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パナソニック、10V型ディスプレイ採用の大画面カーナビなど新型「ストラーダ」新製品発表会
2019年9月5日 09:00
- 2019年9月4日 開催
パナソニック オートモーティブ社は9月4日、SDカーナビ「ストラーダ」の新製品発表会を実施した。今回発表された新製品は大画面モデル3機種、Blu-rayプレーヤーを搭載したモデル2機種、スタンダードモデル4機種、ストラーダ専用ドライブレコーダー2機種となる。
大画面モデルは従来型で好評の「DYNABIGスイングディスプレイ」を継承しつつ、上位2機種となる「CN-F1X10BD」と「CN-F1X10D」では、ディスプレイユニットのサイズを変えることなく9V型から10V型へと大型化。同時に解像度もワイドVGA(800×480ピクセル)からHD(1280×720ピクセル)へとアップするなど、よりエンタテインメント性を高めたモデル。最上位となるCN-F1X10BDはBlu-ray再生も可能となっている。「CN-F1D9D」は従来通りの9V型ワイドVGAディスプレイでDVD再生対応のベーシックモデルとなる。価格はオープンプライスとなっており、店頭予想価格はCN-F1X10BDが19万円前後、CN-F1X10Dが17万円前後、CN-F1D9Dが11万円前後。
Blu-rayプレーヤーを搭載する「CN-RX06WD」と「CN-RX06D」はともに7V型ワイドVGAディスプレイを搭載。前者がワイド2DIN、後者が2DIN対応となる。価格はオープンプライスとなっており、店頭予想価格はどちらも11万円前後。
スタンダードモデルは「CN-RA06WD」「CN-RA06D」「CN-RE06WD」「CN-RE06D」の4機種。すべて7V型ワイドVGAディスプレイを搭載してDVD再生に対応する。RA系とRE系の違いは流通経路によるもので、前者がカー用品店、後者が特定販路向け。末尾「WD」がワイド2DIN、「D」が2DIN対応となる。価格はこちらもオープンプライスとなっており、店頭予想価格はRA系が8万円前後、RE系が7万円前後となる。
専用ドライブレコーダーは「CA-DR03TD」と「CA-DR03D」の2機種を用意。前者は前後同時記録に対応する2カメラタイプ、後者は1カメラタイプとなる。どちらもカーナビ画面で操作や映像の再生が可能なほか、走行中に後方確認が可能な「ワンタッチ後方ビュー」機能、リバースギヤ連動で後方確認が可能な「リバース後方ビュー」機能を搭載。また、業界最高水準となるF値1.2のレンズを採用することにより、最低被写体照度0.1ルクスでの撮影も実現している。価格はオープンプライスで、順に4万円前後、2万5000円前後。
発表会ではまず、パナソニック オートモーティブ社 インフォテイメントシステムズ事業部 市販・用品ビジネスユニット ビジネスユニット長 荻島亮一氏が登壇。カーナビや同社を取り巻くビジネス環境について言及した。
荻島氏は「軽自動車を含めた乗用車販売台数はここ数年500万台前後で推移している」と述べ、カーナビにおいては「ディーラーオプションを含めて400万台前後。市販市場は約140万台」であり、ともにほぼ前年同様の数字を見込んでいると説明。また、カーナビは平均単価の下落が続いていたものの、「昨今の大画面カーナビの伸長により、ここ数年はやや上向き」になりつつあり、低価格モデルと高価格モデルの二極化が進んでいると分析。こうした状況の中でストラーダでは「みんなのクルマに大画面」を合い言葉に、DYNABIGディスプレイ採用の「CN-F1D」を2016年に投入。「市場に大きなインパクトを与えることができた」と振り返った。その後は「高速道路の逆走検知機能など安全安心機能についても充実させてきた」ことなども寄与し、2019年度の販売は好調に推移していると述べた。
新商品については「お客さまの声をお聞きしながら、パナソニックのブランドスローガンである『A Better Life, A Better World』をカーエレクトロニクス業界で実現することで、アフターマーケット市場を活性化して牽引していくと強い思いを持った商品」であると紹介。「昨今報じられている高齢ドライバーの痛ましい事故、悪質なあおり運転発生など、お客さまの安全安心に対する意識が大きく変わってきている。そこに新たな商品を創出して、新たなお客さまの価値を創造する。これによりお困りごとを解決するためのヒントがたくさんあると考えている」と述べ、「今後もお客さまのカーライフを安全安心でよりよいものとする魅力的な製品をいち早く市場に投入するべく開発を続けていく」と締めくくった。
続いてパナソニック オートモーティブ社 インフォテイメントシステムズ事業部 市販・用品ビジネスユニット 市販事業推進部 総括 渡邉洋氏が登壇。新商品について説明を行なった。
2019年モデルとなる「F1X PREMIUM10」の進化のポイントとして「10インチでも圧倒的な取り付け車種」「圧倒的な見やすさ・美しさ」「こだわりのデザイン」の3点を挙げた。
まず、1つ目は「10インチの液晶ユニットを新規開発」「タブレットに匹敵するような狭額縁」とすることで、9インチモデルと同じ外形サイズで10インチ化を実現したと説明。これにより新車のみならず広く既販車にも取り付けが可能となり、「400車種以上と9、10インチでは圧倒的(な対応車種数)で幅広いユーザーの方々にお楽しみいただける」とアピール。
2つ目は7インチ比で表示面積が2.1倍となると前置きした上で、「HDブリリアントブラックビジョンの採用」「サイズは10インチ」「表示解像度をHD」「明るさ700カンデラ」などハードウェア面の進化を挙げ、さらに「HD画質をそのまま処理して表示するため、非常にキメの細かいクリアな映像がお楽しみいただける」とコメント。また、新たにストラーダ専用のカスタムパワーアンプを搭載することでハイレゾ音源を高音質のまま再生可能としたほか、「音の匠」も引き続き搭載して「圧倒的な音の拡がりや力強くクリアな音質を実現している」と音へのコダワリについても触れた。
3つ目のデザイン面では、発売当初からのデザインコンセプト「フローティングディスプレイがコックピットを先進空間に変える」を紹介し、2019年モデルは狭額縁&大画面化などにより「理想の姿に近づいてきた」と説明。また、「マグネシウムボディによる質感とヘアラインで高級感を演出」「ハードキーを改良することによりブラインドタッチ時の操作性を改善」など、細部に渡って進化を遂げているとした。
最後に2019年モデルすべてに搭載される「安全・安心運転サポート」について説明。まず、従来から「ナビ本体、インフラ連携、オプション連携などさまざまな観点から安全・安心運転サポートを充実、強化を続けてきた」ことで、「お客さまからの評価が上昇」していることを紹介。これを踏まえて2019年モデルでは「危険が分かる! 安全・安心運転サポート」として、「逆走検知」「リアルな地図表現」「信号情報活用支援システム」「前後2カメラドライブレコーダー」などに対応。逆走検知では新たに都市高速に対応し、地図表現では標識などの表示をアップデートするなどいっそうの充実化を図ったほか、ドライブレコーダーにおいては超高感度化などのスペックアップ、ナビ連携モデルに2カメラモデルを追加するなどラインアップを強化しているとした。