインクラッチ方式の4WDシステムを利用し、必要に応じて後輪への駆動力の伝達を完全に遮断して、パワートレーンのフリクション低減も可能とした。
足まわりでは、フロントのストラット・サスペンションとリアの5リンク・インディペンデント・サスペンションにチューニングを施し、上質な乗り心地とレスポンスを両立。走行モードや路面状況に応じて車両特性を選択することができるドライバーモードセレクターを標準装備した。
さらに、SPORTのアクティブ・スポーツ・サスペンションはCDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール)を備え、電子センサーでリアルタイムに路面状態をモニターして2ミリ秒ごとに減衰力を調節。ドライビング・ダイナミクスと制御性を大きく向上させた。
ブレーキは従来の真空倍力式ブレーキングシステムに代わり、電動油圧式ブレーキ機能をキャデラックとして初採用。これにより、燃費性能の向上だけでなく、エンジンルーム内の省スペース化にも貢献した。
“堂々として落ち着きに満ちた絶大な存在感を放つ”というエクステリアでは、全てのモデルのフロントとリアのライトにLEDを採用。フロントはロービームとハイビーム、デイタイムランニングライト用のLED式ライトブレードを装備し、水平方向に伸びるキャデラック独特の縦型のL字型ライトが、ワイドなボディと存在感溢れるルックスを強調している。
インテリアでは、伸びやかな曲線とゆるやかなカーブを描くラインでゆったりとした感覚を強調し、落ち着いた雰囲気を創出。次世代型のワイヤレス充電器やイオナイザー空気清浄機といった装備を洗練されたモダンなデザインで統一した。
加えて、インフォテイメント・インターフェースには、最新型の「キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス」を搭載。直感的操作を可能とした。
また、新型XT40のリアシートのレッグルームは1004mmで、セグメントでトップクラスの室内空間を確保。ラゲッジスペースの容量はリアシートを倒すと1385Lまで拡大する。
米キャデラックのヨハン・ダ・ネイシン社長は、「新登場の『キャデラック XT4』を投入することにより、当社は成功を収めてきたSUVラインアップの拡充を図ると共に、これまでに踏み出したことのないセグメントに参入します。この『XT4』はキャデラックの拡大戦略と製品価値をより高めていくためのスタートとなる1台であり、これを皮切りに、2021年まで半年ごとにニューモデルの情報を発信していく予定です」とコメントしている。