【東京オートサロン2010】 スポーツ&エコが展示の中心となるタイヤメーカー |
1月15日から千葉県の幕張メッセで始まった「東京オートサロン2010」。各社からさまざまなカスタムカーや、カスタムパーツが展示されているが、タイヤメーカーも積極的に製品展示を行っている。
本記事では、各タイヤメーカーブースの見どころを紹介していく。
横浜ゴムのブースは、インチアップタイヤを提案 |
■横浜ゴム
横浜ゴムは、“インチアップ”をコンセプトにブースを展開。「スポーツインチアップ」「コンフォートインチアップ」「エコインチアップ」のそれぞれのコンセプトに基づいて3人のチューナーがカスタムカーを製作し、展示を行っていた。
スポーツインチアップとして展示されたのは、Prostock Motor Sports(代表:神博也氏)の手による「Prostock ADVAN Z」。スポーツタイヤの「ADVAN NEOVA AD08」を選択し、前輪に245/40 R19を、後輪に275/35 R19を装着している。
Prostock ADVAN Zでは、ADVAN NEOVA AD08を選択 | 後輪は275/35 R19。ホイールは、5月に発売予定のADVAN Racing RG-Dとなる |
ADVAN NEOVA AD08のアグレッシブなトレッドパターン |
コンフォートインチアップは、LX-MODE JAPAN(代表:小島幸裕氏)の手による「LX-MODE CROWN HYBRID」。タイヤには静粛性に優れる「ADVAN dB」を選択し、前輪に245/35 R20、後輪に275/30 R20を装着している。
20インチのADVAN dBを装着するLX-MODE CROWN HYBRID | 後輪は275/30 R20。ホイールはLX-MODE M7-2を選択 |
横浜ゴムのプレミアムタイヤブランドとして展開されているのがADVANになる。このADVAN dBは、最高峰のコンフォートタイヤとして位置づけられている | ADVAN dBのトレッドパターン |
今回のオートサロンの特徴として、LX-MODE CROWN HYBRIDなどハイブリッド車のカスタムカーが数多く展示されていることが挙げられる。エコインチアップとして展示された「ism ZVW30 PRIUS」もそうした1台で、T&E(代表:上野高広氏)の手によるもの。タイヤは転がり抵抗を低減した「DNA Earth-1」で、前後とも225/35 R19を装着していた。
ハイブリッド車のプリウスも、19インチのDNA Earth-1でインチアップ | ism ZVW30 PRIUSは、前後輪とも225/35 R19 |
転がり抵抗に優れるDNA Earth-1 |
インチアップを訴求する横浜ゴムのブースでは、「inch up hunting(インチアップハンティング)」というイベントも開催。東京オートサロンの会場内にある横浜ゴムのタイヤを履いたインチアップカーをデジカメやカメラ付き携帯電話で撮影し、そのデータとブース内で配られているチラシを持っていくとADVANグッズが当たる抽選会に参加できると言うもの。担当者によると、「横浜ゴムのブースをハブとして、会場内を巡ってほしい」とのことで、カメラを使ったスタンプラリーと思えばよいだろう。
そのほか、「Tire Concierge(タイヤコンシェルジェ)」コーナーを用意し、愛車にあうタイヤをアドバイスしてくれると言う。
inch up huntingの案内。横浜ゴムのブースでは、チラシを配布しており、参加にはそのチラシが必要となる | ブースの一角にあるTire Concierge。タイヤに関しての相談を受け付けてくれる | SUPER GT用タイヤなどレース用のタイヤも展示されていた |
ECOPIAとPOTENZAで構成されるブリヂストンブース |
■ブリヂストン
先日省燃費タイヤの「ECOPIA EX10」を発表したばかりのブリヂストンブースは、そのECOPIA EX10と、2月に発売される「POTENZA S001」を中心にブースを構成。EX10装着のカスタムカー、S001装着のカスタムカーなどを展示していた。
ECOPIAはグリーンをイメージカラーに、POTENZAはレッドをイメージカラーにして、それぞれのタイヤを装着したカスタムカーを展示 |
POTENZA初のエコ対応商品となるS001 | ||
スタンダードエコと位置づけられるECOPIA EX10 |
また、PS3用ゲームの「グランツーリスモ4 プロローグ」を使ってのエコドライビングシミュレーターを設置しており、燃費10km/Lを維持しながら筑波サーキットのタイムアタックを楽しめるコーナーを用意していた。
