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トヨタ、新型車「GRヤリス」発売 価格は1.5リッターFFモデル「RS」の265万円から
競技ベース用の「RC」は330万円
2020年9月4日 13:30
- 2020年9月4日 発売
- 265万円~456万円
トヨタ自動車は9月4日、新型車「GRヤリス」を発売した。マスタードライバーであるモリゾウこと豊田章男社長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発したトヨタ初のモデルとなり、価格はRSが265万円、RCが330万円、RZが396万円、RZ“High performance”が456万円。
新型車GRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や、開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生。
車両パッケージは「空力、軽量、高剛性」を追求。新開発の直列3気筒 1.6リッターインタークーラーターボエンジンを搭載してスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”を組み合わせるベースモデル「RZ」のほか、走りを気軽に楽しめる1.5リッター FFモデルの「RS」、競技ベース用の「RC」といった3つの個性あるモデルで構成され、より限界性能を高めた「RZ“High performance”」も設定される。
GRヤリスは数々のスポーツモデルを生産してきた元町工場に専用ライン「GR FACTORY」を新設して、「匠」の技能を有する従業員が開発で目指した性能を造り込むとしている。
なお、愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」では、KINTO専用の特別なGRヤリスを新たにラインアップに追加するという。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
RS | 直列3気筒 1.5リッター「M15A-FKS」 | CVT(Direct Shift-CVT) | 2WD(FF) | 2,650,000円 |
RC | 直列3気筒 1.6リッターインタークーラーターボ「G16E-GTS」 | 6速MT(iMT) | 4WD(スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”) | 3,300,000円 |
RZ | 3,960,000円 | |||
RZ“High performance” | 4,560,000円 | |||
「RZ」
RZは卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちのよいエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデル。
新開発の小型軽量ハイパワーの直列3気筒 1.6リッターインタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」を搭載して、トランスミッションは6速MT(iMT)を組み合わせる。駆動方式には、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を採用する。
RZ“High performance”
RZ“High performance”には、冷却スプレー機能付空冷インタークーラーや、前後のディファレンシャルにトルセンLSD、BBS製鍛造アルミホイールにミシュラン Pilot Sport 4S ラジアルタイヤを標準装備する。
RS
RSは、誰もが気軽にGRヤリスの走りを楽しめるモデル。TNGAの思想に基づく直列3気筒 1.5リッターダイナミックフォースエンジン「M15A-FKS」を搭載。トランスミッションに発進用ギヤを追加し、低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現する「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。駆動方式は2WD(FF)。
WLTCモード燃費値で18.2km/Lの低燃費を実現する一方で、マニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフトを装備など、スポーツ走行はもちろん日常生活の中でも、安全な速度域でパワーを使い切れる楽しさや、意のままに車両をコントロールする「気持ちよさ」を提供するという。
RC
RCは、RZをベースにモータースポーツへの参戦など、そのベース車としてカスタマイズに最適なモデル。直列3気筒 1.6リッターインタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」に、スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”などの基本性能は継承しながら、走りに必要な装備以外を極力排除。ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチベンチレーテッドディスクブレーキを装備する。