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トヨタ、フルサイズワゴンの新型車「グランエース」を東京モーターショー 2019で初披露。3列シート6人乗りと4列シート8人乗り

2019年10月8日 発表

トヨタ車体ブースで初披露されるフルサイズワゴンの新型車「グランエース」

 トヨタ自動車とトヨタ車体は、10月23日に開幕する「第46回 東京モーターショー 2019」(一般公開日:10月25日~11月4日)において、新型車「グランエース」を初披露する。2019年内に発売予定としており、展示エリアは、設計&製造を担当するトヨタ車体ブース。

 トヨタ車体は、「ハイエース」や「ランドクルーザー」「コースター」などの開発・生産を手がけるメーカーで、2018年11月にはトヨタ自動車のバン事業をトヨタ車体へ移管することを発表。バン系車種の企画・開発・生産をトヨタ車体で一気通貫で行なう枠組みになり、新型車であるグランエースはその枠組みで誕生した。

 ボディサイズは5300×1970×1990mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは3210mm。全長5.3m、全幅1.97mというフルサイズボディのワゴンとなっており、ラダー状にデザインされたベースシャシーと環状骨格構造のモノコックボディを採用。室内空間は、3290×1735×1290mm(室内長×室内幅×室内高)を実現している。重さは約2.8t程度で、3列シートで6人乗り、4列シートで8人乗りの2タイプを用意。フル乗車時には3tを超え、トヨタで最も重いモノコックボディになり、新規開発を行なっているという。

新型車グランエースの全長は5.3m。トヨタ最重量級のモノコックボディ
金属調加飾がされたフロントマスク。「圧倒的な存在感と高級感」の外形スタイルという
リアまわり。室内空間を最大にするため、切り立ったようなデザイン
タイヤサイズは、235/60R17。60サイズだが、重さを支えるにはこのエアボリュームが必要という。また、ステアリング切れ角は45度を確保

 搭載されるエンジンは、2.8リッター(2754cc)の1GD型クリーンディーゼルエンジン。重量級ワゴンであることから日本では、このディーゼルエンジンのみを用意する。

1GD型クリーンディーゼルエンジン

圧倒的な存在感と高級感のエクステリアと、広さを活かしたおもてなし空間

グランエースのコクピット

 新型車グランエースの特徴は、「圧倒的な存在感と高級感」のスタイリング、「上質」で「華やかな」コクピット空間、広さを活かした上質なおもてなし空間などにあるといい、エクステリアでは金属調加飾の大型ラジエーターグリルをヘッドライトと融合させたデザインを採用。上下、左右方向に貼り出させることで、華やかかつ押し出しの強いフロントフェイスを実現したという。

 広さを活かしたおもてなし空間については、3列シート6人乗りと4列シート8人乗りのセカンドシート、サードシートの4席に専用本革キャプテンシートを採用。6人乗りでは、この本革キャプテンシートにすべて電動オットマンを備えるなど、とくに豪華な室内空間を構築している。

各種スイッチ類など
フロントシート
写真は3列シート6人乗り仕様
2列目シートは本革キャプテンシートで電動オットマン装備
3列目シートも本革キャプテンシートで電動オットマン装備

重量級ワゴンのため、基本に忠実なサスペンション設定

 このグランエースは、2.8リッタークリーンディーゼルエンジンと6速ATのリア駆動を採用。詳細なスペックは未発表ながら、これにより滑らかさに加え、低回転からのトルクフルな走行を実現したという。また、リア駆動のためステアリング切れ角は45度を実現。これにより最小回転半径も、フロント駆動の大型ワゴンよりも200mmほど小さくできているとする。

 上質な乗り心地を実現するサスペンションとしては、フロントにマクファーソンストラット、リアに新開発のトレーリングリンク車軸式を採用。環状骨格構造のモノコックボディでは、徹底的な振動・遮音対策を施し、高級ワゴンらしい心地よい静粛性を追求している。

 また、重量級であることから、サスペンションの動作にも配慮。基本に忠実に、動作軸のずれなどがないように設計することで、スムーズなサスペンション動作を実現した。

 この新型車グランエースは、トヨタ車体のいなべ工場(三重県いなべ市)で全数製造される。

8人乗り仕様(イメージ)