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マツダ、新型8Cロータリーエンジンを発電機とするシリーズ式プラグインハイブリッド「MX-30 Rotary-EV」予約受注開始 価格は423万5000円~491万7000円
2023年9月14日 11:00
新型8Cロータリーエンジンを発電機とするシリーズ式プラグインハイブリッド「MX-30 Rotary-EV」、価格は423万5000円~491万7000円
マツダは9月14日、新型8Cロータリーエンジンを発電機とするシリーズ式プラグインハイブリッド「MX-30 Rotary-EV」の予約受注開始を開始した。価格は423万5000円~491万7000円。
MX-30 Rotary-EVは、すでに発売されているバッテリEVの「MX-30 EV MODEL」、マイルドハイブリッドモデルの「MX-30」に加えて登場する、「わたしらしく生きる」をコンセプトに作られたSUV。シリーズ式プラグインハイブリッドモデルとすることで、基本的な提供価値はそのままに、走行のすべてをモーターで駆動。バッテリEVとして107kmのEV走行距離に加え、ロータリーエンジンによる発電によってさらなる長距離走行を可能としている。
今回新たに搭載された新型8Cロータリーエンジンは、水冷1ローター、排気量830cc、最高出力53kW/4500rpm、最大トルク112N・m/4500rpmという仕様で、これまでのマツダの代表的なロータリーエンジンである13B型と異なるロータリーのディメンジョンを持つ。
そのディメンジョンのベースとなったのは、次世代RENESISとして開発が行なわれていた「16X」。この16Xのディメンジョンは、330ccのロータリーエンジンである「マツダ RE レンジエクステンダー」で採用されたことがあったものの、市販化には至らなかった。
今回市販搭載された8Cロータリーエンジンは、その次世代RENESIS「16X」のディメンジョンを採用。654cc×2ローターの13Bが採用するBディメンジョンに対し、より熱効率を追求したCディメンジョンを採用。830cc×1ローターであることから「8C」と名付けられている。
ロータリーエンジンのディメンジョンとして、8Cは13Bより単室排気量が増えていることから分かるように、拡大方向へと進化している。これは熱効率最大化のため、燃焼室S/V(Surface Volume ratio)比と機械抵抗燃費極小値などから決められたという。
ロータリーエンジンは同排気量であれば一般的なピストン運動タイプのエンジンよりコンパクトに仕上がることから、この8Cロータリーエンジン、50Lの燃料タンク、17.8kWhのリチウムイオンバッテリ、最高出力125kW/最大トルク260N・mの電動モーターで、ハイブリッドパワーユニットを構成している。
ハイブリッド燃料消費率は、WLTCモード(国土交通省審査値)で15.4km/L。EV走行換算距離は前述のように107kmを実現している。
特別ボディ色の特別仕様車Edition Rを用意
走行モードは「ノーマルモード」「EVモード」「チャージモード」の3種類。ノーマルは最も高速距離の出るバランスの取れたモード、EVモードはモーターのみで走り、チャージモードはバッテリ残量を確保して走るモード。EV モデルで培った車両運動制御技術を適用することで、全方位につながったシームレスな車両挙動、常に路面に吸い寄せられているかのような落ち着きのある走りの質感を実現するという。
グレードは、標準タイプのRotary-EVが423万5000円、本革内装などがおごられたIndustrial Classic/Modern Confidence/Natural Monotoneが478万5000円。Natural Monotoneをベースに専用ボディカラーのマローンルージュメタリック/ジェットブラックマイカや特別なオーナメントを装備した491万7000円の特別仕様車Edition Rをラインアップする。