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ポルシェ、BEV「タイカンGTS」受注開始 航続距離500kmオーバーはシリーズ初

2021年11月17日 受注開始

1807万円

タイカンの新グレード「タイカンGTS」(写真左。右は「タイカンGTSスポーツツーリスモ」)の予約受注を開始

 ポルシェジャパンは11月17日、BEV(バッテリー式電気自動車)「タイカン」に新しく加わるグランツーリスモスポーツモデル「タイカンGTS」の予約受注を開始した。価格は1807万円で、ステアリング位置は右のみの設定。

 タイカンにグランツーリスモスポーツを意味するGTSがラインアップ。ロサンゼルスモーターショー(11月19日~28日)で公開された同モデルは最大504kmの航続距離(WLTP)を誇り、500kmの壁を破った最初のタイカンに位置付けられる。

 一方でローンチコントロールの使用時には440kW(598PS)の出力を誇り、0-100km/h加速は3.7秒以内とアナウンス。また、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を含むアダプティブエアサスペンションは、横方向のダイナミクスを高めるためGTSに合わせて最適化。オプションのリアアクスルステアリングのセットアップもさらにスポーティになるとともに、変更されたポルシェエレクトリックスポーツサウンドのさらに豊かなサウンドパターンも特徴としている。

タイカンGTSは440kW(598PS)の出力を誇り、0-100km/h加速は3.7秒以内

 エクステリアではGTS特有のフロントエプロン、エクステリアミラーベース、サイドウィンドウトリムなどにブラックまたはダークカラーを採用。インテリアは、ブラックRace-Texの装備が標準装備されるブラックアルマイト仕上げのブラッシュアルミニウム インテリアパッケージとともに、エレガントでダイナミックな雰囲気を強調しているという。

 また、タイカンGTSではサンシャインコントロール付パノラミックルーフをオプション設定した。これは電気的に切り替え可能な液晶フィルムによって透明からマットに変わり、車内を暗くすることなく乗員をまぶしさから保護するというもの。9つのセグメントに分割されたルーフは個別に切り替えることができ、これは自動車部門において世界初採用になるという。また、“透明”と“マット”の設定に加えて、事前に設定された狭いセグメントと広いセグメントのパターンを切り替えることで“セミ”と“ボールド”も選択可能とのこと。

フロントエプロン、サイドウィンドウトリムなどにブラックまたはダークカラーを採用。ホイールの写真はオプション設定の21インチホイール
タイカンGTSのインテリア
透明からマットに切り替え可能なサンシャインコントロール付パノラミックルーフをオプション設定

 このタイカンGTSについて、タイカンモデルライン担当副社長のケビン・ギーク氏は「タイカンモデルレンジは、2019年のワールドプレミア以来、着実に成長しています。5つのモーターと2種類のボディバリエーションはあらゆるお客さまのご要望にお応えします。伝説的なGTSの頭文字が付いたタイカンも加えることができたのは非常に嬉しいことです。GTSは、タイカン4Sとタイカンターボの間に位置付けられるモデルで、タイカンシリーズのスイートスポットと言えるでしょう」と述べている。

タイカンGTSスポーツツーリスモ