ゲーム機のPS3を使って、エコドライビングシミュレーターを用意。筑波サーキットのタイムアタックが楽しめる | 筑波サーキットを走行中。画面右下に燃費が表示されている |
F1にタイヤを供給するブリヂストンらしく、フェラーリのF1マシンを展示。タイヤは、FIAと共同で行っている環境啓発活動「MAKE CARS GREEN」にちなんだ、グリーンライン入りのスリックタイヤ |
ダンロップのブースでは、レーシングカーの展示のほか技術展示も行われていた |
■ダンロップ(住友ゴム工業)
タイヤに興味のある方にとって見逃せないのがダンロップブース。ダンロップタイヤを装着したSUPER GTマシンや、ル・マン24時間レース参戦車、2月に発売されるフラッグシップタイヤの「SP SPORT MAXX GT」や低燃費タイヤの「ENASAVE」製品が展示されているほか、タイヤの技術展示を行っていた。
このタイヤの技術展示は興味深いもので、ダンロップのタイヤに投入された各種の技術を比較体験できるようになっており、体験した来場者にはマウスパッドがプレゼントされていた。
SUPER GTのGT500クラスに参戦している「DUNLOP SARD SC430」 | ル・マン24時間レース参戦車の「Bentley EXP Speed 8」 |
2月に発売になるSP SPORT MAXX GTを先行展示 |
RS46を中心に、ピレリの各種タイヤを展示 |
■ピレリジャパン
ピレリジャパンのブースでは、ハイパフォーマンスタイヤの「P ZERO」シリーズや、グリーンパフォーマンスタイヤの「Cinturato」シリーズを中心に展開。ブース中央には、BMWのチューナーであるレーシングダイナミクスによるカスタムカー「RS46」が展示されていた。
新製品である「Cinturato P7」の展示や、モータースポーツ用タイヤ「P ZERO TROFEO」の参考出品があり、さらにWRC(世界ラリー選手権)で使われているレース用タイヤなども展示されていた。
■ニットージャパン
ニットージャパンは、発表したばかりの「NT05」を中心に展示。NT05はストリート用タイヤの最高峰となるタイヤで、トレッドパターンも、太いセンターブロックなど、そのパフォーマンスを強調するものとなっている。
新製品のNT05。「NITTOストリートファイター誕生」と表現されていた | NT05を装着したシロッコ |
■日本グッドイヤー
各メーカーとも積極的に新製品を展示しいるが、日本グッドイヤーも2月より発売するコンフォートタイヤ「EAGLE LS PREMIUM」はじめとして、各種タイヤを展示。プレミアムコンフォートタイヤと位置づけられるだけあり、レクサス「LS」への装着展示なども行っていた。
新製品のEAGLE LS PREMIUM。従来製品の「LS3000」と比べ、転がり抵抗の低減や、静粛性の向上などが図られている | EAGLE LS PREMIUM装着車として、LSを展示 |
■東洋ゴム工業
東洋ゴム工業では、「PROXES」シリーズを一堂に展示するほか、東京から大阪までを無充電で走行したミラEVに装着した「ECO WALKER」を展示。無充電走行したミラEVも展示されていた。
東洋ゴム工業ブース。D1マシンを中央に配置し、壁面にはPROXESシリーズを展示 | 東京から大阪までを無充電で走行したミラEVと、ミラEVに装着された省燃費タイヤECO WALKER |
■クムホタイヤジャパン
クムホタイヤジャパンは、SUPER GTのGT300クラスに参戦するレクサス「IS350」とともに各種のタイヤを展示。IS350には、子供限定ながらドライビングシートに座ることもできる。
IS350を展示していたクムホブース | パフォーマンスタイヤの「ECSTA XS KU36」 |
■ハンコックタイヤジャパン
ハンコックタイヤジャパンは、スタッドレスタイヤや、省燃費タイヤとともに、SUPER GTのGT300クラスに参戦する「ハンコック ポルシェ」展示していた。とくに、省燃費タイヤの「enfren」に関しては別コーナー扱いの展示を行っており、enfrenに使用された技術解説パネルが設けられていた。
ハンコックのブースに展示されていたハンコック ポルシェ | スタッドレスタイヤの「Winter i*cept」 | |
省燃費タイヤのenfren。緑色のタイヤは特別塗装されたもの |
東京オートサロン
http://www.e-autosalon.net/
(編集部:谷川 潔)
2010年 1月 15日