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トヨタなど、メガウェブの跡地を活用するスタジアム「TOKYO A-ARENA PROJECT」発表会 早川茂副会長は「スポーツとアスリートへの感謝」と

メガウェブの跡地を活用するスタジアム「TOKYO A-ARENA PROJECT」

メガウェブの跡地がTOKYO A-ARENA PROJECTに

 トヨタ自動車とトヨタ不動産、トヨタアルバルク東京は8月29日、メガウェブの跡地を活用するスタジアム「TOKYO A-ARENA PROJECT」の発表会を開催した。開業予定は2025年秋、収容客数は1万人になる。トヨタ自動車 代表取締役副会長 早川茂氏、トヨタ不動産 取締役社長 山村知秀氏、トヨタアルバルク東京 代表取締役社長 林邦彦氏が登壇し、TOKYO A-ARENA PROJECTの詳細について語った。

 トヨタのクルマのテーマパークであったメガウェブは2021年12月31日に閉鎖され、その跡地の活用については発表が待たれていた。「TOKYO A-ARENA PROJECT」ではメガウェブ跡地にプロバスケットボールチーム アルバルク東京のホームアリーナを構築するとともに、モビリティ、サステナビリティなどさまざまな最新の技術を投入していく。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役副会長 早川茂氏

 TOKYO A-ARENA PROJECTについては、ビジョンを共有してもらえる企業・団体への共同開発をよびかけ、スポーツテックなどを手がけるスタートアップへも呼びかけ。プロスポーツでもあることからネーミングライツなどスポンサーの募集も行なっていく。

 トヨタ自動車 代表取締役副会長 早川茂氏は、TOKYO A-ARENA PROJECTを手がけるに至ったトヨタのスポーツに対する思いを紹介。トヨタは1937年の創業時から創業者豊田喜一郎氏の思いもあり陸上部を創設。現在では33の運動部があり、多くのアスリートが地域などとともに活動をしているという。

1941年にはバスケットボール部を創設

 早川副会長は、「さまざまな困難に直面する度にトヨタはスポーツに助けられた」と言い、豊田章男社長自身も、社長になってからの13年、赤字への転落、リコール問題、東日本大震災など厳しい局面で、「最後まであきらめずに戦う姿、フェアプレーに徹する姿、人知れず努力する姿」に助けられていたことを紹介した。

豊田章男社長(中央)自身も、アスリートに助けられたという

 TOKYO A-ARENA PROJECTにはモビリティ技術を活用した新しい観戦体制も構築していくという。

アスリートの力がトヨタに力を与えてきたという
運動部が与えてくれた勇気
モビリティ技術も活用していく
スポーツとアスリートへの感謝、可能性に挑戦する人をサポートし続けたい
Aに込められた思い
メガウェブの笑顔を継承するアリーナへ

 開発を行なうのはトヨタ不動産となり、トヨタ不動産 取締役社長 山村知秀氏が開発概要を紹介。TOKYO A-ARENA PROJECTでは、メインアリーナ、サブアリーナ、アルバルク棟が設けられ、収容客数は1万人を予定。ファミリーパーク、スポーツパークという2つのパークも設けられる。

 臨場感のある観戦体験を実現するアリーナ空間を目指すほか、サステナビリティ面では日本初のLEED認証アリーナも目指していく。

トヨタ不動産株式会社 取締役社長 山村知秀氏
建設予定地
収容客数は約1万人
外観
屋上空間はパークに
臨場感のある観戦空間
LEED認証を目指す

 運用などについてはプロバスケットボールチーム アルバルク東京の代表取締役社長 林邦彦氏が説明。林社長は“もっと観たくなる、やりたくなる”「次世代スポーツエクスペリエンス」を行なっていくという。バスケットボールの試合はもちろん、スケートや陸上競技、MTBなどさまざまなインドアスポーツの魅力を発信。観戦についてもVIP席などビジネスシーンに使える席を用意するほか、企画シートなども設けることで、多種多様な観戦体験を目指していくという。

トヨタアルバルク東京株式会社 代表取締役社長 林邦彦氏

 そのほか子供たち向けのスポーツ体験やパートナーとのスポーツテックの追求などスポーツの可能性を探っていく。その中で、林社長はスポーツテックなどを手がけるスタートアップに言及。ビジョンを同じくする企業や団体へ、TOKYO A-ARENA PROJECTへの参画を呼びかけた。

次世代スポーツエクスペリエンスを目指す
バスケットボールの魅力発信
インドアスポーツに対応
さまざまな観戦体験を提供
次世代スポーツを育てる
スポーツテックにも取り組む
モビリティサービスにも取り組む
移動時の観戦体験も提供
サステナビリティにも取り組む