イベントレポート

【東京モーターショー 2019】トヨタのAIバスケロボット「CUE」が登場する「FUTURE EXPO」。開幕前にチラ見せ

未来を体感できるMEGA WEB会場

2019年10月23日 開幕

2019年10月25日 プレビューデー

2019年10月25日~11月4日 一般公開日

トヨタ自動車のAIバスケットロボット「CUE」

 日本自動車工業会は10月22日、10月23日から開幕する「第46回 東京モーターショー 2019」(10月25日~11月4日:一般公開)の主催者展示の一部を公開した。

 公開されたのは東京モーターショー 青海エリアのMEGA WEB会場で開催される「FUTURE EXPO」で、未来の移動、都市での生活、スポーツ観戦や地方観光など、生活に密着した未来を体感できるという体験型コンテンツが展開される。

 ブースでは完全自動運転車の車室内空間を提案する「SPACe_L」(パナソニック)、ICTを活用したスポーツ体験(富士通)、顔認証技術で利用者を特定して会計ができる「顔認証決済店舗」(NEC)、“未来のスポーツ観戦”を提案する超高臨場感通信技術「Kirari!」(NTT)など、モビリティの領域にとどまらず未来に向けた技術を紹介する。

キャラトーカー(電通)。お笑い芸人が扮するバーチャルキャラクターが入国直後に出迎え、リアルタイムでの会話を楽しみながら各エリアを紹介する
完全自動運転車の普及が想定される2030年で、「Living Room」「Business」「Relax」「Entertainment」といったシーンに応じて姿を変える未来の快適な車室内空間のコンセプトを提案する「SPACe_L」(Panasonic)
天井部分にモニターが設置され、乗員の体温が表示する
コンサートホールを再現
水族館のような空間に変身
ICTを活用したスポーツ体験(富士通)。3Dセンシング技術を用いたゴルフのスイング診断
ICTを活用したスポーツ体験(富士通)。なわとびによる運動能力診断を体験できる
こすればいつでもはがせる最新のボディペイント画材「ミラクルペイント」(POOL)で、顔やクルマにペイントができる
トヨタのAIバスケットロボット「CUE」
ロングシュートを決めるトヨタ自動車のAIバスケットロボット「CUE」
顔認証技術によって利用者を特定し、会計ができる「顔認証決済店舗」(NEC)による買い物も楽しめる
ネットワークを介してリアルタイムに競技空間を「丸ごと」配信・再現する“未来のスポーツ観戦”を提供する超高臨場感通信技術「Kirari!」(NTT)

 また、未来のエネルギーエリアでは、最新の宇宙技術やFCV(燃料電池車)の仕組みなど、水素エネルギーや宇宙技術などについて紹介されている。

最新の宇宙技術やFCV(燃料電池車)の仕組みなどについて紹介する未来のエネルギーエリア
トヨタ自動車の燃料電池車 次期型開発最終段階「MIRAI Concept」が展示されている
JAXAとトヨタ自動車が作る月面探査車「有人与圧ローバ」の展示や、JAXAとispaceが月面での資源開発の可能性を探るために行なっている最新技術を紹介
東京2020大会の機運醸成に向けて「機動戦士ガンダム」も参加。トークショーや大型フィギュアとの記念撮影も楽しめる
宇宙開発に携わる技術者にはガンダムを見て宇宙へのあこがれを持った人が多いという

 FUTURE EXPOでは会場全体を“日本の未来”と見立てて、入国から移動体験、都市、スポーツ、地方観光、未来エネルギーといった流れを使い、分かりやすくストーリーで伝えようというもの。

 会場ではバスケットのロングシュートを決めるトヨタ自動車のAIバスケットロボット「CUE」の実演のほか、各ブースで体験型コンテンツも用意されていて、見て、触って、体を使って未来の技術を感じることができるようになっていた。

ラグビーワールドカップ2019を紹介する展示も

 このほかにも、東京モーターショーの「有明エリア」「青海エリア」の2つのエリアをつなぐ約1.5kmのシンボルプロムナード公園に、電動キックボードや次世代小型モビリティなど未来のモビリティを体験できる「OPEN ROAD」を用意するなど、新型モデルの発表だけではないモーターショーを提案する取り組みが行なわれる。

編集部:椿山和雄