【東京モーターショー2011】 「86」用コンポーネントなどが展示されたサプライヤーブース 自動車業界のテーマは「安全・環境・接続性・新興国」 |
内外自動車メーカーによる新車やコンセプトカーが注目を集める東京モーターショーだが、そうしたメーカーの大規模なブースの周りには、トランスミッションやサスペンションをはじめとする各種コンポーネントのサプライヤーがブースを連ねている。
これらは小規模ながら、現在、あるいはこれからの自動車に要求される技術や要件を知ることができ、大変興味深いものだ。
ここではそんなサプライヤーのブースから、ピックアップしてお届けする。
左はコンチネンタル、右はボッシュ、いずれも独のサプライヤーがプレスカンファレンスで示した、現代の自動車業界における重要なテーマ。表現の違いはあるが、「安全」「環境」「外部との接続」といった要素は共通している。また、コンチネンタルは新興市場向けの安価なソリューションも、テーマにあげている |
今回のサプライヤー・ブースで目立ったのがトヨタ「86」用のコンポーネント。左から豊田紡織のシート、ジェイテクトのトルセンLSD、アイシン・エーアイのMT |
小糸製作所はレクサスの新型「GS」用ヘッドライトユニットを展示。ヘッドライト、ポジションランプ、赤外線投光器など、合わせて26のLEDが使われている |
同じく小糸製作所が参考展示した「未来のランプ」。ヘッドライトやコーナーリングランプのほか、ルーフのランプが充電状態などを表す |
エンジン内のフリクション低減に大きな役割を果たすピストンリングだが、ディーゼル用、エコカー用、直噴ターボ用、ハイブリッド用など、さまざまな製品がある。左は日本ピストンリングのラインアップ。右はリケンが製品化に成功した「DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)リング」。DLCの効果は大きいが、コストがやや上がるのが難点 |
ジャトコの2~3.5リッターFF車用CVT「CVT8」。日産が2012年から採用する次世代エクストロニックCVTと思われる | CVT8をベースとしたハイブリッド用CVT「CVT8ハイブリッド」。1モーター2クラッチ方式を採用する。日産が2013年から採用するFF用ハイブリッドシステムと思われる。 |
(編集部:田中真一郎)
2011年 12月 3日