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佐藤琢磨選手がインディ500の優勝を受けてコメント

2020年8月24日(現地時間) 発表

自身2度目のインディ500優勝を果たした佐藤琢磨選手

 第104回インディ500の決勝レースで優勝したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨選手。今回は2017年に続いて2回目の優勝で、20人目の複数回制覇者となった。また、所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングにとっても2004年に続く2勝目となった。

 佐藤琢磨選手は優勝後のコメントで「率直にいって驚きに満ちた1日でした。この気持ちは言葉では言い表せません。全員に心から感謝しています。とりわけインディアナポリス・モーター・スピードウェイ、ロジャー・ペンスキー、そしてヘルマン-ジョージ家に深くお礼を申し上げます。今年、このレースを実現するために多くの人たちが尽力してくださいましたことについても心から感謝申し上げます。このレースに関われたことに深い喜びを感じています。まず、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはなんてすごいチームなんでしょう! ドライバーが500で優勝できるかどうかは、ひとえにチームにかかっています。こんな形で1位と3位に入れたことは驚き以外のなにものでもありません。ボビー、マイク・ラニガン、そしてデイヴィド・レターマンの3人にありがとうと申し上げます。チーム全体、とりわけ30号車を担当してくれたメカニックたち、僕が駆ったパナソニック・ピープルレディ・ホンダはとても強力で、極めてコンペティティブでした。最後の数周は本当に速かったと思います」。

「そして、僕たちはスコットよりも1周早くピットストップを行ないました。このおかげで、僕の燃費マネージメントはとても難しくなりました。ホンダとHPDが驚くほどパフォーマンスの優れたエンジンを用意してくれたので、フルパワーで走りたかったというのが正直なところでしたが、いっぽうで燃料もセーブしなければいけませんでした。僕は行ったり来たりをしていました。ディキシーと戦うときのために、最高のパワーをとっておかなければいけなかったのです。あのように引き離したことは本当に驚きでした。サポートして下さったすべての皆さんにお礼を申し上げます。今日は僕たちのマシーンがベストでした。燃費ストラテジーの面でディキシー(スコット・ディクソン)より1周分厳しかったので、燃料をもたせるのに苦しみました。スイッチを行ったり来たりさせていたので、マックスパワーを使えませんでした。(最後のグリーンフラッグが振られたとき)ディクソンがターン4から迫ってきて、ギリギリのところで彼を抑えました。本当に信じられません。全員が懸命に働いてくれました。HPDとホンダは僕たちに素晴らしいパワーと素晴らしい燃費性能をもたらしてくれました」と喜びを語っている。

 また、「日本のファンのみなさんは、夜中からのテレビ観戦だったと思います。応援ありがとうございました。インディ500での2勝目をこうして挙げることができたのは、みなさんの応援があるおかげだと思います。シリーズの最後までチャンピオンを目指してがんばります!」とファンに向けての感謝と、今後の抱負も述べている。

ゴールの瞬間