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インテル、新社長に元ソニー役員の鈴木国正氏が就任。記者会見を実施
11月1日付け
2018年10月24日 13:36
- 2018年10月24日 実施
インテルは10月24日、代表取締役社長に元ソニー役員の鈴木国正氏が11月1日付けで就任することを発表。都内ホテルで就任記者会見を行なった。
出席者は、米国本社よりインテル コーポレーション セールス&マーケティング統括本部副社長兼グローバル・マーケッツ&パートナーズ本部長 シャノン・ポーリン氏、新社長に就任する鈴木国正氏、現社長のスコット・オーパーソン氏。
会見では最初にシャノン・ポーリン氏が、鈴木氏のリクルートの背景を説明。ポーリン氏は、「人工知能、機械学習、データセンター、IoTなどを推進してくれるリーダーを探していた」と言い、「マーケティング、パートナー、お客さまとの関係を築く能力が求められる。それにふさわしい経歴を持っている人を見つけられた」と、鈴木新社長を紹介するとともに、半年間暫定社長を務めてきたスコット・オーパーソン氏の労をねぎらった。
現社長のスコット・オーパーソン氏は、日本のPC市場が世界で第3位、サーバー市場でも第3位であるといい、就任中は「日本の意義ある文化を体験できた」と語る。東京、そして日本に対して感謝の意を述べるとともに、「鈴木氏がお客さまとの関係を深くしてくれる」と、期待を語った。
11月1日付けで社長に就任する鈴木氏は、「2018年3月にソニー本体をリタイヤして、4月からソニー生命で海外展開を進めていた。半年後に一段落したころ、インテルからお話をいただいて、このように話をしている」と、転職の契機を語った。そして、心が動いた3つの理由を説明した。
1つ目は、1999年ごろからVAIOのビジネスを通じてパートナーとしてのインテルが魅力的だったことで、「極めて強いよい印象を持っていて、すぐに自分も溶け込めるのではないかと感じた」という。
2つ目は、「インテルの言葉では、PCセントリックからデータセントリックへ」という流れに、自分のIT、モバイルの経験が活かせるのではないかということ。鈴木新社長はそれをトランスフォーメーションと表現し、「トランスフォーメーションそのものは、言うは易し行なうは難し」と、自分のキャリアからの体験を語った。
3つ目は、現在の環境について。「第4次産業革命、データであったり、AIであったり、ソサエティ5.0という言葉の中で、ほぼすべての企業が何らかの影響を受けるのは間違いない」といい、すべての企業や政府が影響を受ける中で、「日本の企業がその影響を受けて、経営が変わる、ビジネスが変わる、あるいは変わらなくて足される」などの大きな変化があると予測する。その流れの中に、「インテルという企業が担う役割は間違いなくある」とし、インテルの言葉で「トラスティックアドバイザー」(信頼されるアドバイザー)になることが重要という。「大きな意味でのマクロな動きの中で、インテルが担う役割に魅力を感じた」と、ビジネス環境の世界的な転機が、自分自身の転機の大きな理由であると語った。
インテルは、自動運転やADASで注目を集めるMobileyeを傘下に持つが、自動車関連においては「自動運転や、自動車の中でのコンピュテーションに大きなチャレンジがある」と発言。自動車関連分野にも取り組む姿勢を見せた。