東京オートサロン2015

スズキ、3月発売予定の新型「アルト ターボRS」ベースのコンセプトモデルを東京オートサロン2015で公開

ハスラーの「ロードバイクスタイル」「アウトドアスタイル」「射的カー」なども展示

2015年1月9日~11日開催

幕張メッセ・東ホール7に展開されるスズキブース

 スズキは1月9日~11日に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催されている「東京オートサロン 2015 with NAPAC」の会場で、東ホール7にブースを展開。2014年12月に発売された新型「アルト」、軽クロスオーバーの「ハスラー」などをベースにしたカスタム車両を出展している。

 注目は、2014年12月22日に開催された新型「アルト」発表会の場でサプライズ公開され、大きな話題となった新型「アルト ターボRS」をベースにした「新型アルト ターボRS コンセプト」だ。このほかにも、ハスラーをベースとした参考出品車「ハスラー ロードバイクスタイル」「ハスラー アウトドアスタイル」などを用意している。

新型アルト ターボRS コンセプト

「洗練のホワイト」「情熱のレッド」が外観テーマの新型アルト ターボRS コンセプト

 新型アルト ターボRS コンセプトはターボエンジンの採用で走行性能を高めたアルト ターボRSをベースに、赤塗装のOZ製アルミホイール&165/45 R17タイヤ、スペシャルチューンの足まわりなどを与え、内装でもサポート性能を高めたレカロ製バケットシートを装着する。

バンパーアンダーライン、アルミホイール、ドアミラー、ルーフエンドスポイラーなどをレッドの塗装として刺激的な走りを予感させる新型アルト ターボRS コンセプト
個性的なデザインのヘッドライトでは、ライト外周を発光させて存在感をさらに強調
リアバンパー下側もブラックアウトされ、通常モデルとの違いをアピールする
ナンカンタイヤの165/45 R17タイヤを装着している

新型アルト 販売会社アクセサリー装着車

2014年12月に発売されたばかりの新型アルトも、ステッカー類やプロテクターバー、内装の加飾ガーニッシュといった販売会社アクセサリーを装着する車両も展示された

ハスラー ロードバイクスタイル

ハスラー ロードバイクスタイルはイエローメタリックがボディーカラーの基調

 ハスラーをベースとした参考出品車の2台は、それぞれ内外装のカラーリングなどを変更して個性を強調するほか、オンロード走行を意識した「ハスラー ロードバイクスタイル」は車高をローダウン、オフロード走行を意識した「ハスラー アウトドアスタイル」はハイライダー化。どちらも足まわりは専用に設計し直され、保安基準をクリアしているので公道での走行も可能な状態になっているという。とくに車高を下げたロードバイクスタイルでは純正仕様の165/60 R15サイズから2インチアップとなる195/45 R17という大きなタイヤに対応するため、タイヤハウス内の形状も変更するなど大がかりなカスタマイズが施されている。

「ハスラーとロードバイクのあるライフスタイルを提案するモデル」となるハスラー ロードバイクスタイル
ルーフ上にサイクルキャリアを備えるほか、ラゲッジスペースにはヘルメットやビンディングシューズなどを投げ込んでおけるネットも装着
ドアパネル下側をブラック塗装し、さらに車両後方に向けて高くなる格子模様を組み合わせてスポーティテイストを強調
シルバーとブラックの2トーンに、ゴールドのボルト&ナットをアクセントとして使う17インチホイールを採用

ハスラー アウトドアスタイル

ハスラー アウトドアスタイルはグリーンメタリックがボディーカラーの基調
「海や山など大自然の中でアウトドアを楽しむことを提案するモデル」となるハスラー アウトドアスタイル
カーテン&タープキット、ラゲッジネットなどをセットにした販売会社装着アクセサリー「キャンプパッケージ」を使用。ハスラーの車内スペースを有効活用して、アウトドアレジャーで使うグッズをたくさん積んで遊ぶに行くというイメージ
バンパーやドアミラーなどに施されるデカールは、ハスラーの多彩なボディーカラーがモチーフ
ホワイトにカラーリングされたBBS製の16インチホイールを装着。タイヤサイズは185/55 R16
ハイライダー化で利用されたスプリングもホワイトにカラーリングされている

ハスラー 射的カー

 ボディーに「ニコニコ町会議」のロゴやキャラクターが施されたこちらのハスラーは、ラゲッジスペースを使って光線銃の射的が楽しめる「射的カー」仕様。また、インテリアでもダッシュボードにソフトマットが追加され、バックスキン素材の専用ドアトリムに「niconico」のロゴマークがエンボス加工で入っている。

ハスラー 射的カー
ラゲッジスペースにはねじりはちまきをした「ニコニコテレビちゃん」のパネルを設置。光線銃でターゲットを撃つとLEDが光り、射的ゲームが楽しめる
ドアパネルやダッシュボード、ドアトリムなどが「ニコニコ町会議」仕様になっている

ハスラー Jスタイル

「フェニックスレッドパール ホワイト2トーンルーフ」のハスラー Jスタイル

 2014年12月25日に発表され、この1月9日に発売となった特別仕様車のハスラー Jスタイルも展示されている。「フェニックスレッドパール」「クールカーキパールメタリック」「ブルーイッシュブラックパール3」の3色にホワイト2トーンルーフが組み合わされており、「フェニックスレッドパール」は通常はブラック2トーンルーフのみ、「クールカーキパールメタリック」「ブルーイッシュブラックパール3」は通常は単色のみで、この特別仕様車だけのカラーリング設定となっている。

 とくに「フェニックスレッドパール」とホワイト2トーンルーフを組み合わせる仕様は、発売当初から多くのユーザーから熱望する声が寄せられていたとのこと。また、フロントアッパーグリル上部の車名ロゴは、2013年の東京モーターショーに参考出品されたものの、市販には至らなかった「ハスラークーペ」に使われていた車両演出。これもユーザーから希望する声が多かったことで採用している。価格は147万9600円~160万5960円。

ハスラー Jスタイルではルーフ、前後バンパーモール、ドアミラー、スチールホイールなどがホワイトになる
タイヤサイズは通常モデルと同じ165/60 R15。左右のドアミラー下側に「J STYLE」のエンブレムを設置
インパネのカラーパネルとシートパイピングは、「フェニックスレッドパール」「クールカーキパールメタリック」はボディーカラーとコーディネートしたレッドとカーキ、「ブルーイッシュブラックパール3」はホワイトになる

編集部:佐久間 秀