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秋のお台場恒例イベント「モータースポーツジャパン2013」リポート
ロマン・グロージャン選手やFIAのジャン・トッド会長も来場し、今年も内容充実
(2013/10/16 13:01)
モータースポーツを「見て」「触って」「体感」できるイベント「モータースポーツジャパン2013フェスティバル イン お台場」が、10月13日、14日の2日間にわたり晴天のお台場特設会場(東京都江東区青海)にて開催された。
名誉会長に猪瀬直樹東京都知事、スーパーバイザーに近藤真彦氏を迎え、例年どおりプレミアムパドックと名付けられた一部の有料エリアをのぞき入場無料で開催され、2日間でのべ9万4490人もの来場者(主催者発表)が楽しんだ。
会場は昨年同様アクティブゾーン(A会場)、エクスペリエンスゾーン(B会場)、カルチャー&レジェンドゾーン(C会場)とジャンル別に分けられているので、各ゾーンごとに紹介していく。
アクティブゾーン(A会場)
アクティブゾーン(A会場)はモータースポーツジャパンの中心エリアであり、走行エリアではさまざまなカテゴリーのマシンがその迫力ある走りを披露。またプロドライバーによる同乗走行もここで行われた。
今年は10月11日~13日に鈴鹿でF1日本GP、岐阜で全日本ラリー選手権、富山で全日本ジムカーナ選手権が行われていたため、14日のみ参加したドライバーも多かった。
13日に鈴鹿で行われた日本GPで3位を獲得したロマン・グロージャン選手は、会場で発表されたルノーの新型モデル「ルーテシア ルノー・スポール」でデモランを披露。
また、FIAのジャン・トッド会長もお台場に駆けつけ会場は大いに盛り上がった。現役F1レーサーの人気はもちろんだが、ジャン・トッド会長の登場での盛り上がりはグループBの205T16時代のプジョーチームを指揮した顔や、フェラーリF1チームの監督という顔など、多くのジャンルで記憶に残る功績の賜物だろう。
エクスペリエンスゾーン(B会場)
カート走行体験や国内外22ブランドの最新モデルの同乗試乗会、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)による「母と子の楽ラク運転講習会」など、まさに実際に触れたり体験するのがこのB会場だ。
「母と子の楽ラク運転講習会」は座学と実技からなるドライ、ウエット路面での急ブレーキ体験や車庫入れ、縦列駐車のアドバイスなどさまざまなプログラムが用意されていた。
カルチャー&レジェンドゾーン(C会場)
A、B会場とダイバーシティ東京プラザの間に位置するウエストプロムナードがC会場。1989年以前に生産された歴史的モデルやレースカー、ラリーカーのレプリカの展示スペースで、特設ブースでは日本のモータースポーツの歴史を映像で見ることができた。また、今年はK4GPへの参加車両や、86/BRZワンメイク車両によるカラーリングコンテストも行われた。
仕上げの美しさもさることながら、そのカラーリングの選択にこだわりが見えるレプリカ車達。シビックタイプRユーロのラリーカーは車種そのものが稀少だ。赤いマルティニカラーのデルタインテグラーレはベース車も16Vモデルでストライプも忠実な、まさに1989年サンレモ・ラリーのあのウイニングマシンだ。
ロスマンズカラーのレガシィはWRCではなく1991年の英国選手権のC.マクレー車とのこと。そのこだわりに驚く。またグループAスカイラインはさまざまなカラーリングが楽しい。
今年のモータースポーツジャパンも晴天に恵まれ大成功に終わったようだ。シーズン中とは言え、日本のモータースポーツにおいて人気の高いSUPER GTのマシンのデモランが殆どなく、また歴史的名車も展示こそあるが走行は皆無だったことに少々寂しさを覚えるのが正直なところだ。
だが、会場内で多くの子供達が目を輝かせて楽しんでいる様子を見ていると、やはりホンモノに触れる機会があるのは大事だと感じる。車を取り巻く環境が変化したとは言え、日本にとって自動車産業は決して小さい存在ではなく、これからも大きな存在であり続けるであろう。
ならば車がもっと楽しく、もっと魅力的に感じるこのようなイベントは大変重要でありこれからもぜひ続けて欲しいイベントだ。
【お詫びと訂正】記事初出時、ST165型セリカの形式名に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。