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マツダ、新型「ロードスター」の価格を発表、249万4800円~314万2800円
ベースのSグレードは990kgの重量を実現。先行商談の予約を3月30日まで受け付け
(2015/3/20 10:00)
- 2015年3月20日12時先行商談予約受付開始
- 市販予定価格:249万4800円~314万2800円
マツダは3月20日、新型「ロードスター(ND)」の市販予定価格を249万4800円~314万2800円と発表するとともに、先行商談の予約受付を新型ロードスタープレサイト(http://www.roadster.mazda.co.jp/pre/)で開始した。
プレサイトでの先行商談の予約受付期間は3月20日12時から30日12時まで。先行商談の予約をした人は4月4日~12日の期間に優先的に店頭で予約を入れることができる。発売は6月ごろの予定。
グレードは「S」「S Special Package」「S Leather Package」の3グレード展開。「S」グレードに関しては6速MTモデルのみの設定となる。
グレードと市販予定価格
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 市販予定価格 | JC08モード燃費 |
---|---|---|---|---|---|
S | 直列4気筒DOHC 1.5リッター | 6速MT | 2WD(FR) | 2,494,800円 | 17.2km/L |
S Special Package | 2,700,000円 | 17.2km/L(i-ELOOP、i-stop装着車:18.8km/L) | |||
6速AT | 2,808,000円 | 18.6km/L | |||
S Leather Package | 6速MT | 3,034,800円 | 17.2km/L(i-ELOOP、i-stop装着車18.8km/L) | ||
6速AT | 3,142,800円 | 18.6km/L | |||
4代目となる新型ロードスターは、100kg以上の大幅な軽量化を行い、ベースの「S」グレードでは990kgの車両重量を実現。エンジンは1.5リッター直噴ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 1.5」を搭載し、トランスミッションは6速MTと6速ATが用意される。燃費は6速MTのi-ELOOP、i-stop装着車で18.8km/L(JC08モード燃費)を達成した。
また、新型ロードスターではエンジンルーム内の美しさも追及し、エンジン以外の多くの部品を黒くすることでエンジンルームの色合いをモノトーン化してエンジン本体の存在感を高めた。さらにエンジンカバーには樹脂製カバーを使用せず、肉厚1.7mmの薄いアルミダイキャスト製のヘッドカバーを採用している。
●エンジン主要諸元
SKYACTIV-G 1.5(「i-stop」なしのMT車) | |
---|---|
種類 | 水冷直列4気筒DOHC 16バルブ |
排気量 | 1496cc |
ボア×ストローク | 74.5×85.8mm |
圧縮比 | 13.0 |
最高出力 | 96kW(131PS)/7000rpm |
最大トルク | 150Nm(15.3kgm)/4800rpm |
最高回転数 | 7500rpm |
燃費 | 17.2km/L |
ボディーカラーは「セラミックメタリック」「ソウルレッドプレミアムメタリック」「メテオグレーマイカ」「ジェットブラックマイカ」「クリスタルホワイトパールマイカ」「アークティックホワイト」「ブルーリフレックスマイカ」の、全7色を用意する。
エクステリアでは4灯LEDヘッドランプユニットを採用したほか、先代モデルからAピラーを57mm、カウルを77mm後退させ、人の着座位置がもっとも自然になるようなポジショニングとした。また、トランクリッドのキーシリンダーを廃止するとともに、オープナーを目立たせない場所に移動させることですっきりとしたデザインに仕上げた。さらにトランクエンドとバンパーの連続性を際立たせるためにランセンスプレートをバンパー下部に装着している。
ダークガンメタリック塗装の8本スポーク16インチアルミホイール(16×6 1/2J。タイヤサイズ:195/50 R16 84V)は新デザインのもので、軽量化を目的に3代目ロードスターで採用していた5穴から4穴に変更。さらに冷却強化鋳造という工法を採用し、アルミ素材の強度を高めながらリムを薄肉化している。
