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ダイハツ、「ハイゼット」シリーズ発表会 働き手や働き方の多様化という社会の変化に対応
2021年12月20日 16:36
- 2021年12月20日 開催
ダイハツ工業は12月20日、「ハイゼット カーゴ」「アトレー」をフルモデルチェンジするとともに、「ハイゼット トラック」をマイナーチェンジして発売した。価格はハイゼット カーゴが104万5000円~160万6000円、アトレーが156万2000円~182万6000円、ハイゼット トラックが90万2000~145万2000円。
ダイハツ、「ハイゼット カーゴ」「アトレー」フルモデルチェンジで「DNGA」を商用車に初展開 「ハイゼット トラック」とともにFR用CVT初採用
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1375305.html
同日に開催された発表会では、ダイハツ工業 代表取締役社長 奥平総一郎氏があいさつを実施。その中で、配送業や建設業などでの人手不足という問題、働き手や働き方の多様化という社会の変化に対応するため、ハイゼット カーゴ、ハイゼット トラック、アトレーを大きく進化させたと説明。
具体的には、DNGAを商用車に展開するとともに、初めてFR用のCVTを採用したことで燃費性能をクラストップレベルへ向上させ、CO2排出量低減に寄与。予防安全機能「スマートアシスト」も最新のものへと進化させて、高まる安全・安心への要望に対応。さらに、Eコマースの伸長によるラストワンマイル輸送の重要性の高まりを受け、配送業の方の「一度にたくさんの荷物を運びたいという」という声から、より効率的に使えるように荷室の広さや使い勝手などを進化。アトレーについても、レジャーやワーケーションなどのニーズに応えられるよう、モデルを刷新したと説明した。
また、奥平氏は「モビリティを通じてお客さまの暮らしをより豊かにすること。これが私たち自動車産業が果たすべきミッションです。ダイハツが得意とする軽自動車は誕生以来全国津々浦々、多くのお客さまの暮らしとともに歩んでまいりました。中でも、軽商用車は軽自動車の全保有台数3100万台のうち約4分の1となる800万台となっており、また、日本を走る商用車の約60%を占めるなど、世の中に欠かせない存在でございます」と、ダイハツの主力である軽自動車・軽商用車について紹介。
2020年に60周年を迎えたハイゼットについて、これまで常に貫いてきた想いとして、「お客さまに寄り添い、要望に応えていくことで生活を豊かにしたい」「良品廉価として1mm、1g、1円、1秒にこだわり、よりよい商品をよりお求めやすくすることで、全てのお客さまにクルマを届ける」の2つを挙げ、これらを軸にユーザーニーズに応じて進化し続けてきたことで、個人から法人まで幅広いユーザーに愛用され、累計生産台数が約750万台となっていると説明した。
さらに、これまで続けてきた働く人や生活者に寄り添った活動とともに、新しいコトづくりにも挑戦していることを紹介。近年、ニーズの高まる移動販売において、軽トラックの荷台に積載可能な“荷箱”の貸し出しをすることで、新しいチャレンジをサポートする「Nibako」プロジェクトをスタートし、地域の活性化の一助となるよう、全国の販売店舗と協力しながら、2022年中頃のサービス立ち上げを目指しているとした。
奥平氏は「ダイハツのグループスローガン“Light you up”という言葉は全てのお客さまひとり一人を照らし、寄り添い続けるという先人たちから受け継いでまいりましたDNAを未来に継承するという決意でございます。そしてこの“Light you up”に込めた想いと、多様性を尊重し、誰ひとり取り残さないというSDGsの考え方は同じだと私は考えております。これからもダイハツは“Light you up”の考え方のもと、SDGsの実現に向けてモノ・コト両輪の取り組みで、働く方々や日々の暮らしをサポートし続け、地域や社会を豊かに日本を元気にしてまいります」と、今後の取り組みへの想いを語った。