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「平成30年度富士総合火力演習」は、島嶼部に対する攻撃への対応。16式機動戦闘車や10式戦車が活躍
2018年8月25日 12:55
- 2018年8月23日~26日 実施
8月23日、陸上自衛隊は東富士演習場(静岡県御殿場市)の畑岡地区にて“そうかえん”こと「平成30年度 富士総合火力演習」を実施し、関係者や報道陣に公開した。この日は学校予行と呼ばれる演習で、8月25日は教育演習、8月26日は一般に公開される公開演習が行なわれる。
陸上自衛隊最大規模の実弾演習であり、一般公開もあるため陸上自衛隊が実施するイベントの中で最も人気がある公開演習の観覧には、6月16日から7月16日まで1か月間インターネットでの申し込みを受け付けたが、本年度も応募総数約15万通、応募倍率28倍と極めて狭き門であった。
1961年(昭和36年)に陸上自衛隊富士学校の学生の教育の一環として開始され、1966年(昭和41年)以降から一般公開されているこの演習の今年の内容は、2017年度に引き続き「島嶼(とうしょ)部に対する攻撃への対応」場面を想定したもので「即応機動する陸上防衛力」の一端を担う16式機動戦闘車や水陸両用車など、戦車・装甲車 約80両、各種火砲 約60門、航空機20機、そのほかの車両が約700両、人員は約2400名と多くの部隊が参加した。
「16式機動戦闘車(MCV)」の実弾射撃も行なわれた前段演習
10時から1時間にわたり行なわれた前段演習は、陸上自衛隊の主要装備品が紹介された。16式機動戦闘車(MCV)や10式戦車、90式戦車などの戦車火力をはじめ、遠距離(特化)火力、中距離(迫撃砲・誘導弾)火力、近距離(対人障害・普通科)火力、ヘリ火力、対空火力が実弾射撃を行なった。なお予定されていた空挺降下は雨天のため中止された。
「島嶼(とうしょ)部に対する攻撃への対応」場面を想定したシナリオに沿った後段演習
前段演習終了後、休憩を挟んで行なわれた後段演習では「島嶼(とうしょ)部に対する攻撃への対応」を想定した演習を行なった。こちらは陸上自衛隊のみにとどまらず海上および航空自衛隊と連携したシナリオに沿って行われたもので、そのシナリオは会場に用意された大型ビジョンで来場者に図解を交え説明された。
なお、8月26日の公開演習では陸上自衛隊のWebサイトにおいて、インターネットによるライブ配信が実施される。