ルーフデザインに関しては、スタイルの美しさはもちろんのこと、空力性能も追及。低いボンネットフードからリアデッキまでまっすぐにラインが通るオープンスタイルならではのシルエットを表現するため、基本構造は先代と同じZ型としつつ、歴代でもっとも小さい空間におさめられるコンパクトなソフトトップを開発。そのうえでルーフ後端をわずかに下げ、側面を後方で内側に絞り込んだティアドロップ形状を採用している。この造形により、キャビン後ろ側の気流をスムーズに後方へ導くことが可能になったという。
また、ソフトトップは遮音性を高めるべく、ヘッダーカバーとアルミ製のヘッダーパネル、インナークロス(S Leather Packageのみ)を新採用。ソフトトップの張り剛性を高めてクローズ時の静粛性を高めている。
●歴代ロードスターの車両サイズ比較(カッコ内は前モデルとの差)
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース(mm) | |
---|---|---|---|---|
新型(ND) | 3915【-105】 | 1735【+15】 | 1235【-10】 | 2310【-20】 |
3代目 | 4020【+65】 | 1720【+40】 | 1245【+10】 | 2330【+65】 |
2代目 | 3955【±0】 | 1680【+5】 | 1235【±0】 | 2265【±0】 |
初代 | 3955 | 1675 | 1235 | 2265 |
●3代目/新型ロードスターのボディーサイズ比較
新型ロードスター(ND) | 3代目ロードスター(NC。最終モデル/ソフトトップ) | |
---|---|---|
全長(mm) | 3915 | 4020 |
全幅(mm) | 1735 | 1720 |
全高(mm) | 1235 | 1245 |
ホイールベース(mm) | 2310 | 2330 |
フロントオーバーハング(mm) | 760 | 805 |
リアオーバーハング(mm) | 845 | 885 |
新型ロードスターではドライビングポジションにも徹底的にこだわり、ドライバーをクルマの中央寄りに、路面近くに配置。先代モデルから乗員を15mm内側に、20mm下方に配置することでクルマとの一体感を高めた。また、ペダル位置はドライバーが自然に足を開いた位置に配置。MT車では先代モデルに対してクラッチペダルを左側に約15mm寄せ、ブレーキとクラッチペダルの間隔を19mm拡大するなど最適化を実施。アクセルペダルはオルガン式としたほか、ブレーキペダルとクラッチペダルでは操作時に隣のペダルに引っかからないようパッド幅を小さくしながら、必要な踏面を確保している。
インテリアカラーは、いずれのグレードもブラックを基調にしたもの。「S Special Package」「S Leather Package」ではシートやステアリングに赤色のステッチがあしらわれるとともに、エアコンルーバーベゼルにサテンクロームの加飾を採用する。
シートはファブリックとレザーが用意され、ファブリックシートは軽くて機能的なイメージを追求してグリッド調のパターンを採用してラバーのような艶感としっかりとした立体感を表現。シートバックとクッションの中央を縦に貫くように3本のステッチがあしらわれる。レザーシートでは、2013年のミラノデザインウィークで出品したデザインテーマ「魂動」を体現した椅子と同様の六角形のパターンとなるステッチを採用。繊細で高精度な仕上がりを見せている。
また、メーターまわりではセンターに大型のタコメーター、右側にスピードメーター、左側にインフォメーションディスプレイを配置する3眼メーターを採用。タコメーターとスピードメーターは静と動のコントラストを強調する垂直ゼロ指針とした。
シフトノブについては、MT車では直径48mmの球型デザインを、AT車もMT車と同様に球形に近い造形とした。
●3代目/新型ロードスターの室内空間比較(社内測定値)
新型ロードスター(ND) | 3代目ロードスター(NC) | |
---|---|---|
室内長(mm) | 940 | 875 |
室内幅(mm) | 1425 | 1415 |
室内高(mm) | 1055 | 1045 |
ヘッドルーム(mm) | 950 | 950 |
レッグルーム(シート位置最後端、mm) | 1096 | 1096 |
ヒップポイント(mm) | 351 | 371 |
【お詫びと訂正】記事初出時、アルミホイールの表記に誤りがありました。冷却強化鍛造ではなく、冷却強化鋳造となります。お詫びして訂正させていただきます。